今回は、古くからのディスク増設手順です。
LVMは使いません。非常にシンプルに、ディスクを増設し、マウントする手順を備忘録も兼ねてまとめてみました。
VMWareでのディスク追加は、VMWareでハードディスク増設 で解説しています。 基本的な手順は、VMWareの時と同じです。
ディスク交換手順記事一覧
fdiskコマンド編
LVMを使用したディスク追加手順は、ディスクの追加手順をまとめてみた(LVM編) です。
LVMを使用したディスク交換手順は、ディスクの交換手順をまとめてみた(LVMパーティション&fdiskによるパーティション拡張編) です。
通常ディスクを使用したディスク追加手順は、ディスクの追加手順をまとめてみた(通常ディスク編) です。
通常ディスクを使用したディスク交換手順は、ディスクの交換手順をまとめてみた(通常パーティション&fdiskによるパーティション拡張編) です。
partedコマンド編
パーティションテーブルを MBR(msdos)からGPTへ移行する手順は、2TiB超えパーティションのためのMBR(msdos)からGPTへの移行 です。
LVMを使用したディスク交換手順は、ディスクの交換手順をまとめてみた(LVMパーティション&partedによるパーティション拡張編) です。
通常ディスクを使用したディスク交換手順は、ディスクの交換手順をまとめてみた(通常パーティション&partedによるパーティション拡張編) です。
- 目次
- 履歴
2015年06月03日 レスキューモード(リカバリーモード)について記載
2015年1月22日 初版
追加ディスクを装着
ここでは、既に装着している 20GBのディスクに、40GBの追加ディスクを追加で装着してみます。
電源断状態で、ディスクを追加装着する
まずは、電源断します。
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shutdown -h now
とほぼ同じ動作をします。
shutdownコマンドに慣れている方は、そちらでもOKです。
電源断したら、追加する新しいディスクを装着します。
新しいディスクの装着を終えたら、電源投入します。
新しいディスクが認識できているか確認する
コマンドにて、新しく取り付けたディスクが認識できているか確認します。
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上記の出力例では、/dev/sdb が新しく追加されたディスクとなります。
新しく交換するディスクが、まっさらのハードディスクであれば、/dev/sdb には、上記のようにパーティションがないはずです。
ここまでで、ディスクの追加は終わりです。
あとは、追加したディスクの 40GB を利用できるようにします。
追加ディスクを利用可能にする
先の手順にて、40GBの新HDDへ追加しました。
ただ、このままでは、20GBの旧ディスクだけが利用可能な状態で、新HDDは、使えない状態のままです。
ここでは、(LVMを使わない)通常のディスクの増設手順を解説してみます。
レスキューモード(リカバリモード)で起動する
ディスクの入れ替え等々ストレージのメンテナンスは、通常のシステム状態で行うことはありません。
一般的に、シングル(ユーザ)モードやレスキューモード(リカバリモード)などで作業を行うことが求められます。
ここでは、万全を期すためにも
レスキューモード ( Debian or Ubuntu では、リカバリーモード ) で作業を行うこととします。
CD/DVDドライブに インストールディスクを挿入し、システム再起動します。
CentOS 7 では、以下のような画面が表示されます。
Trouble Shooting を選択します。
Rescue a CentOS System を選択し、レスキューモードへ切り替えます。
上記のように環境設定を行うか確認メッセージが表示されます。
今回は、ディスクの変更だけですので、特別な環境設定は必要ありませんので、ここではSkipで良いでしょう。
上記のように レスキューモード のプロンプトが表示されますので、あとは、コマンドにてパーティションの変更を行います。
電源投入と同時に(GRUB2の場合)Shiftキーを押下します。
Ubuntu 14(LinuxMint) では、以下のような画面が表示されます。
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ディストリビューション名 — recoverry mode を選択します。
起動の後、上記のようにリカバリーメニューが表示されます。
root Drop to root shell prompt を選択し、リカバリーモードのシェルを起動します。
上記のように Give root password …(…): とパスワードを聞かれるので、root(管理者)のパスワードを入力します。
上記のように リカバリーモード のプロンプトが表示されますので、あとは、コマンドにて各作業を行います。
それらの作業を行う前に、読み書き可で再マウントしておきましょう。
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シングルユーザモードへの切り替えは、以下のコマンドで実行することができます。 遠隔操作では不可で、端末から直接、テキストモードでログインし、以下のように入力すればシングルユーザモードに切り替わります。(参考まで)
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パーティションを作成する
まずは、fdisk コマンドで 追加ディスクに、ここでは1つのパーティションを作成します。
(複数作っても良いですが、わかりやすいように1つにしておきます。)
fdisk コマンドで、追加するデバイスを指定します。
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パーティションを作成する
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最後に、変更したパーティションを反映するために システム再起動を実施します。 (次回もレスキューモード(リカバリーモード)で起動します。)
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ファイルシステム を作成する
ext4 の場合
ファイルシステム を ext4 を使っている場合は、以下のように指定します。
(Debian, Ubuntu, CentOS 6までであれば、こちらのファイルシステムではないかと思います)
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xfs の場合
ファイルシステム を xfs を使っている場合は、以下のように指定します。(CentOS 7なら、こちらのファイルシステムではないかと思います)
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- ext4 でファイルシステムを作成する場合、mkfs.ext4
- xfs でファイルシステムを作成する場合、mkfs.xfs
ここまでで、パーティションとファイルシステムができました。
次に、パーティションをディレクトリとして扱うためにマウントします。
マウントについては、
新規ディレクトリをマウントする方法と
既存ディレクトリを追い出して、それをマウントする方法と
2つについて、以下に解説してみます。
ファイルシステム をマウントする(新しいディレクトリの場合)
先に作成したファイルシステムをマウントして使用できるようにします。
ここでは、新しいディレクトリ( /var2 )として利用できるようにします。
/var2 にマウントします。
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fstabを編集し、常時、マウントするようにします。
続けて、リブートしても同じようにマウントするように /etc/fstab を編集します。
まずは、マウント設定に必要となるUUIDを blkid を使って調べます。
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続けて、/etc/fstab を編集します。
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dump (0 or 1): バックアップを作る時を決定するために dump によって使用され、この値が 1 の場合、バックアップされます。
pass (0 or 1 or 2): ファイルシステムをチェックする順番を決めるために fsck によって使用され、この値が 1 の場合、最優先となります。以外は、2を指定します。0は、チェック不要時にに指定します。
最後に、システム再起動します。
(CD/DVDドライブの インストールディスクなどを装着している場合は、それらを取り出した上で再起動します。)
df コマンドで確認してみましょう。
通常モードで起動したら、df コマンドで確認してみましょう。
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上記のように マウントしたディレクトリが( /var2 )確認できればOKです。
ファイルシステム をマウントする(既存ディレクトリの場合)
先に作成したファイルシステムをマウントして使用できるようにします。
ここでは、既存ディレクトリ( /var )を新しいディスクへ追い出してみます。
/var2 にマウントします。
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ディレクトリ( /var ) を移動する
/var 配下の全ファイル・全ディレクトリを mv コマンドで移動します。
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cp -a /var/* /mnt/var2/.
でうまく行ってから削除する方が良いと思います。
fstabを編集し、新しいディスクを 常時 マウントするようにします。
続けて、新しいディスクを /var( /var2 ではありません ) に
リブートしてもマウントするように /etc/fstab を編集します。
まずは、マウント設定に必要となるUUIDを blkid を使って調べます。
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続けて、/etc/fstab を編集します。
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dump (0 or 1): バックアップを作る時を決定するために dump によって使用され、この値が 1 の場合、バックアップされます。
pass (0 or 1 or 2): ファイルシステムをチェックする順番を決めるために fsck によって使用され、この値が 1 の場合、最優先となります。以外は、2を指定します。0は、チェック不要時にに指定します。
最後に、システム再起動します。
(CD/DVDドライブの インストールディスクなどを装着している場合は、それらを取り出した上で再起動します。)
df コマンドで確認してみましょう。
通常モードで起動したら、df コマンドで確認してみましょう。
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上記のように マウントしたディレクトリが( /var )確認できればOKです。
色々と調べてみると、最新のCentoS 7 に update (yum update を実行していなかった) していなかったからでした。
なんだかんだ言っても、システムを最新の状態するのは基本中の基本ですよね、忘れないようにしましょう。
今回は、古くから行われている普通のディスク追加手順をまとめてみました。 LVM版の追加手順 と比べてみると、簡単というかわかりやすいですかね。
LVMみたいに物理的に分離した複数ディスクを1つのディスクのように見せることはできないので、追加したディスクへディレクトリを上記のように追い出すのが一般的でした。
システムを一時的に止める必要性があるので、インターネットに接続して、運用中のサーバーであれば、やっぱり、LVMを使用しておくべきでしょうね。
ただ、家庭で使っている個人的なPCやサーバーなら、これでも十分、問題ないかとは思います。
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