システムのアップデート手順
Windowsでも最初にWindowsのアップデートを行うようにScientific Linuxでも最新のセキュリティパッチなども提供されているかもしれません。まずは、アップデートしておきましょう。
アップデート不要なパッケージを指定する。
アップデート不要なパッケージがあれば、/etc/yum.conf に指定、編集します。
...
[main]
exclude=gcc* kde* openssh* kernel* php* mysql*
...
|
ここでは、以下のようなものを指定してみています。
無条件に何でもかんでもアップデートしてしまうと、環境が変わって、今まで正しく動いていたものが、動かなくなることが多々あります。
そのためにも、意識してアップデートしたくないものは、ここで、指定しておくできです。
最初(インストール直後)は、セキュリティを考えるとあまり意識せずにできるだけ最新を取り込んでおいた方が良いと思います。
そのため、ここの設定は、できれば、最初のシステムアップデートを終えた後に行うことが良いと思います。
(つまり、2回目以降のアップデート時に有効になるようにした方が良いということです。)
- gcc(コンパイラ)
- kde(KDE GUIパッケージ)
- openssh(OpenSSHパッケージ)
- kernel(カーネルパッケージ)
- php(phpパッケージ)
- mysql(mysqlパッケージ)
ここでは、すべてのパッケージを指定せずに”*“ワイルドカードを指定して、一括指定しています。もちろん、個々のパッケージを指定することも可能です。
アップデートが必要なパッケージがあるか確認する。
アップデートが必要なパッケージは、yum check-updateで知ることができます。
$ yum check-update
kernel.i686 2.6.32-131.17.1.el6 sl-security
kernel-devel.i686 2.6.32-131.17.1.el6 sl-security
kernel-firmware.noarch 2.6.32-131.17.1.el6 sl-security
kernel-headers.i686 2.6.32-131.17.1.el6 sl-security
$
|
ここで、リスト表示されるものは、
の順で表示されます。
アップデート種別 には、以下のようなものがあります。
- base
– インストールすべき基本パッケージがあります。
- updates
– アップデートすべきパッケージがあります。
- sl-security
– セキュリティアップデートすべきパッケージがあります。
アップデートが必要であればアップデートを実施する。
アップデートは、各パッケージ毎に、yum update xxxx で実施することもできます。(xxxx:パッケージ名)
また、一括して先にチェックでupdatesと出力された全てのパッケージをyum updateアップデートすることもできます。
$ yum update
...
Total download size: 32 M
Is this ok [y/N]: y
...
|
上記のようにダウンロードサイズの確認と実際にアップデートの前の確認が1回ずつ行われます。
すべてyで一括アップデートが実施されます。
DVDからのインストールを実施した場合は、最初のアップデートは多いかもしれませんが、2回目以降は、少なくなると思います。
アップデートを自動化する。
先のyum updateで無条件にアップデートして良ければ、それをcronに毎日1回などの間隔で登録すれば良いと思います。
以下は、cronに直接起動処理を記述した例です。毎日5時5分にアップデートを実施するように指定しています。
$ /usr/bin/crontab -e
05 05 * * * /usr/bin/yum -y update
|
しかし、何でもかんでもアップデートしてしまうと、少々、危ないですね。
そのため、一般的には、アップデートすべきパッケージがどれだけあるか、毎日チェックし、そのチェック結果を通知する仕組みを採ることが多いようです。
その時に用いるのが、yum-cronです。
- yum-cronのインストール
yumでyum-cronをインストールします。
$ yum install yum-cron
Loaded plugins: fastestmirror
Loading mirror speeds from cached hostfile
...
Complete!
$
|
- yum-cronの設定ファイル編集
$ vi /etc/sysconfig/yum-cron
...
CHECK_ONLY=yes
DOWNLOAD_ONLY=no
...
|
CHECK_ONLY=yes
DOWNLOAD_ONLY=no
とするとチェックのみ実施されます。
※チェック+ダウンロードまでしたい場合は、DOWNLOAD_ONLY=yesとします。
また、
CHECK_ONLY=no
DOWNLOAD_ONLY=no
とすると自動的にアップデートまで実施します。
更新があるとroot宛てにメールが来ます。
MAILTO=hoge
と設定すれば、hoge宛てにメールを送信することができます。
- yum-cronを起動
$ /etc/rc.d/init.d/yum-cron start
|
- yum-cronをシステム再起動でも起動させる
$ chkconfig yum-cron on
|
ここまでできれば、後は、メール待ちになります。
メールが着たら、必要に応じて、yumでシステムのアップデートを行いましょう。
Scientific Linuxで最初にやっておきたいこと
Scientific Linuxをインストールし、最新のバージョンまでアップデートした後、やっておきたいことをここで列挙してみます。
ここでの記述内容は、さくらのVPSでScientific Linuxを利用する場合にも参考になるものと思います。
さくらのVPSの場合、申し込みを終えて、お試し期間の利用状態に入れば、さくらのVPSのコントロールパネルからサーバーを起動することができます。ただし、そのときのOSは、CentOS(64bit版)が立ち上がります。
特にOSを入れ替えたい(CentOS 64bit版以外)方は、
まず、OS再インストール のカスタムOSインストール機能から 好きなOSをインストールするところから始めます。Scientific Linuxは、このカスタムOSインストール機能でインストールする必要があります。
参考記事 : 評判のさくらのVPSを使うときに最初にやっておきたいこと(CentOS編)
SSHのポートを変更する。
まずは、SSHのポートを変更して、簡単にアタックされないようにしておきます。指定するポート番号は、10000以降の適当なポート番号を割り当てましょう。
/etc/ssh/sshd_config を編集します。
...
# ポート番号を 22 (デフォルト)から10022へ変更する
#Port 22
Port 10022
...
# SSHのプロトコルをSSH2のみ対応とする
Protocol 2
...
# rootでのログインを不可とする
PermitRootLogin no
...
# パスワードでのログインを許可する
PasswordAuthentication yes
...
# パスワードなしでのログインを不可とする
PermitEmptyPasswords no
...
# hoge というユーザだけログインを許可する
AllowUsers hoge
...
|
ここでは、ポート番号、SSHプロトコル、rootでのログイン不可、ログイン可能なユーザ名を指定しています。
(後でhogeというユーザを追加しています。)
また、ログインするIPアドレスが決まっているなら、許可するIPアドレスも指定した方がより良いです。
ファイアウォール(iptables)の設定を行う。
ここでは、単純にiptablesを使っていないポートを外部に非公開とするようにします。
シェルファイルを作成して、一気にやってしまいます。
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| #!/bin/sh
/sbin/iptables -F
/sbin/iptables -X
/sbin/iptables -P INPUT DROP
/sbin/iptables -P OUTPUT ACCEPT
/sbin/iptables -P FORWARD DROP
/sbin/iptables -A INPUT -i lo -j ACCEPT
/sbin/iptables -A OUTPUT -o lo -j ACCEPT
/sbin/iptables -A INPUT -s 10.0.0.0/8 -j DROP
/sbin/iptables -A INPUT -s 172.16.0.0/12 -j DROP
/sbin/iptables -A INPUT -s 192.168.0.0/16 -j DROP
/sbin/iptables -A INPUT -p icmp --icmp-type echo-request -j ACCEPT
/sbin/iptables -A INPUT -p tcp --dport 10022 -j ACCEPT
/sbin/iptables -A INPUT -p tcp --dport 80 -j ACCEPT
/sbin/iptables -A INPUT -m state --state ESTABLISHED,RELATED -j ACCEPT
/etc/rc.d/init.d/iptables save
/sbin/service iptables restart
|
ここでは、10022(SSH),80(HTTP)の2つのポートのみを公開し、それ以外をすべて非公開にしています。
また、プライベートIPアドレス(10.x.x.x,172.16.x.x,192.168.x.x)は、すべて拒否してます。
pingを受け付けたくない場合は、17行目のicmpの許可を行っているところをコメントアウトしてください。
また、上記は、必要最小限のポートしか開いていません。pop3やmailなどの必要なポートは、19行目を真似て開くと良いでしょう。
ファイルにしたら、実行権限を与えるのを忘れないでね。
$ chmod 755 ファイル名
$ ./ファイル名
|
で実行できるはずです。
ユーザを追加する。
ここでは、SSHで唯一ログインを許可するようにしたhogeユーザを追加してみましょう。
$ useradd hoge
$ passwd hoge
新しいパスワード:
新しいパスワードを再入力してください:
passwd: 全ての認証トークンが正しく更新できました。
$ usermod -G wheel hoge
$
|
useraddで、hogeというユーザを追加しています。
passwordで、hogeのパスワードを設定しています。
usermodで、hogeをwheelのユーザグループに追加しています。
wheelは、管理者グループになります。
不要なサービス(デーモン)を停止する。
最後に、無駄に動作しているプロセスを停止するようにします。
これもシェルファイルを作成して、一気にやってしまいます。
先のScientific Linux 6.x をインストールするでインストールした場合であれば、必要最小限のものしかインストールされていませんので、以下の設定でOKです。
#!/bin/sh
/sbin/chkconfig auditd off
/sbin/chkconfig haldaemon off
/sbin/chkconfig lvm2-monitor off
/sbin/chkconfig mdmonitor off
/sbin/chkconfig messagebus off
/sbin/chkconfig netfs off
/sbin/chkconfig restorecond off
|
[ さくらのVPSの場合 ]
さくらのVPSの場合は、デフォルトで動作しているプロセス、および実行レベルは、以下のとおりです。
$ ps aux
USER PID %CPU %MEM VSZ RSS TTY STAT START TIME COMMAND
root 1 0.0 0.2 2864 1400 ? Ss 19:17 0:00 /sbin/init
root 2 0.0 0.0 0 0 ? S 19:17 0:00 [kthreadd]
root 3 0.0 0.0 0 0 ? S 19:17 0:07 [migration/0]
root 4 0.0 0.0 0 0 ? S 19:17 0:00 [ksoftirqd/0]
root 5 0.0 0.0 0 0 ? S 19:17 0:00 [migration/0]
root 6 0.0 0.0 0 0 ? S 19:17 0:00 [watchdog/0]
root 7 0.0 0.0 0 0 ? S 19:17 0:05 [migration/1]
root 8 0.0 0.0 0 0 ? S 19:17 0:00 [migration/1]
root 9 0.0 0.0 0 0 ? S 19:17 0:00 [ksoftirqd/1]
root 10 0.0 0.0 0 0 ? S 19:17 0:00 [watchdog/1]
root 11 0.0 0.0 0 0 ? R 19:17 0:00 [events/0]
root 12 0.0 0.0 0 0 ? S 19:17 0:00 [events/1]
root 13 0.0 0.0 0 0 ? S 19:17 0:00 [cpuset]
root 14 0.0 0.0 0 0 ? S 19:17 0:00 [khelper]
root 15 0.0 0.0 0 0 ? S 19:17 0:00 [netns]
root 16 0.0 0.0 0 0 ? S 19:17 0:00 [async/mgr]
root 17 0.0 0.0 0 0 ? S 19:17 0:00 [pm]
root 18 0.0 0.0 0 0 ? S 19:17 0:00 [sync_supers]
root 19 0.0 0.0 0 0 ? S 19:17 0:00 [bdi-default]
root 20 0.0 0.0 0 0 ? S 19:17 0:00 [kintegrityd/0]
root 21 0.0 0.0 0 0 ? S 19:17 0:00 [kintegrityd/1]
root 22 0.0 0.0 0 0 ? S 19:17 0:00 [kblockd/0]
root 23 0.0 0.0 0 0 ? S 19:17 0:00 [kblockd/1]
root 24 0.0 0.0 0 0 ? S 19:17 0:00 [kacpid]
root 25 0.0 0.0 0 0 ? S 19:17 0:00 [kacpi_notify]
root 26 0.0 0.0 0 0 ? S 19:17 0:00 [kacpi_hotplug]
root 27 0.0 0.0 0 0 ? S 19:17 0:00 [ata/0]
root 28 0.0 0.0 0 0 ? S 19:17 0:00 [ata/1]
root 29 0.0 0.0 0 0 ? S 19:17 0:00 [ata_aux]
root 30 0.0 0.0 0 0 ? S 19:17 0:00 [ksuspend_usbd]
root 31 0.0 0.0 0 0 ? S 19:17 0:00 [khubd]
root 32 0.0 0.0 0 0 ? S 19:17 0:00 [kseriod]
root 33 0.0 0.0 0 0 ? S 19:17 0:00 [md/0]
root 34 0.0 0.0 0 0 ? S 19:17 0:00 [md/1]
root 35 0.0 0.0 0 0 ? S 19:17 0:00 [md_misc/0]
root 36 0.0 0.0 0 0 ? S 19:17 0:00 [md_misc/1]
root 37 0.0 0.0 0 0 ? S 19:17 0:00 [khungtaskd]
root 38 0.0 0.0 0 0 ? S 19:17 0:00 [kswapd0]
root 39 0.0 0.0 0 0 ? SN 19:17 0:00 [ksmd]
root 40 0.0 0.0 0 0 ? S 19:17 0:00 [aio/0]
root 41 0.0 0.0 0 0 ? S 19:17 0:00 [aio/1]
root 42 0.0 0.0 0 0 ? S 19:17 0:00 [crypto/0]
root 43 0.0 0.0 0 0 ? S 19:17 0:00 [crypto/1]
root 48 0.0 0.0 0 0 ? S 19:17 0:00 [kthrotld/0]
root 49 0.0 0.0 0 0 ? S 19:17 0:00 [kthrotld/1]
root 51 0.0 0.0 0 0 ? S 19:17 0:00 [kpsmoused]
root 52 0.0 0.0 0 0 ? S 19:17 0:00 [usbhid_resume]
root 83 0.0 0.0 0 0 ? S 19:17 0:00 [kstriped]
root 269 0.0 0.0 0 0 ? S 19:17 0:00 [scsi_eh_0]
root 270 0.0 0.0 0 0 ? S 19:17 0:00 [scsi_eh_1]
root 360 0.0 0.0 0 0 ? S 19:17 0:00 [kdmflush]
root 362 0.0 0.0 0 0 ? S 19:17 0:00 [kdmflush]
root 381 0.0 0.0 0 0 ? S 19:17 0:00 [jbd2/dm-0-8]
root 382 0.0 0.0 0 0 ? S 19:17 0:00 [ext4-dio-unwr]
root 383 0.0 0.0 0 0 ? S 19:17 0:00 [ext4-dio-unwr]
root 422 0.0 0.0 0 0 ? S 19:17 0:00 [kauditd]
root 470 0.0 0.1 3620 904 ? S<s 19:17 0:00 /sbin/udevd -d
root 773 0.0 0.1 3616 964 ? S< 19:17 0:00 /sbin/udevd -d
root 803 0.0 0.0 0 0 ? S 19:17 0:00 [jbd2/sda1-8]
root 804 0.0 0.0 0 0 ? S 19:17 0:00 [ext4-dio-unwr]
root 805 0.0 0.0 0 0 ? S 19:17 0:00 [ext4-dio-unwr]
root 932 0.0 0.0 0 0 ? S 19:17 0:00 [flush-253:0]
root 1041 0.0 0.2 36560 1412 ? Sl 19:17 0:00 /sbin/rsyslogd
root 1053 0.0 0.1 2992 568 ? Ss 19:17 0:00 irqbalance
root 1061 0.0 0.1 1992 596 ? Ss 19:17 0:00 /usr/sbin/acpid
root 1072 0.0 0.1 8452 1012 ? Ss 19:17 0:00 /usr/sbin/sshd
ntp 1095 0.0 0.2 5108 1412 ? Ss 19:17 0:00 ntpd -u ntp:ntp
root 1172 0.0 0.4 12420 2476 ? Ss 19:17 0:00 /usr/libexec/po
postfix 1181 0.0 0.4 12564 2472 ? S 19:17 0:00 qmgr -l -t fifo
root 1182 0.0 0.2 3836 1192 ? Ss 19:17 0:00 crond
root 1193 0.0 0.0 2872 464 ? Ss 19:17 0:00 /usr/sbin/atd
root 1208 0.0 0.1 1992 560 ttyS0 Ss+ 19:17 0:00 /sbin/agetty /d
root 1211 0.0 0.0 1980 508 tty1 Ss+ 19:17 0:00 /sbin/mingetty
root 7809 0.0 0.1 2836 936 pts/1 R+ 21:45 0:00 ps aux
root 20780 0.0 0.6 11540 3436 ? Ss 20:23 0:00 sshd: root@pts/
root 20783 0.0 0.3 3020 1600 pts/1 Ss 20:23 0:00 -bash
postfix 28490 0.0 0.4 12496 2428 ? S 20:57 0:00 pickup -l -t fi
$ chkconfig --list
acpid 0:off 1:off 2:on 3:on 4:on 5:on 6:off
atd 0:off 1:off 2:off 3:on 4:on 5:on 6:off
auditd 0:off 1:off 2:off 3:off 4:off 5:off 6:off
cpuspeed 0:off 1:on 2:off 3:off 4:off 5:off 6:off
crond 0:off 1:off 2:on 3:on 4:on 5:on 6:off
cups 0:off 1:off 2:off 3:off 4:off 5:off 6:off
haldaemon 0:off 1:off 2:off 3:off 4:off 5:off 6:off
ip6tables 0:off 1:off 2:on 3:on 4:on 5:on 6:off
iptables 0:off 1:off 2:on 3:on 4:on 5:on 6:off
irqbalance 0:off 1:off 2:off 3:on 4:on 5:on 6:off
kdump 0:off 1:off 2:off 3:off 4:off 5:off 6:off
lvm2-monitor 0:off 1:on 2:off 3:off 4:off 5:off 6:off
mdmonitor 0:off 1:off 2:off 3:off 4:off 5:off 6:off
messagebus 0:off 1:off 2:off 3:off 4:off 5:off 6:off
netconsole 0:off 1:off 2:off 3:off 4:off 5:off 6:off
netfs 0:off 1:off 2:off 3:off 4:off 5:off 6:off
network 0:off 1:off 2:on 3:on 4:on 5:on 6:off
ntpd 0:off 1:off 2:on 3:on 4:on 5:on 6:off
ntpdate 0:off 1:off 2:on 3:on 4:on 5:on 6:off
portreserve 0:off 1:off 2:off 3:off 4:off 5:off 6:off
postfix 0:off 1:off 2:on 3:on 4:on 5:on 6:off
psacct 0:off 1:off 2:off 3:off 4:off 5:off 6:off
quota_nld 0:off 1:off 2:off 3:off 4:off 5:off 6:off
rdisc 0:off 1:off 2:off 3:off 4:off 5:off 6:off
restorecond 0:off 1:off 2:off 3:off 4:off 5:off 6:off
rsyslog 0:off 1:off 2:on 3:on 4:on 5:on 6:off
saslauthd 0:off 1:off 2:off 3:off 4:off 5:off 6:off
smartd 0:off 1:off 2:off 3:off 4:off 5:off 6:off
sshd 0:off 1:off 2:on 3:on 4:on 5:on 6:off
sysstat 0:off 1:on 2:on 3:on 4:on 5:on 6:off
udev-post 0:off 1:on 2:off 3:off 4:off 5:off 6:off
|
動作しているデーモンは以下のとおりです。
サービス | 概要 | 現行 | 変更 |
acpid | 電源管理 | ON | – |
atd | at (コマンド)デーモン | ON | – |
auditd | システム監査結果のログ保存 | OFF | – |
cpuspeed | システムのアイドル比率に応じてCPUの動作周波数を上下させる | ON | – |
crond | cronデーモン | ON | – |
cups | プリンタデーモン(Common UNIX Printing System) | OFF | – |
haldaemon | D-BUSサポート | OFF | – |
ip6tables | ipv6用iptables | ON | – |
iptables | iptables (ファイアウォール) | ON | – |
irqbalance | マルチCPU環境でセカンドCPU以降も割り込み処理を行える | ON | – |
kdump | システム異常時にダンプ出力する | OFF | – |
lvm2-monitor | LVMの障害監視 | ON | OFF |
mdmonitor | mdデバイスの監視 | OFF | – |
messagebus | D-BUSサポート | OFF | – |
netconsole | ネットコンソール(カーネル異常時に出力先として用いられるコンソール) | OFF | – |
netfs | NFSクライアント | OFF | – |
network | ネットワークサービス | ON | – |
ntpd | NTP(時間管理)デーモン(誤差を埋める) | ON | – |
ntpdate | NTP(時間管理)デーモン(即設定) | ON | OFF |
portreserve | ポート予約プログラム | OFF | – |
postfix | postfix(smtpサーバー) | ON | – |
psacct | 実行したコマンドログ(実行時の負荷情報なども記録) | OFF | – |
quota_nld | クォータ値超過の警告が発生した旨のカーネルメッセージを D-BUS に転送する | OFF | – |
rdisc | ネットワークルータディスカバリーデーモン。ルータとして動作させないのであれば不要。 | OFF | – |
restorecond | SELinuxの運用サポート | OFF | – |
rsyslog | シスログデーモン | ON | – |
saslauthd | sasl認証サービス | OFF | – |
smartd | S.M.A.R.Tのサポート | OFF | – |
sshd | SSHデーモン | ON | – |
sysstat | システム情報取得サービス | ON | – |
udev-post | ハードウェア自動認識を行うデーモン | ON | – |
上記の動作しているデーモンの中で、間違いなく不要と思えるものは ntpdate でしょう。
論理ボリュームマネージャー(LVM)を使わない方(よくわからない方)には、lvm2-monitorも停止しても問題ないでしょう。
また、ipv6 非対応なら、ip6tablesも停止しても問題ないでしょう。
#!/bin/sh
/sbin/chkconfig ntpdate off
/sbin/chkconfig lvm2-monitor off
|
ファイルにしたら、実行権限を与えるのを忘れないようにしましょう。
$ chmod 755 ファイル名
$ ./ファイル名
|
と、このような入力イメージで実行できるはずです。
日本語に対応にする。
CentOSのロケールの設定と同じようにScientific Linuxでも日本に設定します。
/etc/sysconfig/i18nを編集します。
初期状態は以下のようになっています。
LANG="C"
SYSFONT="latarcyrheb-sun16"
|
これを、以下のように変更します。
LANG="ja_JP.UTF-8"
SUPPORTED="ja_JP.UTF-8:ja_JP:ja"
SYSFONT="latarcyrheb-sun16"
|
vimをインストールする。
標準のviエディタでも良いのですが、多言語に対応したvimの方が、使い勝手は間違いなく良いですから、インストールしておきましょう。
さくらのVPSでは、デフォルトインストールされていますので以降の手順は不要かと思いますが、必ず、以下のように確認しておきましょうね。
$ rpm -qa|grep vim
vim-enhanced-7.2.411-1.6.el6.i686
vim-minimal-7.2.411-1.6.el6.i686
vim-common-7.2.411-1.6.el6.i686
|
$ yum -y install vim-enhanced
|
これだけで、自動的にインストールできます。
ログイン環境を編集する。
vimを標準のエディタとして使うために、vi のaliasとして登録しておきます。
また、/sbin へのパスも設定しておくと便利です。パスをとおしておくと、いちいち/sbinを先頭にタイプしなくて良くなりますからね。
.bash_profile は、各ユーザのホームディレクトリ直下にある( 例: ~hoge/.bash_profile ) ものを編集します。
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| # .bash_profile
# Get the aliases and functions
if [ -f ~/.bashrc ]; then
. ~/.bashrc
fi
# User specific environment and startup programs
PATH=$PATH:$HOME/bin:/sbin:/usr/sbin
# alias
alias vi='vim'
export PATH
|
13行目で、/sbinと/usr/sbinへのパスと追加しています。
16行目で、vimの別名をviとしています。
現在ログインしている状態で、上記の編集情報を有効にするには、
$ source ~hoge/.bash_profile
|
とすればOKです。
さくらのVPSでは、
一応、ここで設定しているサービスは、現在では、デフォルトでは、すべて停止している?ようなので、上記の処理は無用でしょう。
ただ、
chkconfig –list で動作しているデーモンは確認しておきましょう。
また、CentOSと同じようにScientific Linuxでも
と、これらについても、現在では、デフォルトで無効になっているようです。
ただし、通常のインストールでは、コンソールは6個ぐらい動作していると思いますし、SELinuxは有効になっていると思いますので、必ず、確認しましょう。
ざっとですが、こんな感じです。
CentOSの場合と全く同じですね。ベースとなるOSが同じRedHatなので当たり前ではありますが。
CentOSを扱ったことがある方には、Scientific Linuxは、全く違和感なく使えます。更に、最新バージョンを取り込むこともできます。
さくらのVPSでいち早くカスタムOSインストールで対応したのも、移行者が多く、要望も多かったのでしょうね。
とりあえず、これで各サーバーの設定を行うまでの状態になりました。以降、各サーバーのセッティングに関して解説してみたいと思います。
さくらインターネットのVPS ( さくらのVPS )を試してみたい方は、
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無料お試し期間は14日です。
※お試し期間中は、OP25B設定、データ転送帯域に制約がありますから注意してください。
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