お名前.com VPS ( KVM )のCentOSで最初にやっておきたいこと
お名前.com VPS ( KVM ) の場合、とりあえず、申しこんで、お名前.com VPS ( KVM )のコントロールパネルからサーバーの初期セットアップをすれば、CentOSが自動的に立ち上がります。
良くも悪くも、さくらのVPS以上に何もインストールされていません。
お名前.com VPS ( KVM )の場合、自宅サーバーと違って、既に外部に直接つながった状態ですから、まず、セキュリティ面の強化とサーバー設定をする必要があります。
ここでは、CentOSの初期状態から、各サーバー系をインストールする手前までにやることを記述してみます。
CentOSを最新にアップデートする。
現在(2012.03.26)では、デフォルトのCentOS のバージョンは、6.2 (64bit版) となります。
これを最新のCentOSへアップデートしましょう。
$ cat /etc/redhat-release
CentOS release 6.2 (Final)
$ yum update
..
Install 1 Package(s)
Upgrade 13 Package(s)
Total download size: 57 M
Is this ok [y/N]: y
Downloading Packages:
..
yum.noarch 0:3.2.29-22.el6.centos.2
Complete!
$ cat /etc/redhat-release
CentOS release 6.2 (Final)
|
ここでは、まず、現在のCentOSのバージョンを確認した後、yum updateでシステムのアップデートを実施しています。
アップデート完了後、再度、現在のCentOSのバージョンを確認し、更新されていることを確認しています。
iptables , vimをインストールする。
iptables は、LinuxでIPマスカレードおよびパケットフィルタリングを実施するソフトウェアです。
vim は、多言語に対応した テキストエディタ ( vi ) です。
標準のviエディタでも良いのですが、日本語の入力が楽な面もありますし、使い勝手は間違いなく良いですから、インストールしておきます。
iptablesは、インストールされています。
vimに関しては、vim-minimal がインストールされています。これは、機能が最小限のvimと思ってください。そのため、使いたいvimの機能がないこともあります。できれば、vim-enhanced をインストールしておきたいものです。
$ rpm -qa|grep iptables
iptables-1.4.7-5.1.el6_2.x86_64
iptables-ipv6-1.4.7-5.1.el6_2.x86_64
$ rpm -qa|grep vim
vim-minimal-7.2.411-1.6.el6.x86_64
|
$ yum -y install iptables
...
Installed:
iptables.x86_64 0:1.3.5-5.3.el5_4.1
Complete!
$ yum -y install vim-enhanced
...
Installed:
vim-enhanced.x86_64 2:7.2.411-1.6.el6
Dependency Installed:
gpm-libs.x86_64 0:1.20.6-12.el6
perl.x86_64 4:5.10.1-119.el6_1.1
perl-Module-Pluggable.x86_64 1:3.90-119.el6_1.1
perl-Pod-Escapes.x86_64 1:1.04-119.el6_1.1
perl-Pod-Simple.x86_64 1:3.13-119.el6_1.1
perl-libs.x86_64 4:5.10.1-119.el6_1.1
perl-version.x86_64 3:0.77-119.el6_1.1
vim-common.x86_64 2:7.2.411-1.6.el6
Complete!
$
|
これだけで、自動的にインストールできます。
ユーザを追加する。
ここでは、SSHで唯一ログインを許可するようにしたhogeユーザを追加してみましょう。
$ useradd hoge
$ passwd hoge
Changing password for user hoge.
New UNIX password:
passwd: all authentication tokens updated successfully.
$ usermod -G wheel hoge
$
|
useraddで、hogeというユーザを追加しています。
passwdで、hogeのパスワードを設定しています。
usermodで、hogeをwheelのユーザグループに追加しています。
wheelは、管理者グループになります。
/usr/sbin/ へのパスが設定されていない場合は、useradd などのコマンドを指定する際、フルパスで指定します。
例)
$ /usr/sbin/useradd hoge
|
ログイン環境を編集する。
vimを標準のエディタとして使うために、vi のaliasとして登録しておきます。
また、/sbin へのパスも設定しておくと便利です。パスをとおしておくと、いちいち/sbinを先頭にタイプしなくて良くなりますからね。
.bash_profile は、各ユーザのホームディレクトリ直下にある( 例: ~hoge/.bash_profile ) ものを編集します。
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| # .bash_profile
# Get the aliases and functions
if [ -f ~/.bashrc ]; then
. ~/.bashrc
fi
# User specific environment and startup programs
PATH=$PATH:$HOME/bin:/sbin:/usr/sbin
# alias
alias vi='vim'
export PATH
|
10行目で、/sbinと/usr/sbinへのパスと追加しています。
13行目で、vimの別名をviとしています。
現在ログインしている状態で、上記の編集情報を有効にするには、
$ source ~hoge/.bash_profile
|
とすればOKです。
日本語に対応にする。
CentOSのロケールの設定と同じようにCentOSでも日本に設定します。
/etc/sysconfig/i18nを編集します。
初期状態は以下のようになっています。
LANG="en_US.UTF-8"
SYSFONT="latarcyrheb-sun16"
|
これを、以下のように変更します。
LANG="ja_JP.UTF-8"
SUPPORTED="ja_JP.UTF-8:ja_JP:ja"
SYSFONT="latarcyrheb-sun16"
|
SSHのポートを変更する。
まずは、SSHのポートを変更して、簡単にアタックされないようにしておきます。指定するポート番号は、10000以降の適当なポート番号を割り当てましょう。
/etc/ssh/sshd_config を編集します。
...
# ポート番号を 22 (デフォルト)から10022へ変更する
#Port 22
Port 10022
...
# SSHのプロトコルをSSH2のみ対応とする
Protocol 2
...
# rootでのログインを不可とする
PermitRootLogin no
...
# パスワードでのログインを許可する
PasswordAuthentication yes
...
# パスワードなしでのログインを不可とする
PermitEmptyPasswords no
...
# hoge というユーザだけログインを許可する
AllowUsers hoge
...
|
ここでは、ポート番号、SSHプロトコル、rootでのログイン不可、ログイン可能なユーザ名を指定しています。
(後でhogeというユーザを追加しています。)
また、ログインするIPアドレスが決まっているなら、許可するIPアドレスも指定した方がより良いです。
設定を終えたら、sshd の設定ファイル再読み込みを実施します。
$ /etc/init.d/sshd reload
sshd を再読み込み中: [ OK ]
$
|
この状態で、上記の例で言うと、
ユーザ : hoge
ポート番号 : 10022
でログインできるか確認しましょう。
ログインできればOKです。
できない場合は、設定を再度見直しましょう。
sshd reload がポイントです。
とりあえず、再読み込みの場合は、現在SSHで接続しているクライアントには影響ありません。そのため、もしも設定に誤りがあった場合に、再編集することができます。
sshd を再起動してしまうと、現在接続しているクライアントは解放されてしまうので注意が必要です。
ファイアウォール(iptables)の設定を行う。
ここでは、単純にiptablesを使っていないポートを外部に非公開とするようにします。
シェルファイルを作成して、一気にやってしまいます。
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| #!/bin/sh
/sbin/iptables -F
/sbin/iptables -X
/sbin/iptables -P INPUT DROP
/sbin/iptables -P OUTPUT ACCEPT
/sbin/iptables -P FORWARD DROP
/sbin/iptables -A INPUT -i lo -j ACCEPT
/sbin/iptables -A OUTPUT -o lo -j ACCEPT
/sbin/iptables -A INPUT -s 10.0.0.0/8 -j DROP
/sbin/iptables -A INPUT -s 172.16.0.0/12 -j DROP
/sbin/iptables -A INPUT -s 192.168.0.0/16 -j DROP
/sbin/iptables -A INPUT -p icmp --icmp-type echo-request -j ACCEPT
/sbin/iptables -A INPUT -p tcp --dport 10022 -j ACCEPT
/sbin/iptables -A INPUT -p tcp --dport 80 -j ACCEPT
/sbin/iptables -A INPUT -m state --state ESTABLISHED,RELATED -j ACCEPT
/etc/rc.d/init.d/iptables save
/sbin/service iptables restart
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ここでは、10022(SSH),80(HTTP)の2つのポートのみを公開し、それ以外をすべて非公開にしています。
また、プライベートIPアドレス(10.x.x.x,172.16.x.x,192.168.x.x)は、すべて拒否してます。
pingを受け付けたくない場合は、17行目のicmpの許可を行っているところをコメントアウトしてください。
また、上記は、必要最小限のポートしか開いていません。pop3やmailなどの必要なポートは、19行目を真似て開くと良いでしょう。
ファイルにしたら、実行権限を与えるのを忘れないでね。
$ chmod 755 ファイル名
$ ./ファイル名
|
で実行できるはずです。
SSHのポートだけは、絶対に間違えないようにしましょう。この例では、10022を開放しています。
誤ってSSHのポートを閉じてしまうと、二度とアクセスできなくなります。
お名前.com VPS ( KVM )では、現在(2012.01.30)、リモートコンソールが提供されていますので、最悪の場合は、リモートコンソールからのアクセスで修正することができます。
不要なサービス(デーモン)を停止する。
最後に、無駄に動作しているプロセスを停止するようにします。
デフォルトで動作している全プロセスは、以下のとおりです。
$ ps aux
USER PID %CPU %MEM VSZ RSS TTY STAT START TIME COMMAND
root 1 0.0 0.0 19272 1528 ? Ss 15:11 0:00 /sbin/init
root 2 0.0 0.0 0 0 ? S 15:11 0:00 [kthreadd]
root 3 0.0 0.0 0 0 ? S 15:11 0:00 [migration/0]
root 4 0.0 0.0 0 0 ? S 15:11 0:00 [ksoftirqd/0]
root 5 0.0 0.0 0 0 ? S 15:11 0:00 [migration/0]
root 6 0.0 0.0 0 0 ? S 15:11 0:00 [watchdog/0]
root 7 0.0 0.0 0 0 ? S 15:11 0:00 [migration/1]
root 8 0.0 0.0 0 0 ? S 15:11 0:00 [migration/1]
root 9 0.0 0.0 0 0 ? S 15:11 0:00 [ksoftirqd/1]
root 10 0.0 0.0 0 0 ? S 15:11 0:00 [watchdog/1]
root 11 0.0 0.0 0 0 ? S 15:11 0:00 [migration/2]
root 12 0.0 0.0 0 0 ? S 15:11 0:00 [migration/2]
root 13 0.0 0.0 0 0 ? S 15:11 0:00 [ksoftirqd/2]
root 14 0.0 0.0 0 0 ? S 15:11 0:00 [watchdog/2]
root 15 0.0 0.0 0 0 ? S 15:11 0:00 [events/0]
root 16 0.0 0.0 0 0 ? S 15:11 0:00 [events/1]
root 17 0.0 0.0 0 0 ? S 15:11 0:00 [events/2]
root 18 0.0 0.0 0 0 ? S 15:11 0:00 [cpuset]
root 19 0.0 0.0 0 0 ? S 15:11 0:00 [khelper]
root 20 0.0 0.0 0 0 ? S 15:11 0:00 [netns]
root 21 0.0 0.0 0 0 ? S 15:11 0:00 [async/mgr]
root 22 0.0 0.0 0 0 ? S 15:11 0:00 [pm]
root 23 0.0 0.0 0 0 ? S 15:11 0:00 [sync_supers]
root 24 0.0 0.0 0 0 ? S 15:11 0:00 [bdi-default]
root 25 0.0 0.0 0 0 ? S 15:11 0:00 [kintegrityd/0]
root 26 0.0 0.0 0 0 ? S 15:11 0:00 [kintegrityd/1]
root 27 0.0 0.0 0 0 ? S 15:11 0:00 [kintegrityd/2]
root 28 0.0 0.0 0 0 ? S 15:11 0:00 [kblockd/0]
root 29 0.0 0.0 0 0 ? S 15:11 0:00 [kblockd/1]
root 30 0.0 0.0 0 0 ? S 15:11 0:00 [kblockd/2]
root 31 0.0 0.0 0 0 ? S 15:11 0:00 [kacpid]
root 32 0.0 0.0 0 0 ? S 15:11 0:00 [kacpi_notify]
root 33 0.0 0.0 0 0 ? S 15:11 0:00 [kacpi_hotplug]
root 34 0.0 0.0 0 0 ? S 15:11 0:00 [ata/0]
root 35 0.0 0.0 0 0 ? S 15:11 0:00 [ata/1]
root 36 0.0 0.0 0 0 ? S 15:11 0:00 [ata/2]
root 37 0.0 0.0 0 0 ? S 15:11 0:00 [ata_aux]
root 38 0.0 0.0 0 0 ? S 15:11 0:00 [ksuspend_usbd]
root 39 0.0 0.0 0 0 ? S 15:11 0:00 [khubd]
root 40 0.0 0.0 0 0 ? S 15:11 0:00 [kseriod]
root 41 0.0 0.0 0 0 ? S 15:11 0:00 [md/0]
root 42 0.0 0.0 0 0 ? S 15:11 0:00 [md/1]
root 43 0.0 0.0 0 0 ? S 15:11 0:00 [md/2]
root 44 0.0 0.0 0 0 ? S 15:11 0:00 [md_misc/0]
root 45 0.0 0.0 0 0 ? S 15:11 0:00 [md_misc/1]
root 46 0.0 0.0 0 0 ? S 15:11 0:00 [md_misc/2]
root 47 0.0 0.0 0 0 ? S 15:11 0:00 [khungtaskd]
root 48 0.0 0.0 0 0 ? S 15:11 0:00 [kswapd0]
root 49 0.0 0.0 0 0 ? SN 15:11 0:00 [ksmd]
root 50 0.0 0.0 0 0 ? SN 15:11 0:00 [khugepaged]
root 51 0.0 0.0 0 0 ? S 15:11 0:00 [aio/0]
root 52 0.0 0.0 0 0 ? S 15:11 0:00 [aio/1]
root 53 0.0 0.0 0 0 ? S 15:11 0:00 [aio/2]
root 54 0.0 0.0 0 0 ? S 15:11 0:00 [crypto/0]
root 55 0.0 0.0 0 0 ? S 15:11 0:00 [crypto/1]
root 56 0.0 0.0 0 0 ? S 15:11 0:00 [crypto/2]
root 61 0.0 0.0 0 0 ? S 15:11 0:00 [kthrotld/0]
root 62 0.0 0.0 0 0 ? S 15:11 0:00 [kthrotld/1]
root 63 0.0 0.0 0 0 ? S 15:11 0:00 [kthrotld/2]
root 65 0.0 0.0 0 0 ? S 15:11 0:00 [kpsmoused]
root 66 0.0 0.0 0 0 ? S 15:11 0:00 [usbhid_resume]
root 96 0.0 0.0 0 0 ? S 15:11 0:00 [kstriped]
root 239 0.0 0.0 0 0 ? S 15:11 0:00 [scsi_eh_0]
root 242 0.0 0.0 0 0 ? S 15:11 0:00 [scsi_eh_1]
root 344 0.0 0.0 0 0 ? S 15:11 0:00 [virtio-blk]
root 394 0.0 0.0 0 0 ? S 15:11 0:00 [kdmflush]
root 396 0.0 0.0 0 0 ? S 15:11 0:00 [kdmflush]
root 415 0.0 0.0 0 0 ? S 15:11 0:00 [jbd2/dm-0-8]
root 416 0.0 0.0 0 0 ? S 15:11 0:00 [ext4-dio-unwr]
root 417 0.0 0.0 0 0 ? S 15:11 0:00 [ext4-dio-unwr]
root 418 0.0 0.0 0 0 ? S 15:11 0:00 [ext4-dio-unwr]
root 489 0.0 0.0 10792 924 ? S<s 15:11 0:00 /sbin/udevd -d
root 707 0.0 0.0 0 0 ? S 15:11 0:00 [vballoon]
root 861 0.0 0.0 0 0 ? S 15:11 0:00 [jbd2/vda1-8]
root 862 0.0 0.0 0 0 ? S 15:11 0:00 [ext4-dio-unwr]
root 863 0.0 0.0 0 0 ? S 15:11 0:00 [ext4-dio-unwr]
root 864 0.0 0.0 0 0 ? S 15:11 0:00 [ext4-dio-unwr]
root 865 0.0 0.0 0 0 ? S 15:11 0:00 [jbd2/vdb-8]
root 866 0.0 0.0 0 0 ? S 15:11 0:00 [ext4-dio-unwr]
root 867 0.0 0.0 0 0 ? S 15:11 0:00 [ext4-dio-unwr]
root 868 0.0 0.0 0 0 ? S 15:11 0:00 [ext4-dio-unwr]
root 903 0.0 0.0 0 0 ? S 15:11 0:00 [kauditd]
root 1037 0.0 0.0 0 0 ? S 15:11 0:00 [flush-253:0]
root 1081 0.0 0.0 9172 680 ? Ss 15:11 0:00 /sbin/dhclient
root 1119 0.0 0.0 248748 1452 ? Sl 15:11 0:00 /sbin/rsyslogd
dbus 1131 0.0 0.0 21436 896 ? Ss 15:11 0:00 dbus-daemon --s
root 1141 0.0 0.0 4132 644 ? Ss 15:11 0:00 /usr/sbin/acpid
root 1162 0.0 0.0 64096 1172 ? Ss 15:11 0:00 /usr/sbin/sshd
root 1238 0.0 0.1 78716 3260 ? Ss 15:11 0:00 /usr/libexec/po
root 1246 0.0 0.0 117248 1256 ? Ss 15:11 0:00 crond
postfix 1251 0.0 0.1 78796 3212 ? S 15:11 0:00 pickup -l -t fi
postfix 1252 0.0 0.1 78964 3260 ? S 15:11 0:00 qmgr -l -t fifo
root 1258 0.0 0.1 97856 4016 ? S 15:11 0:00 sshd: root@pts/
root 1268 0.0 0.0 4116 576 tty1 Ss+ 15:11 0:00 /sbin/mingetty
root 1270 0.0 0.0 4116 576 tty2 Ss+ 15:11 0:00 /sbin/mingetty
root 1272 0.0 0.0 4116 580 tty3 Ss+ 15:11 0:00 /sbin/mingetty
root 1275 0.0 0.0 4116 576 tty4 Ss+ 15:11 0:00 /sbin/mingetty
root 1276 0.0 0.0 10788 812 ? S< 15:11 0:00 /sbin/udevd -d
root 1277 0.0 0.0 10788 804 ? S< 15:11 0:00 /sbin/udevd -d
root 1279 0.0 0.0 4116 576 tty5 Ss+ 15:11 0:00 /sbin/mingetty
root 1281 0.0 0.0 4116 576 tty6 Ss+ 15:11 0:00 /sbin/mingetty
root 1282 0.0 0.0 4128 628 ttyS0 Ss+ 15:11 0:00 /sbin/agetty /d
root 1283 0.0 0.0 108356 1920 pts/0 Ss 15:11 0:00 -bash
root 1337 0.0 0.0 110280 1172 pts/0 R+ 15:19 0:00 ps aux
$ chkconfig --list
acpid 0:off 1:off 2:on 3:on 4:on 5:on 6:off
auditd 0:off 1:off 2:off 3:off 4:off 5:off 6:off
crond 0:off 1:off 2:on 3:on 4:on 5:on 6:off
ip6tables 0:off 1:off 2:off 3:off 4:off 5:off 6:off
iptables 0:off 1:off 2:on 3:on 4:on 5:on 6:off
lvm2-monitor 0:off 1:on 2:on 3:on 4:on 5:on 6:off
matahari-broker 0:off 1:off 2:off 3:off 4:off 5:off 6:off
matahari-host 0:off 1:off 2:off 3:off 4:off 5:off 6:off
matahari-network 0:off 1:off 2:off 3:off 4:off 5:off 6:off
matahari-service 0:off 1:off 2:off 3:off 4:off 5:off 6:off
matahari-sysconfig 0:off 1:off 2:off 3:off 4:off 5:off 6:off
messagebus 0:off 1:off 2:on 3:on 4:on 5:on 6:off
netconsole 0:off 1:off 2:off 3:off 4:off 5:off 6:off
netfs 0:off 1:off 2:off 3:off 4:off 5:off 6:off
network 0:off 1:off 2:on 3:on 4:on 5:on 6:off
postfix 0:off 1:off 2:on 3:on 4:on 5:on 6:off
qpidd 0:off 1:off 2:off 3:off 4:off 5:off 6:off
rdisc 0:off 1:off 2:off 3:off 4:off 5:off 6:off
restorecond 0:off 1:off 2:off 3:off 4:off 5:off 6:off
rsyslog 0:off 1:off 2:on 3:on 4:on 5:on 6:off
saslauthd 0:off 1:off 2:off 3:off 4:off 5:off 6:off
sshd 0:off 1:off 2:on 3:on 4:on 5:on 6:off
udev-post 0:off 1:on 2:on 3:on 4:on 5:on 6:off
|
動作している各サービスは、以下のようなものです。
acpid | 電源管理 | ON | – |
auditd | システム監査結果のログ保存 | OFF | – |
crond | cronデーモン | ON | – |
ip6tables | ipv6用iptables | OFF | – |
iptables | iptables (ファイアウォール) | ON | – |
lvm2-monitor | LVMの障害監視 | ON | OFF |
matahari-broker | “Matahari”という ローカルやネットワーク経由でシステムの監視と管理を行う API 群の集合 | OFF | – |
matahari-host | OFF | – |
matahari-network | OFF | – |
matahari-service | OFF | – |
matahari-sysconfig | OFF | – |
messagebus | D-BUSサポート | ON | OFF |
netconsole | ネットコンソール(カーネル異常時に出力先として用いられるコンソール) | OFF | – |
netfs | NFSクライアント | OFF | – |
network | ネットワークサービス | ON | – |
postfix | postfix(smtpサーバー) | ON | – |
qpidd | Advanced Message Queuing Protocolを Apache に実装させるためのデーモンです。 メッセージのやり取りを異なるプラットフォーム、アプリケーションで実現するためのプロトコル | OFF | – |
rdisc | ネットワークルータディスカバリーデーモン。ルータとして動作させないのであれば不要。 | OFF | – |
restorecond | SELinuxの運用サポート | OFF | – |
rsyslog | シスログデーモン | ON | – |
saslauthd | sasl認証サービス | OFF | – |
sshd | SSHデーモン | ON | – |
udev-post | ハードウェア自動認識を行うデーモン | ON | – |
上記の動作しているデーモンの中で、間違いなく不要と思えるものは ntpdate でしょう。
論理ボリュームマネージャー(LVM)を使わない方(よくわからない方)には、lvm2-monitorも停止しても問題ないでしょう。
また、messagebus(D-BUSサポート) は、 デスクトップ上で相互にメッセージを送るためのデーモンなので、デスクトップ(GUI)を使わないので、停止しても問題ないでしょう。
#!/bin/sh
/sbin/chkconfig lvm2-monitor off
/sbin/chkconfig messagebus off
|
ファイルにしたら、実行権限を与えるのを忘れないようにしましょう。
$ chmod 755 ファイル名
$ ./ファイル名
|
と、このような入力イメージで実行できるはずです。
acpid : 電源管理 は、
立ち上げておいた方が良いです。ホスト側でリブートなどした場合、電源断を検知してくれるので、より安全に再起動できます。
要らないコンソールを無効にする
不要なコンソールは、デフォルトで設定されているtty1からtty6 を tty1のみとします。
/etc/sysconfig/init を編集します。
...
ACTIVE_CONSOLES=/dev/tty1
...
|
selinuxをoffにする
お名前.com VPS ( KVM ) では、デフォルトで無効になっています。そのため、以下の設定は不要のはずですが、一応、記載しておきます。
SELINUX=enforcing を SELINUX=disabled とし、無効にします。
/etc/sysconfig/selinux を編集します。
リブートなしに無効にするには、以下の設定も行います。
$ setenforce 0
$ getenforce
Permissive
|
最後にシステムリブートする
全ての設定を終えたら、システムのリブートを実施します。
$ free
total used free shared buffers cached
Mem: 2054800 693668 1361132 0 20636 568548
-/+ buffers/cache: 104484 1950316
Swap: 2064376 0 2064376
$ reboot
...
|
再起動したら、とりあえずメモリとプロセスを確認しておきましょう。
$ free
total used free shared buffers cached
Mem: 2054796 103360 1951436 0 5688 28340
-/+ buffers/cache: 69332 1985464
Swap: 2064376 0 2064376
$ ps aux
USER PID %CPU %MEM VSZ RSS TTY STAT START TIME COMMAND
root 1 0.1 0.0 19204 1472 ? Ss 20:53 0:00 /sbin/init
root 2 0.0 0.0 0 0 ? S 20:53 0:00 [kthreadd]
root 3 0.0 0.0 0 0 ? S 20:53 0:00 [migration/0]
root 4 0.0 0.0 0 0 ? S 20:53 0:00 [ksoftirqd/0]
root 5 0.0 0.0 0 0 ? S 20:53 0:00 [migration/0]
root 6 0.0 0.0 0 0 ? S 20:53 0:00 [watchdog/0]
root 7 0.0 0.0 0 0 ? S 20:53 0:00 [migration/1]
root 8 0.0 0.0 0 0 ? S 20:53 0:00 [migration/1]
root 9 0.0 0.0 0 0 ? S 20:53 0:00 [ksoftirqd/1]
root 10 0.0 0.0 0 0 ? S 20:53 0:00 [watchdog/1]
root 11 0.0 0.0 0 0 ? S 20:53 0:00 [migration/2]
root 12 0.0 0.0 0 0 ? S 20:53 0:00 [migration/2]
root 13 0.0 0.0 0 0 ? S 20:53 0:00 [ksoftirqd/2]
root 14 0.0 0.0 0 0 ? S 20:53 0:00 [watchdog/2]
root 15 0.0 0.0 0 0 ? S 20:53 0:00 [events/0]
root 16 0.0 0.0 0 0 ? S 20:53 0:00 [events/1]
root 17 0.0 0.0 0 0 ? S 20:53 0:00 [events/2]
root 18 0.0 0.0 0 0 ? S 20:53 0:00 [cpuset]
root 19 0.0 0.0 0 0 ? S 20:53 0:00 [khelper]
root 20 0.0 0.0 0 0 ? S 20:53 0:00 [netns]
root 21 0.0 0.0 0 0 ? S 20:53 0:00 [async/mgr]
root 22 0.0 0.0 0 0 ? S 20:53 0:00 [pm]
root 23 0.0 0.0 0 0 ? S 20:53 0:00 [sync_supers]
root 24 0.0 0.0 0 0 ? S 20:53 0:00 [bdi-default]
root 25 0.0 0.0 0 0 ? S 20:53 0:00 [kintegrityd/0]
root 26 0.0 0.0 0 0 ? S 20:53 0:00 [kintegrityd/1]
root 27 0.0 0.0 0 0 ? S 20:53 0:00 [kintegrityd/2]
root 28 0.0 0.0 0 0 ? S 20:53 0:00 [kblockd/0]
root 29 0.0 0.0 0 0 ? S 20:53 0:00 [kblockd/1]
root 30 0.0 0.0 0 0 ? S 20:53 0:00 [kblockd/2]
root 31 0.0 0.0 0 0 ? S 20:53 0:00 [kacpid]
root 32 0.0 0.0 0 0 ? S 20:53 0:00 [kacpi_notify]
root 33 0.0 0.0 0 0 ? S 20:53 0:00 [kacpi_hotplug]
root 34 0.0 0.0 0 0 ? S 20:53 0:00 [ata/0]
root 35 0.0 0.0 0 0 ? S 20:53 0:00 [ata/1]
root 36 0.0 0.0 0 0 ? S 20:53 0:00 [ata/2]
root 37 0.0 0.0 0 0 ? S 20:53 0:00 [ata_aux]
root 38 0.0 0.0 0 0 ? S 20:53 0:00 [ksuspend_usbd]
root 39 0.0 0.0 0 0 ? S 20:53 0:00 [khubd]
root 40 0.0 0.0 0 0 ? S 20:53 0:00 [kseriod]
root 41 0.0 0.0 0 0 ? S 20:53 0:00 [md/0]
root 42 0.0 0.0 0 0 ? S 20:53 0:00 [md/1]
root 43 0.0 0.0 0 0 ? S 20:53 0:00 [md/2]
root 44 0.0 0.0 0 0 ? S 20:53 0:00 [md_misc/0]
root 45 0.0 0.0 0 0 ? S 20:53 0:00 [md_misc/1]
root 46 0.0 0.0 0 0 ? S 20:53 0:00 [md_misc/2]
root 47 0.0 0.0 0 0 ? S 20:53 0:00 [khungtaskd]
root 48 0.0 0.0 0 0 ? S 20:53 0:00 [kswapd0]
root 49 0.0 0.0 0 0 ? SN 20:53 0:00 [ksmd]
root 50 0.0 0.0 0 0 ? SN 20:53 0:00 [khugepaged]
root 51 0.0 0.0 0 0 ? S 20:53 0:00 [aio/0]
root 52 0.0 0.0 0 0 ? S 20:53 0:00 [aio/1]
root 53 0.0 0.0 0 0 ? S 20:53 0:00 [aio/2]
root 54 0.0 0.0 0 0 ? S 20:53 0:00 [crypto/0]
root 55 0.0 0.0 0 0 ? S 20:53 0:00 [crypto/1]
root 56 0.0 0.0 0 0 ? S 20:53 0:00 [crypto/2]
root 61 0.0 0.0 0 0 ? S 20:53 0:00 [kthrotld/0]
root 62 0.0 0.0 0 0 ? S 20:53 0:00 [kthrotld/1]
root 63 0.0 0.0 0 0 ? S 20:53 0:00 [kthrotld/2]
root 65 0.0 0.0 0 0 ? S 20:53 0:00 [kpsmoused]
root 66 0.0 0.0 0 0 ? S 20:53 0:00 [usbhid_resume]
root 96 0.0 0.0 0 0 ? S 20:53 0:00 [kstriped]
root 178 0.0 0.0 0 0 ? S 20:53 0:00 [scsi_eh_0]
root 179 0.0 0.0 0 0 ? S 20:53 0:00 [scsi_eh_1]
root 203 0.0 0.0 0 0 ? S 20:53 0:00 [virtio-blk]
root 362 0.0 0.0 0 0 ? S 20:53 0:00 [kdmflush]
root 364 0.0 0.0 0 0 ? S 20:53 0:00 [kdmflush]
root 383 0.0 0.0 0 0 ? S 20:53 0:00 [jbd2/dm-0-8]
root 384 0.0 0.0 0 0 ? S 20:53 0:00 [ext4-dio-unwr]
root 385 0.0 0.0 0 0 ? S 20:53 0:00 [ext4-dio-unwr]
root 386 0.0 0.0 0 0 ? S 20:53 0:00 [ext4-dio-unwr]
root 455 0.0 0.0 10900 968 ? S<s 20:53 0:00 /sbin/udevd -d
root 647 0.0 0.0 0 0 ? S 20:53 0:00 [vballoon]
root 775 0.0 0.0 10896 992 ? S< 20:53 0:00 /sbin/udevd -d
root 803 0.0 0.0 0 0 ? S 20:53 0:00 [jbd2/vda1-8]
root 804 0.0 0.0 0 0 ? S 20:53 0:00 [ext4-dio-unwr]
root 805 0.0 0.0 0 0 ? S 20:53 0:00 [ext4-dio-unwr]
root 806 0.0 0.0 0 0 ? S 20:53 0:00 [ext4-dio-unwr]
root 807 0.0 0.0 0 0 ? S 20:53 0:00 [jbd2/vdb-8]
root 808 0.0 0.0 0 0 ? S 20:53 0:00 [ext4-dio-unwr]
root 809 0.0 0.0 0 0 ? S 20:53 0:00 [ext4-dio-unwr]
root 810 0.0 0.0 0 0 ? S 20:53 0:00 [ext4-dio-unwr]
root 843 0.0 0.0 0 0 ? S 20:53 0:00 [kauditd]
root 967 0.0 0.0 0 0 ? S 20:53 0:00 [flush-252:0]
root 968 0.0 0.0 0 0 ? S 20:53 0:00 [flush-252:16]
root 969 0.0 0.0 0 0 ? S 20:53 0:00 [flush-253:0]
root 1008 0.0 0.0 9104 680 ? Ss 20:53 0:00 /sbin/dhclient
root 1046 0.0 0.0 248680 1428 ? Sl 20:53 0:00 /sbin/rsyslogd
root 1058 0.0 0.0 4064 620 ? Ss 20:53 0:00 /usr/sbin/acpid
root 1074 0.0 0.0 64028 1144 ? Ss 20:53 0:00 /usr/sbin/sshd
root 1150 0.0 0.1 78648 3244 ? Ss 20:53 0:00 /usr/libexec/po
postfix 1158 0.0 0.1 78728 3212 ? S 20:53 0:00 pickup -l -t fi
postfix 1159 0.0 0.1 78796 3256 ? S 20:53 0:00 qmgr -l -t fifo
root 1160 0.0 0.0 117184 1256 ? Ss 20:53 0:00 crond
root 1178 0.0 0.0 4048 580 tty1 Ss+ 20:54 0:00 /sbin/mingetty
root 1179 0.0 0.0 4060 624 ttyS0 Ss+ 20:54 0:00 /sbin/agetty /d
root 1180 0.0 0.1 97788 3988 ? S 20:57 0:00 sshd: root@pts/
root 1183 0.0 0.0 108288 1860 pts/0 Ss 20:57 0:00 -bash
root 1199 0.0 0.0 110216 1144 pts/0 R+ 20:58 0:00 ps aux
|
少しは無駄なメモリは減ったでしょうか。
ざっとですが、こんな感じです。
ここに書いているのは、あくまで必要最小限としての記載ですので、ユーザによっては、もっと、セキュリティ面で強化を図ることもできると思います。
いろいろ設定してみて、Logwatch ぐらいは確認しておきましょう。
変なアクセスがないかぐらいは、チェックしておきましょう。
お名前.com VPS ( KVM ) を試してみたい方は、
http://www.onamae-server.com/vps/からどうぞ。
無料お試し期間は15日です。
2012年4月22日, 12:49 PM
勉強になりました
2012年9月29日, 9:43 AM
[…] http://server-setting.info/blog/onamae_vps_centos_first_setup.html http://yagi2.com/?p=329 Bookmark the permalink. « […]
2013年1月7日, 7:55 PM
[…] VPSはコンビニ払いが決めてとなったwお名前.comのVPSま~基本的にSEでもなんでもないおっさんなので自力では無理でして↓この辺を参考にOS周りをまずは設定http://server-setting.info/blog/onamae_vps_centos_first_setup.html […]