今回は、基本的なネットワークの環境設定を行ってみます。
備忘録もかねて、IPアドレス、ゲートウェイ、ホスト名、ネームサーバの設定を行ってみます。
以前に、CentOS(Scientific Linux)で同じようなことやりました CentOS(Scientific Linux)で ネットワーク(IPアドレス、ホスト名、ドメイン名など)の設定を行う)の Debian(Ubuntu)編になります。
Debian(Ubuntu)では、CentOS(Scientific Linux)のようにTUIがありませんので、せくせくとファイルの編集を行うことで変更します。
では、早速、簡単に解説してみましょう。
- 目次
- 履歴
2015年1月14日 Ubuntu 14 対応
2012年5月1日 初版
ネットワークの設定を行う
Debian(Ubuntu) でのネットワーク設定について以下に解説してみます。
Ubuntuなどでは、デフォルトで sudo を使うようになっていますので、必要に応じて sudo を加味してご参照ください。
DHCPサーバを使うには
IPアドレスの設定で、DHCPサーバを使うようにするには、IPアドレスを変更する時と同じように
・/etc/network/interfaces
を編集します。
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allow-hotplug eth0 は、カーネルがインターフェースからのホットプラグイベントを認知した際にインターフェース eth0 デバイスを 起動するという宣言です。
iface eth0 inet dhcp は、eth0 デバイスが inetのdhcpサーバーを使うことを宣言しています。
編集を終えたら、ネットワークの再起動 ( network restart [ or reload ] ) で変更したIPアドレスの情報を反映します。
( ここでもネットワークインターフェイスだけの再起動でもOKです。 )
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最後に正しく変更されたか確認しておきましょう。
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固定IPアドレスを変更するには
IPアドレスの設定で、固定IPアドレスを設定するには、DHCPサーバを使うときとに編集したファイルと同じ
・/etc/network/interfaces
を編集します。
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auto eth0 は、eth0 デバイスをシステム起動時に自動起動するという宣言です。
iface eth0 inet static は、eth0 デバイスが inetの固定IPアドレスを使うことを宣言しています。
address に、実際のIPアドレスを指定します。
network に、ネットワークアドレスを指定します。
netmask に、サブネットマスクを指定します。
broadcast に、ブロードキャストを指定します。
gateway に、ゲートウェイを指定します。
編集を終えたら、ネットワークの再起動 ( network restart [ or reload ] ) で変更したIPアドレスの情報を反映します。
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(Ubuntu 14では、上記の networking restart で、エラーが出力されてしまうので、同様に以下の方法で行います。)
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最後に正しく変更されたか確認しておきましょう。
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まず、以下のように動作しているか確認し、動作している場合は、プロセスを終了し、かつ、DHCP Clientパッケージをアンインストールしましょう。
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ゲートウェイを変更するには
ゲートウェイの変更には、IPアドレスを変更する時と同じように
・/etc/network/interfaces
を編集します。
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gateway に変更するゲートウェイのIPアドレスを指定します。
編集を終えたら、ネットワークの再起動 ( network restart [ or reload ] ) で変更したIPアドレスの情報を反映します。
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最後に正しく変更されたか ping コマンドを発行して確認しておきましょう。
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ネームサーバーを変更するには
使用するネームサーバーを変更するには、
・/etc/resolv.conf
を編集します。
それを回避するためには、/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth0 の PEERDNSをnoに設定しておきましょう。
( 参照 : DHCPサーバを使うには )
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nameserver に変更、追加したいネームサーバーを設定します。
編集を終えたら、保存するだけでOKです。
変更内容が正しく反映されたか確認するには、pingコマンドを発行して名前解決できるか確認します。
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上記のように pingが通ればOKです。
そのため、Ubuntu 12では、/etc/resolv.confを書き換えてはいけません(書き換えても上書きされるので意味がありません)。
Ubuntu 12では、/etc/resolvconf/resolv.conf.d/base を上記の/etc/resolv.confと同じように編集します。
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ドメイン名を変更するには
ドメイン名を変更するには、
・/etc/resolv.conf
を編集します。
ドメイン名を変更した場合、ホスト名も変更になりますから、以降の ホスト名を変更するには も実施します。
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domain に変更したいドメイン名を設定します。
編集を終えたら、保存するだけでOKです。
変更内容が正しく反映されたか確認するには、ドメイン名を省略しpingコマンドを発行すると確認できます。
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上記のように www と指定しただけで、ドメイン名を補間してくれます。
その場合、domain キーでなく search キーを使います。
以下は、 search キーの設定例です。ドメインとドメインの間は、半角ブランクを挿入します。
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ホスト名を変更するには
ホスト名を変更するには、
・/etc/hostname
・/etc/hosts
を編集します。
ドメイン名も変更した場合は、ドメイン名を変更するには も実施します。
network (/etc/hostname)の編集
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hosts (/etc/hosts)の編集
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編集を終えたら、保存します。この情報を反映するには、リブートが必要です。
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そんなときは、メモリ上のホスト名をコマンドで変更します。
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※hostnameコマンドでは、メモリ上のホスト名のみ変更することに注意しましょう。
CentOS(Scientific Linux)とは、ほとんど同じような設定内容ですが、微妙にファイル名が異なっていたりします。
やっぱり、このあたりを少なくとも同じLinuxで統一して欲しいものですね。
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