さくらのVPSの2台目を借りてみる
2台目といっても、1台目を借りたときと同じ要領で、借りることになります。唯一、違うとすれば、すでにユーザIDを持っている点ぐらいでしょうかね。
※詳しい手続きは、「評判のさくらインターネットのVPS ( さくらのVPS ) を使ってみた」を参照してください。
支払方法などもすべて記入しないといけないのは、ちょっと面倒でしたが、もう慣れてしまいました。
仮登録のメールが来ました。
IPアドレスとパスワードが送られてきます。
ここで、ちょっと気になることが・・。
IPアドレスが違い過ぎて・・・。
現在利用中のIPアドレスは、59.106.xxx の番号でしたが、
新しいいIPアドレスは、182.48.xxx の番号でした。
いくら人気のさくらのVPSでもこれだけIPアドレスが飛ぶほどの申込があったのか・・・
調べてみると、さくらのVPSのIPアドレスは、以下のようなネットワーク空間らしいです。
59.106.172.0/24
59.106.173.0/24
59.106.174.0/24
59.106.175.0/24
59.106.176.0/24
59.106.177.0/24
59.106.178.0/24
59.106.179.0/24
59.106.180.0/24
59.106.181.0/24
59.106.182.0/24
59.106.183.0/24
59.106.184.0/24
59.106.185.0/24
59.106.186.0/24
59.106.187.0/24
182.48.40.0/24
182.48.41.0/24
182.48.42.0/24
182.48.43.0/24
182.48.44.0/24
182.48.45.0/24
182.48.46.0/24
182.48.47.0/24
182.48.50.0/24
182.48.51.0/24
182.48.52.0/24
182.48.53.0/24
182.48.54.0/24
182.48.55.0/24
182.48.56.0/24
182.48.57.0/24
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ということは、59.106番代のIPアドレスは、この数カ月で、すでに枯渇したってことですね。
新しいIPも182.48.52番代のIPアドレスだったので、もう直、枯渇・・・ですかね。
少なく計算しても既にのべ6,000人以上のユーザがいると思われますから、なんとも、すごい人気です。
とりあえず、回線のテストをしてみる
ここで、2台目の利用の目的が、1台目の負荷軽減ですから、まずは、1台目と2台目を通信して負荷を分散させることが良いのかな・・と考えますよね。
そこで、1台目と2台目の間の回線速度を実測で計測してみることにしました。
やることは、sftpでのファイル転送で、 put でどれだけの時間が掛かるかで実測してみました。
接続:1台目(古)→2台目(新)
回線速度:7.0 ~ 8.0 MBPS 程度
まあまあ、実測データとしたらこんなものだと思います。
まだ、お試し期間(サーバーからの出方向は、回線制限がかかる)のため、1台目(古)←2台目(新)のテストをしませんでしたが、
まあまあの結果も出たので、大丈夫だろうと思い、本契約を申し込みました。
十分な確認も行わなかったのが、失敗の始まり。
さあ、本契約も済み、お試し期間の制限もなくなりました。早速、回線速度の確認です。
接続:1台目(古)→2台目(新)
回線速度:7.0 ~ 8.0 MBPS 程度
接続:1台目(古)←2台目(新)
回線速度:2.0 ~ 2.5 MBPS 程度
おおおーーー、極端に下り側が遅いです。
これはいかん もっと詳しく調べるために、pingコマンドで検証を開始。
1台目(古)→2台目(新)へpingで調べる
$ ping -c 15 182.48.xx.xx
PING 182.48.xx.xx (182.48.xx.xx) 56(84) bytes of data.
64 bytes from 182.48.xx.xx: icmp_seq=1 ttl=58 time=8.59 ms
64 bytes from 182.48.xx.xx: icmp_seq=2 ttl=58 time=8.59 ms
...
64 bytes from 182.48.xx.xx: icmp_seq=14 ttl=58 time=8.69 ms
64 bytes from 182.48.xx.xx: icmp_seq=15 ttl=58 time=9.01 ms
--- 182.48.xx.xx ping statistics ---
15 packets transmitted, 15 received, 0% packet loss, time 14008ms
rtt min/avg/max/mdev = 8.451/8.649/9.014/0.180 ms
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おおおーーー、遅いです。
一応、別にレンタルしているサーバーから、新旧2つのサーバーへpingを発行して調べてみる。
別のレンタルサーバー → 1台目(古)
$ ping -c 15 59.106.xx.xx
PING 59.106.xx.xx (59.106.xx.xx) 56(84) bytes of data.
64 bytes from 59.106.xx.xx: icmp_seq=1 ttl=55 time=12.1 ms
64 bytes from 59.106.xx.xx: icmp_seq=2 ttl=55 time=11.9 ms
...
64 bytes from 59.106.xx.xx: icmp_seq=14 ttl=55 time=12.0 ms
64 bytes from 59.106.xx.xx: icmp_seq=15 ttl=55 time=12.0 ms
--- 59.106.xx.xx ping statistics ---
15 packets transmitted, 15 received, 0% packet loss, time 14007ms
rtt min/avg/max/mdev = 11.776/12.047/12.258/0.139 ms
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おおおーーー、遅いです。
別のレンタルサーバー → 2台目(新)
$ ping -c 15 182.48.xx.xx
PING 182.48.xx.xx (182.48.xx.xx) 56(84) bytes of data.
64 bytes from 182.48.xx.xx: icmp_seq=1 ttl=56 time=1.52 ms
64 bytes from 182.48.xx.xx: icmp_seq=2 ttl=56 time=1.49 ms
...
64 bytes from 182.48.xx.xx: icmp_seq=14 ttl=56 time=1.46 ms
64 bytes from 182.48.xx.xx: icmp_seq=15 ttl=56 time=1.64 ms
--- 182.48.xx.xx ping statistics ---
15 packets transmitted, 15 received, 0% packet loss, time 14010ms
rtt min/avg/max/mdev = 1.460/1.584/1.805/0.106 ms
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おおおーーー、それなりに早い?です。どういうこと?
理解できなかったので、サポートへ問い合わせてみました。
すると・・・・
今回の2つのサーバは、収納されているデータセンターの物理的な場所が異なっており、お客様までのネットワーク経路が各々異なります為、若干スピードの差がでたものと推測致します。
と回答が来ました。
なるほど・・・・と感心している場合ではありません。
全く、想定外でした。同じVPSのサーバーは、同じ場所(データセンター)にあるものとばかり思っていました。
そこで、またまたサポートへ、「なんとか、自分が契約したサーバーを同じデータセンターのサーバーと取り替えてくれないか・・・」と相談しました。
すると・・・・
尚、本サービスは自動的に収納が行われる仕様でございますため、お客様にてサーバの収納先をお決めいただくことが出来ません。
誠に恐れ入りますが、2週間のお試し期間を設けておりますので、その期間内にPINGにてRTTの結果を見て頂き、ご判断下さいますようお願いたします。
2週間のお試し期間内であれば、無料でキャンセルすることができます。
と回答が来ました。
ガーーーン
そりゃそうですよね。そんなことのために2週間というお試し期間があるんですよね。分かってるんですけどね。
新しいサーバーの本契約は、勇み足だったか・・・。ちゃんと、2週間のお試し期間で、データセンターが同じかどうか確認すればよかった・・・。
今になって、よくよく考えれば、IPアドレスが違いすぎるところから、慎重になるべきでした。
さらに考えれば、ネットワークの構成からしても、
59.106.xxx 番代、182.48.xxx 番代のIPアドレスが、それぞれ同じデータセンターになるんでしょうね。
新しいサーバーの本契約が勇み足だったと思ったんですけど、
それを考えると、すでに59.106.xxx 番代のサーバーを得るのは、かなり困難かも・・・・と思えば、この新しいサーバーの契約は、そんなに間違いでもなかったような気もしますね。
つまり、2台目を借りるタイミングが遅すぎているわけで、今更、59.106.xxx 番代のサーバーが回ってくる可能性は低く、
むしろ、古い59.106.xxx 番代のサーバーを捨てて(解約)、さらに新しいサーバーを契約すれば、同じデータセンターのサーバーを2台得ることができるということですね。
さくらのVPSの3台目を借りてみる
先の話から、結局は、3台目を借りて、古いサーバーを解約することにしました。
早速、3台目を借りてみます。借りる手続きは、同じです。
※詳しい手続きは、「評判のさくらインターネットのVPS ( さくらのVPS ) を使ってみた」を参照してください。
今度のIPアドレスは、182.48.xxx 番代です。
既に、IPアドレス的には、50個以上の差があります。2日ほど経ってましたから、たぶん、その間に、すにて50人くらいユーザが増えたんでしょうね。
さくらのVPSは、ハードウェア的に1台のサーバーには、仮想サーバーが多くて24程度あると言われています。そこから考えても、おそらくはハード的に別サーバーですから、リスク分散の意味でもOKですね。
さあ、後は同じデータセンターであるか確かめるだけです。先と同じようにpingを発行してみましょう。
$ ping -c 15 182.48.xx.xx
PING 182.48.xx.xx (182.48.xx.xx) 56(84) bytes of data.
64 bytes from 182.48.xx.xx: icmp_seq=1 ttl=64 time=0.575 ms
64 bytes from 182.48.xx.xx: icmp_seq=2 ttl=64 time=0.565 ms
...
64 bytes from 182.48.xx.xx: icmp_seq=14 ttl=64 time=0.596 ms
64 bytes from 182.48.xx.xx: icmp_seq=15 ttl=64 time=0.586 ms
--- 182.48.xx.xx ping statistics ---
15 packets transmitted, 15 received, 0% packet loss, time 14007ms
rtt min/avg/max/mdev = 0.516/0.572/0.666/0.042 ms
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と、早いですね。
これでこそ、同じさくらのVPSを借りる意味があります。
先に行った他社のレンタルサーバーからのpingと比較しても十分早いですね。
これで、このサーバーを本契約して、古いサーバーを解約することにしました。
いかがだったでしょうか?
結局、2台以上さくらのVPSを借りるつもりなら、あまり日にちを置かずに2台目、3台目を借りた方が良いということですね。
さくらのVPSでは、本契約(本登録)をした場合、最低3か月以上利用しないといけません。自分の場合、ちょうど2か月目だったので、
今、解約すると翌月末の解約になりますから3か月利用したことになります。契約上も、ある意味、結果オーライでしょうかね。
多少のサーバー契約上のダブりはありますけど。
さくらインターネットのVPS ( さくらのVPS )を試してみたい方は、
http://vps.sakura.ad.jp/からどうぞ。
無料お試し期間は14日です。
※お試し期間中は、OP25B設定、データ転送帯域に制約がありますから注意してください。
2012年6月25日, 7:22 PM
さくらVPSはこの春に大幅にグレードアップしましたが、
その際、それまでの東京サーバから大阪サーバに移転しました。
正確に言うと、春以降の新規申し込み分が大阪サーバ、それ以前のは東京サーバのままです。
ですので、旧サーバと新サーバで速度差があるのは、単純に東京と大阪からの位置関係に
よるものと思います。
私は旧サーバ(東京サーバ)で2本、新サーバ(大阪サーバ)で1本契約していますが、
大阪在住なので当然大阪の方が近くなります。
ただ、東京にサーバ置いておくのもいろいろと役に立ちますので、
解約してしまうのももったいなくてそのまま残しておくことにしました。
当面は新規申し込み分は大阪サーバになるでしょうから、今後は少々
申し込み期間が開いても速度差はでないと思います。
さくらの社長の話では、将来はサーバの場所を選べるようになるそうなので、
そうなると近場のサーバを選んで契約することも可能になるでしょう。