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評価の高い 新 ConoHa VPS と さくらのVPS の特徴とUnixBenchを含めたパフォーマンスを比較してみました。

2015年5月26日 2015年7月6日
ConoHa VPS

さくらのVPSがプランが全面リニューアルしたのが、2014年12月でした。それに対して半年遅れ(2015年5月)でConoHaが全面リニューアルです。
両者ともかなり評価の高い格安VPSですが、プランのリニューアルを随時図っている両者は、やっぱり、良いですね。

今回の新ConoHaの プラン構成および特徴をまとめてみました。
また、さくらのVPSの新プランの計測 に続き、同様にUnixBenchを計測、 さらに、今度のプランは、ディスクがSSDとなっているので、ディスクパフォーマンスを調べるために iops、レイテンシも計測してみました。

ここで各計測を行っていますが、それらは 全てCentOS6にて計測したものです。
また、計測したスペックは、いずでも
  • CPUコア数:2
  • メモリ:1GB
  • ディスク容量:30GB or 50GB (いずれもSSD)
にて実施しました。

新ConoHa VPS の概要と特徴

簡単に、新ConoHa VPS の概要とその特徴を解説しておきます。
また、2014年12月にリリースした さくらのVPS の新プランについても合わせて解説しておきますので、 より新ConoHa VPS の特徴が理解しやすいかと思います。

新ConoHa VPS の概要と特徴

詳細表示切替
ConoHa VPS 全プラン比較
プランCPUコア数メモリ(GB)SSD(GB)初期設定費(円)月額(円)年払い時の
月額換算(円)
初年度総額(円)
ConoHa VPS(1G)2150¥0¥900×:一括割引なし¥10,800
ConoHa VPS(2G)3250¥0¥1,750×:一括割引なし¥21,000
ConoHa VPS(4G)4450¥0¥3,420×:一括割引なし¥41,040
ConoHa VPS(8G)6850¥0¥6,670×:一括割引なし¥80,040
ConoHa VPS(16G)81650¥0¥13,010×:一括割引なし¥156,120
ConoHa VPS(32G)123250¥0¥25,370×:一括割引なし¥304,440
ConoHa VPS(64G)246450¥0¥49,480×:一括割引なし¥593,760

今回の新ConoHa についての特徴を、以下に簡単にまとめてみました。


  • 全プランで SSD対応 となりました。(SSD 50GB 固定となり、HDDのプランはありません。増設可。)
  • Windows対応プランは無く なりました。
  • 初期設定費0円のままです。
  • 最大64GBプランがリリースされました。
  • 50GBまで無料のイメージ保存が利用できるようになりました。あわせてバックアップ機能(有料)も利用可能となりました。
  • ロードバランサー、メールサーバー、DBサーバーが利用できる(有料)ようになりました。
  • DNS(無料)、GeoDNS(有料)が利用できるようになりました。
  • VPSの操作、ネットワークの操作などを行うことができる API が利用できるようになりました。
  • 日本(東京)、アメリカ(サンノゼ)、シンガポールからリージョンを選ぶことが可能となりました。(価格差あり(最安:日本))

などなど、まだまだ機能が豊富で、今まで利用できていたローカル接続などもそのまま利用できます。

この中では、なんといっても、APIの提供ではないでしょうか。
APIの提供によって、負荷対応を自動化することができるようになりました。 また、清算方法の最低1時間毎に清算することもできるので、コスト的にもかなりリーズナブルな価格で、オートスケーリングなどの機能を組み込むことができます。

ライバルとして 価格面からは さくらのVPS となると思いますが、機能面からすれば、さくらのクラウド が近いかもしれません。 そう考えれば、かなりコストパフォーマンスが良いのがわかりますね。

また、プラン内において、一番 コストパフォーマンスが良いのは 1Gプランですが、 ちょっと、1Gでは不安な方は、2G、4G、64Gあたりがコストパフォーマンスは良さそうです。


さくらのVPS の概要と特徴

詳細表示切替
さくらのVPS 全プラン比較
プランCPUコア数メモリ(GB)HDD(GB)SSD(GB)初期設定費(円)月額(円)年払い時の
月額換算(円)
初年度総額(円)
さくらのVPS(512MB)10.512×20¥1,000¥635¥583¥7,985
さくらのVPS(1G)2110030¥1,500¥900¥825¥11,400
さくらのVPS(2G)3220050¥2,000¥1,580¥1,449¥19,830
さくらのVPS(4G)44400100¥4,000¥3,600¥3,300¥43,600
さくらのVPS(8G)68800200¥8,000¥7,200¥6,600¥87,200
さくらのVPS(16G)8161600400¥16,000¥14,400¥13,200¥174,400
さくらのVPS(32G)1032×800¥32,000¥28,000¥25,667¥340,000

今回のさくらのVPS新プランについての特徴を、以下に簡単にまとめてみました。


  • 全プランで SSD対応 となりました。((for Windows版でない)通常のさくらのVPSでは、通常ディスクも選択可です。もちろん、SSDよりは容量が多くなります。)
  • 初期設定費0円が無くなりました。
  • 512プランが復活しました。(SSDのみですが、最安プランとして復活しました。)
  • Windows Server対応プランがリリースされました。
  • 東京リージョンのみとなりました。(石狩、大阪の選択はできなくなりました。)

なんといっても、今回の新プランの特徴は、世界の潮流でもある ディスクのSSDへの移行だと思います。
さくらのVPSでも例外ではありません。全プラン対応となりました。((for Windows版でない)通常のさくらのVPSでは、通常ディスクも選択可です。もちろん、SSDよりは容量が多くなります。)

下位プランでは、それなりに値上げとなりました。2Gプラン以外は、まあまあ、長く利用すれば、初期設定費も納得の価格設定になっているようです。
逆に、上位プランでは、それなりに価格を抑えた価格設定になっており、リーズナブルな価格設定と言えると思います。 さらに 32G プランまで用意されていて、選択肢が広がったことは間違いないでしょう。ただ、32Gプランで月額28,000円からすれば専用サーバでも良いのかもしれませんね。

まあ、全体的に言えるのは、かなり、上位プラン(4Gプラン以上)はおすすめでしょう。
コスト重視なら2Gプランでしょう。コストパフォーマンス的は、まだまだ、2Gプランは良いです。


また、新たに、さくらVPS for Windows がリリースされました。

詳細表示切替
さくらのVPS for Windows 全プラン比較
プランCPUコア数メモリ(GB)HDD(GB)SSD(GB)初期設定費(円)月額(円)年払い時の
月額換算(円)
初年度総額(円)
さくらのVPS(W768)10.7683030¥2,000¥1,000¥917¥13,000
さくらのVPS(W1G)215050¥3,000¥2,000¥1,834¥25,000
さくらのVPS(W2G)32100100¥5,000¥3,500¥3,209¥43,500
さくらのVPS(W4G)44150150¥8,000¥6,000¥5,500¥74,000
さくらのVPS(W8G)68300300¥14,000¥11,000¥10,084¥135,000
さくらのVPS(W16G)816600600¥23,000¥20,000¥18,334¥243,000


新ConoHa VPS のスペック(CPUINFO)

新ConoHa VPSでVPSを契約し、cpuinfoを出力してみました。
過去に確認した 旧ConoHa VPS および さくらのVPSの同スペックレベルのプランの情報と比較してみましょう。

ConoHa VPS のCPUINFO

# 2015年5月 新ConoHa VPS 1Gプランの cpuifo

$ cat /proc/cpuinfo
processor       : 0
vendor_id       : GenuineIntel
cpu family      : 6
model           : 63
model name      : Intel(R) Xeon(R) CPU E5-2660 v3 @ 2.60GHz
stepping        : 2
microcode       : 1
cpu MHz         : 2599.996
cache size      : 4096 KB
physical id     : 0
siblings        : 1
core id         : 0
cpu cores       : 1
apicid          : 0
initial apicid  : 0
fpu             : yes
fpu_exception   : yes
cpuid level     : 13
wp              : yes
flags           : fpu vme de pse tsc msr pae mce cx8 apic sep mtrr pge mca cmov pat pse36 clflush mmx fxsr sse sse2 ss syscall nx pdpe1gb rdtscp lm constant_tsc arch_perfmon rep_good unfair_spinlock pni pclmulqdq vmx ssse3 fma cx16 pcid sse4_1 sse4_2 x2apic movbe popcnt tsc_deadline_timer aes xsave avx f16c rdrand hypervisor lahf_lm abm xsaveopt vnmi ept fsgsbase bmi1 avx2 smep bmi2 erms invpcid
bogomips        : 5199.99
clflush size    : 64
cache_alignment : 64
address sizes   : 46 bits physical, 48 bits virtual
power management:
...
以前に旧ConoHaプランで、最高に良かった cpuinfo と、ほぼ同じなので、最新のハードウェアになっているみたいです。 (ちなみに、数回VPSを作成しましたが、ほぼ同じ cpuinfo でした。)

# 2014年8月 旧ConoHa VPS 1Gプランの cpuifo

$ cat /proc/cpuinfo
processor       : 0
vendor_id       : GenuineIntel
cpu family      : 6
model           : 62
model name      : Intel(R) Xeon(R) CPU E5-2650 v2 @ 2.60GHz
stepping        : 4
cpu MHz         : 2599.998
cache size      : 4096 KB
fpu             : yes
fpu_exception   : yes
cpuid level     : 13
wp              : yes
flags           : fpu vme de pse tsc msr pae mce cx8 apic sep mtrr pge mca cmov pat pse36 clflush mmx fxsr sse sse2 ss syscall nx pdpe1gb rdtscp lm constant_tsc rep_good unfair_spinlock pni pclmulqdq vmx ssse3 cx16 pcid sse4_1 sse4_2 x2apic popcnt aes xsave avx f16c rdrand hypervisor lahf_lm xsaveopt fsgsbase smep erms
bogomips        : 5199.99
clflush size    : 64
cache_alignment : 64
address sizes   : 40 bits physical, 48 bits virtual
power management:
...
上記のCPUは、旧ConoHaでは、かなり新しい(良い)サーバーに当たったみたいです。

さくらのVPS のCPUINFO

# 2014年11月 さくらのVPS new 1G(SSD)プランの cpuifo

$ cat /proc/cpuinfo
processor       : 0
vendor_id       : GenuineIntel
cpu family      : 6
model           : 62
model name      : Intel(R) Xeon(R) CPU E5-2650 v2 @ 2.60GHz
stepping        : 4
microcode       : 1
cpu MHz         : 2599.998
cache size      : 20480 KB
physical id     : 0
siblings        : 1
core id         : 0
cpu cores       : 1
apicid          : 0
initial apicid  : 0
fpu             : yes
fpu_exception   : yes
cpuid level     : 13
wp              : yes
flags           : fpu vme de pse tsc msr pae mce cx8 apic sep mtrr pge mca cmov pat pse36 clflush mmx fxsr sse sse2 ss syscall nx pdpe1gb rdtscp lm constant_tsc arch_perfmon rep_good unfair_spinlock pni pclmulqdq vmx ssse3 cx16 pcid sse4_1 sse4_2 x2apic popcnt tsc_deadline_timer aes xsave avx f16c rdrand hypervisor lahf_lm xsaveopt vnmi ept fsgsbase smep erms
bogomips        : 5199.99
clflush size    : 64
cache_alignment : 64
address sizes   : 40 bits physical, 48 bits virtual
power management:
...
上記のCPUは、かなり新しい(良い)サーバーに当たったみたいです。2014年8月 に当たったConoHaと同等レベルだと思います。 ディスクにHDDを選択した場合では、それほど新しいCPUでもなさそうなので、SSDを選択すると、最新のハードウェアに当たりやすいのかもしれません。

やっぱり、新ConoHaは、良さそうですね。

では、次に、計測結果を簡単に解説してみます。ここでの計測結果は、すべて CentOS 6 で計測しています。


新ConoHa VPS でUnixBenchを計測

UnixBenchとは、
Linuxパソコンの処理性能を測定するためのソフトウエアのことで、 CPUの演算性能、アプリケーション実行時の処理性能、2次元や3次元のグラフィックス処理性能を測定できるものです。 さらに、マルチコアプロセッサにも対応しているため、コア数の違いによるパフォーマンスを評価することもできます。

UnixBench が出力する数値は、処理時間とIndex値です。
処理時間は、文字通り各処理性能を測定する項目毎に実際にかかった処理時間が出力されます。
Index値は、「George」と呼ばれるUNIXシステム「SPARCstation 20-61」の処理性能を10としたときの倍率を表した数値が出力されます。 ( つまり、ざっくりと言うと SPARCstation 20-61 の何倍早いか?という感じでしょうか。)
現在のマシン性能は、かなり良くなっているので、100倍,1000倍という数値が普通に出ます。

主にUnixBench の値として用いられるのは、このIndex値の総合評価値である System Benchmarks Index Scoreの値が用いられています。

最新(2015年5月)に 新ConoHa VPS の1Gプラン(SSD)を契約し、UnixBenchを計測してみました。

UnixBenchのインストールについて

  1. UnixBenchの最新ファイルをダウンロードする。
    $ wget http://byte-unixbench.googlecode.com/files/UnixBench5.1.3.tgz
    ...
    現在の最新バージョンが、5.1.3だったので、そのバージョンをダウンロードしてみました。
    最新バージョンは、 http://code.google.com/p/byte-unixbench/downloads/listで確認しましょう。

    適当なディレクトリで解凍しておきます。

    $ tar xfz UnixBench5.1.3.tgz
    ...

  2. GUI系の計測は不要なのでMakeFileを編集する。

    計測が不要なものは、コメントアウトしておきます。
    ここではGUI関係は不要なので、GRAPHIC_TESTS , GL_LIBS をそれぞれコメントアウトしておきます。

    $ cd UnixBench
    [UnixBench]$ vi Makefile
    ...
    
    SHELL = /bin/sh
    
    # GRAPHICS TESTS: Uncomment the definition of "GRAPHIC_TESTS" to enable
    # the building of the graphics benchmarks.  This will require the
    # X11 libraries on your system.
    #
    # Comment the line out to disable these tests.
    # GRAPHIC_TESTS = defined
    
    # Set "GL_LIBS" to the libraries needed to link a GL program.
    # GL_LIBS = -lGL -lXext -lX11
    ...

  3. UnixBenchをコンパイルする。

    UnixBenchをコンパイルするには、makeおよびgcc、perlが必要になります。
    加えて CentOS/ScientificLinux の場合、perl のTime/HiResもインストールする必要があります。
    前準備として以下のツールをインストールします。

    CentOS/ScientificLinux の場合
    $ yum -y install make gcc perl perl-Time-HiRes
    ...
    Debian/Ubuntu の場合
    $ apt-get -y install make gcc perl
    ...

    準備を終えたら、続けてmakeを実行します。
    実行するディレクトリは、先にUnixBenchを解凍したディレクトリで実行します。

    [UnixBench]$ make
    ...

    ここでエラーがでない場合は、すぐにでも計測できます。
    以下のようにRunで実行です。

    [UnixBench]$ ./Run
    make all
    make[1]: Entering directory `/root/UnixBench'
    Checking distribution of files
    ./pgms  exists
    ./src  exists
    ./testdir  exists
    ./tmp  exists
    ./results  exists
    make[1]: Leaving directory `/root/UnixBench'
    
       #    #  #    #  #  #    #          #####   ######  #    #   ####   #    #
       #    #  ##   #  #   #  #           #    #  #       ##   #  #    #  #    #
       #    #  # #  #  #    ##            #####   #####   # #  #  #       ######
       #    #  #  # #  #    ##            #    #  #       #  # #  #       #    #
       #    #  #   ##  #   #  #           #    #  #       #   ##  #    #  #    #
        ####   #    #  #  #    #          #####   ######  #    #   ####   #    #
    
       Version 5.1.3                      Based on the Byte Magazine Unix Benchmark
    ...
    
    # ↑このように UNIX BENCH の文字絵が出力されればOKです。Ctrl+C で中断できます。
    Runは、概ね 1CPUあたり20分ぐらいでしょうか。単純に仮想CPU2あるので、倍の40分程度は掛かるものと思います。 また、負荷もかかるので、基本的には、実際に運用中のサーバーでの実施は避けた方が良いと思います。 でも、負荷が掛かっているときの情報が欲しい場合もあるでしょうから、計測する意図を考えて行うことが肝要かと思います。


UnixBenchの実施結果

以下の一覧表、およびグラフは、10回連続で実施し、System Benchmarks Index Score だけを抜粋したものです。
また、比較のために 以下のサーバーのUnixBenchについて一緒に掲載しています。

  • 今回の 最新の ConoHa VPS 1G(SSD)プラン[ConoHa VPS]
  • こちら で調べた さくらのVPS 1G(SSD)プラン[さくらのVPS(SSD)]
  • こちら で調べた さくらのVPS 1G(HDD)プラン[さくらのVPS(HDD)]
  • こちら で調べた 旧ConoHa VPS 1G(HDD)プラン[旧ConoHa VPS]

詳細表示切替
UnixBench
回数
さくらのVPS(SSD) #1CPU
さくらのVPS(SSD) #2CPU
ConoHa VPS #1CPU
ConoHa VPS #2CPU
さくらのVPS(HDD) #1CPU
さくらのVPS(HDD) #2CPU
旧ConoHa VPS #1CPU
旧ConoHa VPS #2CPU
11404.11548.01626.42859.11195.81290.91501.92506.9
21265.61514.61616.72850.41126.31278.41506.52478.4
31590.72181.21599.82833.41239.41869.41513.02594.1
41575.22103.91608.22851.51244.51916.81508.02619.7
51575.22118.21622.52825.41220.91973.41506.62514.8
61595.32202.81589.82862.01209.91943.71503.12612.7
71622.22175.21642.72936.11201.21883.11516.42576.5
81628.22223.81637.92951.01235.81917.31480.82472.6
91600.42169.51640.92953.31203.91935.51493.32614.7
101606.32204.91640.62940.31266.71721.21508.72501.9
最小値1265.61514.61589.82825.41126.31278.41480.82472.6
最大値1628.22223.81642.72953.31266.71973.41516.42619.7
平均値1546.32044.21622.52886.21214.41773.01503.82549.2
中央値1593.02172.31624.52860.61215.41899.91506.52545.7


UnixBench
※実線 : CPU 1コア、点線 : CPU 2(or 3) コア での計測結果です。


最新のさくらのVPSの1G(SSD)プランと新ConoHa (SSD) では、ほぼ、同じCPUでだったので、#1CPUでのスコアは、ほぼ同じです。(おそらくは、1コアは占有気味に使えるのかなぁ?) ただ、#2CPUでは、かなり差があるのは、セッティングの違いによるものかなぁと思います。

さくらのVPSでは、急激なCPUの負荷を避ける?ような設定のようで、上限を UnixBenchのスコア値でいうところの 2,200 あたりになるように設定してあるような感じです。

それに対して、新ConoHa では、ある程度の急激な負荷もできる限り処理させるような設定になっているのかなぁという感じです。 最大で #2CPUでは、#1CPUの倍のスコアまで許容しているのかなぁという感じがしますね。

それにしても、さくらのVPS(SSD)は、コントロールされているとしても、落としすぎのような気がしないでもないです。 そもそも さくらのVPS では、ディスクアクセスへの制限を行っていると聞いたことがありますから、その点で、UnixBench がどうしても伸びきれないところなのかもしれません。

まあ、しかし、両者ともかなりよいパフォーマンスを出しているのは間違いないでしょうね。


新ConoHa VPS でディスクパフォーマンスを計測

最新(2015年5月)に 新ConoHa VPS の1Gプラン(SSD)を契約し、IOPS、レイテンシ(ディスクパフォーマンス)を計測してみました。

iops とは、
Input/Output Per Second の略で、簡単に言うと時間あたりの読み書き量を表す単位のことです。
ハードディスクなどの記憶装置の性能指標の一つで、ある条件の元で1秒間に読み込み・書き込みできる回数のことです。
1回の読み書きにかかる時間の逆数で、ハードディスクの場合はシークタイムと回転待ち時間、データ転送時間の和の逆数となります。 実際には、読み込み(リード)か書き込み(ライト)か、シーケンシャルアクセスかランダムアクセスか、 転送するデータの量がどれくらいかによって1回の動作に要する時間が異なるため、「4KBランダムライトIOPS」(4KBのデータをランダムに書き込んだ時のIOPS)のように計測条件を明示することが多いです。
(出典 : http://e-words.jp/w/IOPS.html)
レイテンシとは、
latencyのことで、直訳すると「遅延」という意味になります。
データ転送において、データを要求してから実際に送られてくるまでの待ち時間のことです。この時間が短いほどシステム全体の処理性能は高くなります。
(出典 : http://e-words.jp/w/E383ACE382A4E38386E383B3E382B7.html)

fioのインストールについて

  1. fioコマンドの最新ファイルをダウンロードする。
    $ wget http://freecode.com/urls/3aa21b8c106cab742bf1f20d60629e3f  -O fio.tar.gz
    ...
    現在の最新バージョンが、2.1.10 だったので、そのバージョンをダウンロードしてみました。
    最新バージョンは、 http://freecode.com/projects/fio/で確認しましょう。

    適当なディレクトリで解凍しておきます。

    $ tar xfz fio.tar.gz
    ...

  2. fioをコンパイルする。

    fioをコンパイルするには、makeおよびgcc、libaioが必要になります。
    前準備として以下のツールをインストールします。

    CentOS/ScientificLinux の場合

    $ yum -y install make gcc libaio-devel
    ...

    Debian/Ubuntu の場合

    $ apt-get -y install make gcc perl libaio-dev
    ...

    準備を終えたら、続けてmakeを実行します。
    実行するディレクトリは、先にfioを解凍したディレクトリで実行します。

    $ cd fio-2.1.10
    [fio-2.1.10]$ make
    ...

    ここでエラーがでない場合は、インストールします。

    [fio-2.1.10]$ make install
    install -m 755 -d /usr/local/bin
    ...

    fioコマンドが使えるか確認します。

    [fio-2.1.10]$ fio --version
    fio-2.1.10


fioのパラメータについて

fioのパラメータは、読み込み、書き込み それぞれ さくらインターネットで使用されているパラメータと同じものを使用(詳細は、以下参照)します。

以下は、さくらインターネットで計測された際の fioコマンドのパラメータ設定ファイルになります。

  • 書き込みパフォーマンスを確認したfioパラメータ設定ファイル

    ファイル名:randwrite.fio

    [global]
    ioengine=libaio
    direct=1
    invalidate=1
    group_reporting
    directory=/home
    filename=test.bin
    runtime=60
    
    [Rand-Write-4k-qd32]
    readwrite=randwrite
    size=4G
    bs=4k
    iodepth=32
    numjobs=1

  • 読み込みパフォーマンスを確認したfioパラメータ設定ファイル

    ファイル名:randread.fio

    [global]
    ioengine=libaio
    direct=1
    invalidate=1
    group_reporting
    directory=/home
    filename=test.bin
    runtime=60
    
    [Rand-Read-4k-qd32]
    readwrite=randread
    size=4G
    bs=4k
    iodepth=32
    numjobs=1

[ fioパラメータの意味 ]

ioengine
jobで使用するIOを定義します。
  • libaio : Linuxネイティブの非同期I/O
direct
true(or 1) を指定した場合、I/Oバッファは使用しません。(usually O_DIRECT)。デフォルト:false( or 0)。
invalidate
ファイルへの読み書きを始める際にバッファ・キャッシュを無効にします。デフォルト:true( or 1)。
group_reporting
これが設定された場合、numjobsが指定されている時に、ジョブごとの代わりにグループ単位のレポートを出力します。
directory
これが設定された場合、numjobsが指定されている時に、ジョブごとの代わりにグループ単位のレポートを出力します。
filename
fioで使用する ファイル名を指定します。通常、ジョブ名、スレッド番号、ファイル番号に基づいたファイル名になります。このファイル名でテスト用のファイルが作成されます。
runtime
指定した秒数後に処理を終了します。
readwrite
読み書きのパターンを以下のタイプで指定します。
  • read : Sequential reads.
  • write : Sequential writes.
  • randread : Random reads.
  • randwrite : Random writes.
  • rw : Mixed sequential reads and writes.
  • randrw : Mixed random reads and writes.
size
このジョブの読み書きの総サイズを指定します。
blocksize(or bs)
I/Oユニットのブロックサイズを指定します。デフォルト 4Kです。
iodepth
ファイルに対して非同期で同時に要求するI/Oユニット数を指定します。
numjobs
このジョブのクローンの数を指定します。デフォルト 1です。
上記のfio パラメータファイルは、fioコマンドで、以下のように指定することができます。
$ fio randread.fio 
Rand-Read-4k-qd32: (g=0): rw=randread, bs=4K-4K/4K-4K/4K-4K, ioengine=libaio, iodepth=32
fio-2.0.13
..

fioの実施結果

以下の一覧表、およびグラフは、10回連続で実施し、IOPS、レイテンシ だけをそれぞれ抜粋したものです。


詳細表示切替
IOPS(Read)
回数
さくらのVPS(SSD)
ConoHa VPS
さくらのVPS(HDD)
旧ConoHa VPS
110339.06936.011556.011516.0
210326.07525.02589.02728.0
310329.07728.02590.02700.0
410335.07766.02540.02879.0
510324.07942.02607.02898.0
610327.07945.02562.02524.0
710319.07967.02615.02637.0
810325.08017.02639.06913.0
910304.08018.02626.02286.0
1010319.08038.02608.02684.0
最小値10304.06936.02540.02286.0
最大値10339.08038.011556.011516.0
平均値10324.77788.23493.23976.5
中央値10325.57943.52607.52714.0


IOPS(Read)


詳細表示切替
IOPS(Write)
回数
さくらのVPS(SSD)
ConoHa VPS
さくらのVPS(HDD)
旧ConoHa VPS
19990.09921.02539.02658.0
29999.013764.02613.02921.0
39999.013426.02656.02889.0
49998.013785.02677.02766.0
59998.013751.02657.02818.0
69998.013631.02658.02938.0
79999.013532.02620.02836.0
89998.013493.02595.02841.0
99999.013671.02542.02648.0
109999.013545.02524.02803.0
最小値9990.09921.02524.02648.0
最大値9999.013785.02677.02938.0
平均値9997.713251.92608.12811.8
中央値9998.513588.02616.52827.0


IOPS(Write)


詳細表示切替
レイテンシ(Read)[msec]
回数
さくらのVPS(SSD)
ConoHa VPS
さくらのVPS(HDD)
旧ConoHa VPS
13.14.62.82.8
23.14.212.411.7
33.14.112.311.8
43.14.112.611.1
53.14.012.311.0
63.14.012.512.7
73.14.012.212.1
83.14.012.14.6
93.14.012.214.0
103.14.012.311.9
最小値3.14.02.82.8
最大値3.14.612.614.0
平均値3.14.111.410.4
中央値3.14.012.311.8


レイテンシ(Read)[msec]


詳細表示切替
レイテンシ(Write)[msec]
回数
さくらのVPS(SSD)
ConoHa VPS
さくらのVPS(HDD)
旧ConoHa VPS
13.23.212.612.0
23.22.312.211.0
33.22.412.011.1
43.22.311.911.6
53.22.312.011.3
63.22.312.010.9
73.22.412.211.3
83.22.412.311.3
93.22.312.612.1
103.22.412.711.4
最小値3.22.311.910.9
最大値3.23.212.712.1
平均値3.22.412.311.4
中央値3.22.412.211.3


レイテンシ(Write)[msec]


案外、同じSSDでも差があるものですね。

読み込みは、さくらのVPS(SSD)が良さそうです。
書き込みは、新ConoHa(SSD)が良さそうです。

さくらのVPS(SSD)におていは、一貫して、(コントロールして)パフォーマンスを抑えた感じになっているのがグラフが見て取れると思います。 逆に、新ConoHa(SSD)では、ばらけていますから ある程度、幅があるのが良くわかるかと思います。

HDDは、両者とも読み込みの最初のパフォーマンスが非常に良くなるように設定してあるのは、興味深いですね。 実質、HDDになるとばらつきも出てくるので、それほどの差があるようには見えません。

全体的には、さくらのVPS(SSD)は、きれいにコントロールされているというところでしょうか。


新ConoHa VPS のパフォーマンス総括

最後に、ConoHa VPS 1Gプランのパフォーマンスを、さくらのVPS と簡単に比較してみました。

項目 さくらのVPS (SSD) 1G ConoHa VPS (SSD) 1G さくらのVPS (HDD) 1G 旧ConoHa VPS (HDD) 1G
UnixBench 1コア 1,593 1,624 1,215 1,507
2コア 2,172 2,861 1,900 2,546
IOPS ランダムリード 10,326 7,944 2,608 2,714
ランダムライト 9,999 13,588 2,617 2,827
レイテンシ ランダムリード 3.1 4.0 12.3 11.8
ランダムライト 3.2 2.4 12.2 11.3


先に書いているように
CPUのパフォーマンスは、さくらのVPS(SSD)と新ConoHaが、頭一つ上のようです。 ただ、さくらのVPSが コントロールされているとはいえ、#2CPU では 新ConoHaがパフォーマンスが良さそうです。 cpuinfo からすれば、それほどの差がないことを考えれば、SSDのパフォーマンスを抑えているからUnixBenchの差に表れているのかなぁという感じがします。 だとすれば、案外、ここでの数値ほどの差は無いのかもしれませんね。

SSDのパフォーマンスだけをみても、読み込み、書き込みで優劣がわかれていることから、それほどの差があるとは思えないので、 やっぱり、同程度のハードスペックなのかなぁという感じがします。

これらのことから、結局、
初期導入コストを考えれば、新ConoHaは魅力的です。
1、2年のスパンで考えるなら、やっぱり、さくらのVPSがコストパフォーマンスは良さそうです。

さらには、APIを使ってオートインストールやオートスケーリングなどをやってみたい方には、新ConoHaはおすすめでしょう。

サーバーのパフォーマンス的に、大きな違いがないとすれば、やっぱり、機能・サービスの違いで、やりたいことがどれだけのコストで実現できるかが、ポイントになってくるでしょうね。


さて、いかがだったでしょうか。
色々と調べてみると、案外、差がないのかなぁというのが感想です。 細かい点をもう少し調べると、違いが見えてくるのかもしれませんが、ざっくりした違いは、どこで負荷制限をかけているか・・・というところなのだろうと思います。

先にも書きましたが、やっぱり、新ConoHaは、さくらのVPSよりさくらのクラウドが近いような気がしますし、比較対象もさくらのクラウドの方が良いのかもしれません。 ただ、さくらのクラウドと比較した場合、公開されているスペックでの比較では、コストパフォーマンス的にConoHaが圧倒してしまうことは明白なので、 ここでは、あえて さくらのVPS で比較してみました。

比較して思うのは、さくらのVPS も、やっぱり、悪くないなぁということと、 結局は、APIなどの豊富なConoHaの機能・サービスをどう考えるか・・・というところなのだろうと思います。

そんな機能は要らないと思う方は、さくらのVPSで十分ですし、
APIなどを使ってみたいと思う方は、新ConoHaは魅力的ですし、おすすめだと思います。

結局、レンタルサーバー選びは、必要としている機能にサーバー機能がマッチしているかどうかなのだろうと思います。

ここで紹介したVPSに興味のある方は、以下からどうぞ。

ConoHa VPSの詳しい情報や試してみたい方は、http://www.conoha.jp/ からどうぞ。

さくらのVPSの詳しい情報や試してみたい方は、http://vps.sakura.ad.jp/ からどうぞ。

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