
今回は、Ubuntu 14.04 LTS Server を使って、LAMP(Nginx+MariaDB(MySQL)+PHP)インストール、Wordpressを動かすまでを行ってみたいと思います。
(ここでは、Ubuntu Server を使っていますが、ベースは、通常の Ubuntu 14.04 LTS と同じです。違いは、サーバーに特化したパッケージ構成とされていますので、通常のUbuntu 14.04 LTSでも十分に参考になると思います。)
以前に CentOS編として CentOS 7 でLAMP(Nginx+MariaDB(MySQL)+PHP)インストールからWordPressを動かすまで(Nginx編) の Ubuntu編でもあります。
では、早速、簡単に解説してみます。
インストール時において、インストールするパッケージを何も指定しなかった状態でインストールされたものとして解説していますので、インストールしないといけないツール類も、とりあえず、手順の中で記載されています。
そうでない場合は、その中のいくつかは既にインストールされているかもしれません。その際は、その手順をスキップしてください。
また、Ubuntuでの設定では、必ず、sudo を用いるようになっていますが、ここでは、全てのコマンドで sudo を省略していますので、実機でコマンド投入する際は、ご注意ください。
- 目次
- 履歴
				2015年2月15日 初版 
LAMP(Nginx+MariaDB(MySQL)+PHP)をインストールする
ここでは、ウェブサーバー(Nginx), データベース(MariaDB(MySQL)) ,スクリプト(php) をインストールします。 LAMPのPは、Perlもありますが、依存関係でインストールはされますが、(WordPress自体には、Perlは必要ないので)ここでは明示的にPerlはインストールしません。
phpをインストールする。
- phpをインストールする 
 # php をインストールします。 # --php-cgi php-fpm のいずれかをFastCGIとして使用します。 $ apt-get -y install php5 php5-cli php5-gd php5-fpm php5-mysql ...
# php がインストールできたか、バージョンをチェックしてみます。
$ php5 --version ...
# php がインストールできたか、バージョンをチェックしてみます。
$ php5 --version PHP 5.5.9-1ubuntu4.5 (cli) (built: Oct 29 2014 11:59:42)
Copyright (c) 1997-2014 The PHP Group
Zend Engine v2.5.0, Copyright (c) 1998-2014 Zend Technologies
    with Zend OPcache v7.0.3, Copyright (c) 1999-2014, by Zend Technologies PHP 5.5.9-1ubuntu4.5 (cli) (built: Oct 29 2014 11:59:42)
Copyright (c) 1997-2014 The PHP Group
Zend Engine v2.5.0, Copyright (c) 1998-2014 Zend Technologies
    with Zend OPcache v7.0.3, Copyright (c) 1999-2014, by Zend Technologies
 
- php-fpmを設定する
 ここでは、Nginxとともにphpを動かしますので、php-fpm を使います。 
 php-cgiでも可能ですが、ここではより簡単な設定で対応可能な php-fpm を使います。
 php-fpmの設定(/etc/php5/fpm/pool.d/www.conf を編集)を行っておきます。
 /etc/php5/fpm/pool.d/www.conf [www] ... # 使用するポートを設定します。 listen = 127.0.0.1:9000 ... # listenのオーナーユーザとグループを指定します。 # -- ここでは Nginx のユーザに合わせています。 listen.owner = nginx listen.group = nginx ... # 許可するクライアントのIPアドレスを指定します。 # -- ここではlocalhostだけです。 listen.allowed_clients = 127.0.0.1 ... # php-fpmのサービス実行ユーザ、グループを指定します。 # -- ここでは Nginx のユーザに合わせています。 user = nginx group = nginx ... # php-fpmのサービスのプロセス数を定量とするように設定しておきます。 # -- dynamic を指定すると変動させることができます。 ;pm = dynamic pm = static ... # php-fpmの最大子プロセス数を設定します。 # -- ここでは、3としています。 ;pm.max_children = 50 pm.max_children = 3 ... # php-fpmが受け付ける最大要求数を設定します。 # ここで設定した要求数を処理したら子プロセスを再起動します。 # -- ここでは、500としています。 pm.max_requests = 500 
 
- php-fpmデーモンを起動する
 設定を終えたら、php-fpm を起動します。 
 先に指定した ユーザ、グループが存在しない場合は、作成しておきます。
 # ユーザ、グループが存在するか確認します。 # 以下のコマンドで何も出力されないようなら、存在しないでしょう。 $ cat /etc/passwd|grep nginx # グループを追加します。
$ addgroup nginx # グループを追加します。
$ addgroup nginx グループ 'nginx' (GID 1001) を追加しています...
完了。
# ユーザを追加します。
$ useradd -s /usr/sbin/nologin -g nginx -d /var/www -c nginx nginx グループ 'nginx' (GID 1001) を追加しています...
完了。
# ユーザを追加します。
$ useradd -s /usr/sbin/nologin -g nginx -d /var/www -c nginx nginx  
 # php5-fpm を再起動します。 $ service php5-fpm restart ... ...
 
mariadb(mysql)をインストールする。
- mariadb をインストールする
 Ubuntu 14 では、まだ、MySQLがデフォルトでパッケージが提供されています。 
 しかし、CentOS 7 からデフォルトで MySQLでなく 互換の MariaDB が提供されたことを考えれば、流れは、間違いなく MariaDB へと向かっています。
 そこで、ここでは、MySQLでなく MariaDB をインストールしてみます。(Ubuntu 14 では、MariaDBもデフォルトでパッケージ提供されています。)
 # mariadb-server をインストールします。 $ apt-get -y install mariadb-server ...
# 以下のように途中でTUIの画面でパスワードの設定を促されます。
# ここで設定したパスワードは、データベース管理者(root)のパスワードですので、忘れないようにしましょう。
# パスワードを入力し、<了解> を押下します。
# ( TAB で <了解> へ移動できます )
 lqqqqqqqqqqqqqqqqqqu mariadb-server-5.5 を設定しています tqqqqqqqqqqqqqqqqqqk
 x 強制ではありませんが、MariaDB を管理する "root" ユーザのパスワードを設定  x
 x することを強くお勧めします。                                              x
 x                                                                           x
 x この値を空のままにしておいた場合は、パスワードは変更されません。          x
 x                                                                           x
 x MariaDB の "root" ユーザに対する新しいパスワード:                         x
 x                                                                           x
 x _________________________________________________________________________ x
 x                                                                           x
 x                                  <了解>                                   x
 x                                                                           x
 mqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqj
# パスワード確認画面です。先と同じパスワードを入力し、<了解> を押下します。
# ( TAB で <了解> へ移動できます )
 
             lqqqqqqu mariadb-server-5.5 を設定しています tqqqqqqqk
             x                                                    x
             x                                                    x
             x MariaDB の "root" ユーザに対する新しいパスワード:  x
             x                                                    x
             x __________________________________________________ x
             x                                                    x
             x                       <了解>                       x
             x                                                    x
             mqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqj
...
# インストールを終えたら、バージョンを確認してみましょう。
$ mysql --version ...
# 以下のように途中でTUIの画面でパスワードの設定を促されます。
# ここで設定したパスワードは、データベース管理者(root)のパスワードですので、忘れないようにしましょう。
# パスワードを入力し、<了解> を押下します。
# ( TAB で <了解> へ移動できます )
 lqqqqqqqqqqqqqqqqqqu mariadb-server-5.5 を設定しています tqqqqqqqqqqqqqqqqqqk
 x 強制ではありませんが、MariaDB を管理する "root" ユーザのパスワードを設定  x
 x することを強くお勧めします。                                              x
 x                                                                           x
 x この値を空のままにしておいた場合は、パスワードは変更されません。          x
 x                                                                           x
 x MariaDB の "root" ユーザに対する新しいパスワード:                         x
 x                                                                           x
 x _________________________________________________________________________ x
 x                                                                           x
 x                                  <了解>                                   x
 x                                                                           x
 mqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqj
# パスワード確認画面です。先と同じパスワードを入力し、<了解> を押下します。
# ( TAB で <了解> へ移動できます )
 
             lqqqqqqu mariadb-server-5.5 を設定しています tqqqqqqqk
             x                                                    x
             x                                                    x
             x MariaDB の "root" ユーザに対する新しいパスワード:  x
             x                                                    x
             x __________________________________________________ x
             x                                                    x
             x                       <了解>                       x
             x                                                    x
             mqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqj
...
# インストールを終えたら、バージョンを確認してみましょう。
$ mysql --version mysql  Ver 15.1 Distrib 5.5.41-MariaDB, for debian-linux-gnu (i686) using readline 5.2 mysql  Ver 15.1 Distrib 5.5.41-MariaDB, for debian-linux-gnu (i686) using readline 5.2MySQLのディストリビューションが、Distrib 5.5.41-MariaDB となっていることに注意してください。 MariaDB は、MySQLと互換性があるので、コマンドもそのままMySQLのコマンドと同じように利用できます。
 以降に出てくるコマンドもMySQLのそれと全く同じです。
 
- mariadb デーモンを起動する
 インストールした時点で、既に、MySQLとしてデーモンが起動されています。 
 $ ps aux|grep mysql root      8711  0.0  0.1   5428  1556 ?        S    20:16   0:00 /bin/bash /usr/bin/mysqld_safe
root      8712  0.0  0.0   4220   640 ?        S    20:16   0:00 logger -p daemon.err -t /etc/init.d/mysql -i
mysql     9060  0.3  7.2 525572 74140 ?        Sl   20:16   0:00 /usr/sbin/mysq d --basedir=/usr --datadir=/var/lib/mysql --plugin-dir=/usr/lib/mysql/plugin --user=mysql --log-error=/var/log/mysql/error.log --pid-file=/var/run/mysqld/mysqld.pid --socket=/var/run/mysqld/mysqld.sock --port=3306
hoge      9222  0.0  0.0   4692   832 pts/5    S+   20:17   0:00 grep --color=auto mysql root      8711  0.0  0.1   5428  1556 ?        S    20:16   0:00 /bin/bash /usr/bin/mysqld_safe
root      8712  0.0  0.0   4220   640 ?        S    20:16   0:00 logger -p daemon.err -t /etc/init.d/mysql -i
mysql     9060  0.3  7.2 525572 74140 ?        Sl   20:16   0:00 /usr/sbin/mysq d --basedir=/usr --datadir=/var/lib/mysql --plugin-dir=/usr/lib/mysql/plugin --user=mysql --log-error=/var/log/mysql/error.log --pid-file=/var/run/mysqld/mysqld.pid --socket=/var/run/mysqld/mysqld.sock --port=3306
hoge      9222  0.0  0.0   4692   832 pts/5    S+   20:17   0:00 grep --color=auto mysqlデーモンの起動・停止・状態確認は、serviceコマンドで行います。 
 # デーモンの起動 $ service mysql start ...
# デーモンの状態確認
$ service mysql status ...
# デーモンの状態確認
$ service mysql status * /usr/bin/mysqladmin  Ver 9.0 Distrib 5.5.41-MariaDB, for debian-linux-gnu on i686
Copyright (c) 2000, 2014, Oracle, MariaDB Corporation Ab and others.
Server version          5.5.41-MariaDB-1ubuntu0.14.04.1
Protocol version        10
Connection              Localhost via UNIX socket
UNIX socket             /var/run/mysqld/mysqld.sock
Uptime:                 5 min 27 sec
Threads: 1  Questions: 571  Slow queries: 0  Opens: 331  Flush tables: 4  Open tables: 24  Queries per second avg: 1.746 * /usr/bin/mysqladmin  Ver 9.0 Distrib 5.5.41-MariaDB, for debian-linux-gnu on i686
Copyright (c) 2000, 2014, Oracle, MariaDB Corporation Ab and others.
Server version          5.5.41-MariaDB-1ubuntu0.14.04.1
Protocol version        10
Connection              Localhost via UNIX socket
UNIX socket             /var/run/mysqld/mysqld.sock
Uptime:                 5 min 27 sec
Threads: 1  Questions: 571  Slow queries: 0  Opens: 331  Flush tables: 4  Open tables: 24  Queries per second avg: 1.746
 
- Wordperssで使用するデータベースを作成する
 ここで、最低限 mysql の以下の項目の設定を行います。 
 - 新規のデータベースを作成
- 新規ユーザの作成
 ここでは、SQLをテキストファイルにまとめて、一気に流してしまいます。 
 以下は、そのSQLファイルのイメージです。
 /* hoge というユーザを新規に作成します。のパスワードも設定します。 */ insert into user set user="hoge", password=password("hogehoge"), host="localhost"; /* wddb というwordpress用にデータベースを作成します。 */ create database wddb; /* wddb というデータベースに hogeというユーザが常にアクセスできるようにします。 */ grant all on wddb.* to hoge; /* 最新に更新 */ FLUSH PRIVILEGES; 続けて、そのSQLファイル ( ここでのファイル名を 例として wordpress.sql とします ) を mysqlコマンドを使って一気に流してみます。 
 # SQLファイルを実行します。この時、rootのパスワードを問い合わせるように -p オプションを指定しておきます。 $ mysql -uroot -p -Dmysql < wordpress.sql Enter password:
# 新規データベースへ新規ユーザでログインできるか確認します。
$ mysql -uhoge -phogehoge -Dwddb Enter password:
# 新規データベースへ新規ユーザでログインできるか確認します。
$ mysql -uhoge -phogehoge -Dwddb Welcome to the MariaDB monitor.  Commands end with ; or \g.
Your MariaDB connection id is 39
Server version: 5.5.41-MariaDB-1ubuntu0.14.04.1 (Ubuntu)
Copyright (c) 2000, 2014, Oracle, MariaDB Corporation Ab and others.
Type 'help;' or '\h' for help. Type '\c' to clear the current input statement.
MariaDB [wddb]> exit Welcome to the MariaDB monitor.  Commands end with ; or \g.
Your MariaDB connection id is 39
Server version: 5.5.41-MariaDB-1ubuntu0.14.04.1 (Ubuntu)
Copyright (c) 2000, 2014, Oracle, MariaDB Corporation Ab and others.
Type 'help;' or '\h' for help. Type '\c' to clear the current input statement.
MariaDB [wddb]> exit Bye ByeこのようにログインできればOKです。 
 
 
Nginxをインストールする。
- Nginxをインストールする
 Nginxは、Ubuntu 14 では、デフォルトでパッケージが提供されていますので、そのまま、apt でインストールできます。 
 では、早速、インストールしてみます。
 # nginx をインストールする $ apt-get -y install nginx ...
# インストールを終えたら、バージョンを確認してみる
$ nginx -v ...
# インストールを終えたら、バージョンを確認してみる
$ nginx -v nginx version: nginx/1.4.6 (Ubuntu) nginx version: nginx/1.4.6 (Ubuntu)
 
- Nginxの設定を行う
 Nginx の設定ファイルにて、必要最小限の設定を行います。 
 Wordpressを動かすために編集が必要な Nginx の設定ファイルは、以下のとおりです。- /etc/nginx/nginx.conf : Nginxの基本設定ファイルです。 
 デフォルトの設定ファイルがあるので、それを編集して使用します。以下は、主な設定内容です。ここで記述していること以外は、デフォルトのままでもWordpressは動作します。 # Nginxデーモンを起動するユーザ、グループ名を設定します。 user nginx nginx; ... events { # Nginxデーモンで使用可能な最大接続数を設定します。 worker_connections 1024; } ... http { ... # デフォルトのログ出力ファイル access_log /var/log/nginx/access.log; error_log /var/log/nginx/error.log; ... # sever 共有設定ファイルをすべて読み込みます。 include /etc/nginx/conf.d/*.conf; # (仮想)sever 設定ファイルをすべて読み込みます。 include /etc/nginx/sites-enabled/*; } access_log および error_log のディレクトリの所有者を nginx に変更します。 $ chown -R nginx: /var/log/nginx $ chmod +r+w /var/log/nginx $ chmod +r+w /var/log/nginx  
 
- /etc/nginx/fastcgi_params : NginxのFastCGIのデフォルトパラメータ設定ファイルです。デフォルトの設定ファイルがあるので、それをそのまま使用します。 fastcgi_param QUERY_STRING $query_string; fastcgi_param REQUEST_METHOD $request_method; fastcgi_param CONTENT_TYPE $content_type; fastcgi_param CONTENT_LENGTH $content_length; fastcgi_param SCRIPT_FILENAME $request_filename; fastcgi_param SCRIPT_NAME $fastcgi_script_name; fastcgi_param REQUEST_URI $request_uri; fastcgi_param DOCUMENT_URI $document_uri; fastcgi_param DOCUMENT_ROOT $document_root; fastcgi_param SERVER_PROTOCOL $server_protocol; fastcgi_param GATEWAY_INTERFACE CGI/1.1; fastcgi_param SERVER_SOFTWARE nginx/$nginx_version; fastcgi_param REMOTE_ADDR $remote_addr; fastcgi_param REMOTE_PORT $remote_port; fastcgi_param SERVER_ADDR $server_addr; fastcgi_param SERVER_PORT $server_port; fastcgi_param SERVER_NAME $server_name; fastcgi_param HTTPS $https if_not_empty; # PHP only, required if PHP was built with --enable-force-cgi-redirect fastcgi_param REDIRECT_STATUS 200; 
- /etc/nginx/sites-available/example.conf : Nginxの仮想ホスト(www.example.com用)設定ファイルです。新規に作成します。 server { # サーバーのデフォルトTCPポートです。 listen 80; # サーバー名を設定します。 server_name www.example.com; # ドキュメントルートディレクトリを設定します。 root /var/www/html; # index file タイプの優先順を設定します。 index index.php index.html index.htm; # ログファイル名を設定します。 access_log /var/log/nginx/www.example.com/access.log; error_log /var/log/nginx/www.example.com/error.log; # WordPress用のリダイレクト設定 # ファイルが存在しないURIの場合は、index.phpへ転送させる。 try_files $uri $uri/ /index.php?q= # PHP FPM との接続を行うため 拡張子phpに対して処理します。 location ~ \.php$ { fastcgi_pass 127.0.0.1:9000; fastcgi_index index.php; fastcgi_param SCRIPT_FILENAME $document_root$fastcgi_script_name; include fastcgi_params; } } ここで指定した root ディレクトリが存在しない場合は作成しておきます。 $ mkdir -p /var/www/html また、ファイルの編集を終えたら、/etc/nginx/sites-enabled/ にシンボリックリンクを作成します。 
 これを作成しないと読み込んでくれませんので注意しましょう。
 $ ln -s /etc/nginx/sites-available/example.conf /etc/nginx/sites-enabled/example.conf  
 
 
- /etc/nginx/nginx.conf : 
- Nginxデーモンを起動する
 既にApacheがインストールされ、起動している場合は、まず、Apacheを停止します。 # Apacheを停止します。 $ service stop apache2 # 再起動してもapacheが自動起動しないように無効にします。
# 現在の状態を確認する
$ sysv-rc-conf --list apache2 # 再起動してもapacheが自動起動しないように無効にします。
# 現在の状態を確認する
$ sysv-rc-conf --list apache2 apache2      0:off      1:off   2:on    3:on    4:on    5:on    6:off
# 再起動してもhttpdapache自動起動しないように無効にします。
$ sysv-rc-conf apache2 off apache2      0:off      1:off   2:on    3:on    4:on    5:on    6:off
# 再起動してもhttpdapache自動起動しないように無効にします。
$ sysv-rc-conf apache2 off # 再度、状態を確認する
$ sysv-rc-conf --list apache2 # 再度、状態を確認する
$ sysv-rc-conf --list apache2 apache2      0:off      1:off   2:off   3:off   4:off   5:off   6:off
特別、Apacheをインストールしておく必要性がない限り、アンインストールした方が良いです。 無題にディスク容量を使用しますし、無駄なプロセス資源も使ってしまうので、アンインストールをおすすめします。 apache2      0:off      1:off   2:off   3:off   4:off   5:off   6:off
特別、Apacheをインストールしておく必要性がない限り、アンインストールした方が良いです。 無題にディスク容量を使用しますし、無駄なプロセス資源も使ってしまうので、アンインストールをおすすめします。$ apt-get -y purge apache2 ... ...ここまで設定を終えたら、ログファイルの出力先ディレクトリを作成し、Nginxデーモンを起動します。 # ログ出力先ディレクトリを作成します。 $ mkdir -p /var/log/nginx/www.example.com # ログ出力先ディレクトリの所有者をnginxとします。
$ chown nginx: /var/log/nginx/www.example.com # ログ出力先ディレクトリの所有者をnginxとします。
$ chown nginx: /var/log/nginx/www.example.com $ chmod +r+w /var/log/nginx/www.example.com $ chmod +r+w /var/log/nginx/www.example.com # 既に起動している場合は、一旦、ウェブサーバー(nginx) を停止します。
$ service nginx stop # 既に起動している場合は、一旦、ウェブサーバー(nginx) を停止します。
$ service nginx stop # ウェブサーバー(nginx) を起動します。
$ service nginx start # ウェブサーバー(nginx) を起動します。
$ service nginx start # ウェブサーバー(nginx) のデーモン(サービス)が起動しているか確認します。
$ service nginx status # ウェブサーバー(nginx) のデーモン(サービス)が起動しているか確認します。
$ service nginx status * nginx is running
# ↑ このようにウェブサーバー(nginx) のデーモン(サービス)が起動していることが確認できます。
# 次に、ウェブサーバー(nginx)デーモンの登録状態を確認します。
$ sysv-rc-conf --list nginx * nginx is running
# ↑ このようにウェブサーバー(nginx) のデーモン(サービス)が起動していることが確認できます。
# 次に、ウェブサーバー(nginx)デーモンの登録状態を確認します。
$ sysv-rc-conf --list nginx ginx        0:off      1:off   2:on    3:on    4:on    5:on    6:off
# ↑ デフォルトで on 状態なので、何もする必要ないはずです。
# もし、全て off 状態の場合は、以下のように on 設定します。
$ sysv-rc-conf nginx on ginx        0:off      1:off   2:on    3:on    4:on    5:on    6:off
# ↑ デフォルトで on 状態なので、何もする必要ないはずです。
# もし、全て off 状態の場合は、以下のように on 設定します。
$ sysv-rc-conf nginx on # ウェブサーバー(nginx) の動作確認用のファイルを作成します。
$ cd /var/www/html # ウェブサーバー(nginx) の動作確認用のファイルを作成します。
$ cd /var/www/html [html]$ sh -c "echo '<?php echo phpinfo(); ?>'  > index.php" [html]$ sh -c "echo '<?php echo phpinfo(); ?>'  > index.php" [html]$ [html]$上記で作成したindex.php へアクセスしてみてください。(ここでの例では、http://www.example.com/index.php へアクセスすることになります。 ) ここでアクセスするためのドメインについては、DNSの設定を行っておきます。
 先のhttpd.confのServerNameで設定したドメインに関してDNSレコードに設定しておく必要があります。
 DNSレコードを設定することで、普通に、http://www.exmapl.com/index.php でアクセスできるようにしておきます。
 
  
 この画面が見えればOK。 
 見えない場合、 接続に失敗した場合は、ドメインが正しくIPアドレスをさしているか確認します。 接続がタイムアウトとなる場合は、iptables で接続を拒否している可能性があります。 iptables で http プロトコルを有効にしてみます。# iptables が動作しているか確認します。 $ iptables --list Chain INPUT (policy DROP)
target     prot opt source               destination
ACCEPT     all  --  anywhere             anywhere
DROP       all  --  10.0.0.0/8           anywhere
DROP       all  --  172.16.0.0/12        anywhere
ACCEPT     icmp --  anywhere             anywhere             icmp echo-request
ACCEPT     tcp  --  anywhere             anywhere             tcp dpt:ssh
ACCEPT     all  --  anywhere             anywhere             state RELATED,ESTABLISHED
Chain FORWARD (policy DROP)
target     prot opt source               destination
Chain OUTPUT (policy ACCEPT)
target     prot opt source               destination
ACCEPT     all  --  anywhere             anywhere
# ↑ このように http がaccept 状態になっていない場合は、以下のように該ポートを有効にします。
# iptables でhttpを有効にします。
$ iptables -A INPUT -p tcp --dport 80 -j ACCEPT Chain INPUT (policy DROP)
target     prot opt source               destination
ACCEPT     all  --  anywhere             anywhere
DROP       all  --  10.0.0.0/8           anywhere
DROP       all  --  172.16.0.0/12        anywhere
ACCEPT     icmp --  anywhere             anywhere             icmp echo-request
ACCEPT     tcp  --  anywhere             anywhere             tcp dpt:ssh
ACCEPT     all  --  anywhere             anywhere             state RELATED,ESTABLISHED
Chain FORWARD (policy DROP)
target     prot opt source               destination
Chain OUTPUT (policy ACCEPT)
target     prot opt source               destination
ACCEPT     all  --  anywhere             anywhere
# ↑ このように http がaccept 状態になっていない場合は、以下のように該ポートを有効にします。
# iptables でhttpを有効にします。
$ iptables -A INPUT -p tcp --dport 80 -j ACCEPT # 再度、確認してみます。
$ iptables --list # 再度、確認してみます。
$ iptables --list Chain INPUT (policy DROP)
target     prot opt source               destination
...
ACCEPT     tcp  --  anywhere             anywhere             tcp dpt:http
...
# ↑ このように http がaccept 状態になっていればOKです。 Chain INPUT (policy DROP)
target     prot opt source               destination
...
ACCEPT     tcp  --  anywhere             anywhere             tcp dpt:http
...
# ↑ このように http がaccept 状態になっていればOKです。上記の手順どおりであれば、アクセスできるようになるでしょう。 
 
 
WordPress をインストールする
最後に WordPress をインストールして動かしてみましょう。
- 最新版のWordpressをダウンロードし、展開します。
 最新のWordpressをダウンロードします。 # 最新のWordpressをダウンロードします。 # -- 最新版のファイル名は、必ず、Wordpressのサイトで確認しましょう。 $ wget https://ja.wordpress.org/wordpress-4.1-ja.zip ...
wget コマンドがなければ、 ...
wget コマンドがなければ、yum install wgetでインストールしましょう。
 続けて、zipファイルを解凍します。 $ mv wordpress-4.1-ja.zip /var/www/html/. $ cd /var/www/html/ $ cd /var/www/html/ [html]$ unzip -q wordpress-4.1-ja.zip [html]$ unzip -q wordpress-4.1-ja.zip [html]$ mv wordpress/* . [html]$ mv wordpress/* . [html]$ rm -fR wordpress [html]$ rm -fR wordpress wordpress配下の全ファイル・ディレクトリをphpの実行ユーザに変更すると、Wordpressインストール時は楽です。ただ、セキュリティ面からすると、非常に問題も多いです。 wordpress配下の全ファイル・ディレクトリをphpの実行ユーザに変更すると、Wordpressインストール時は楽です。ただ、セキュリティ面からすると、非常に問題も多いです。$ cd /var/www/ [www]$ chown -R nginx: html [www]$ chown -R nginx: html  
 そのため、インストールまでは、phpの実行ユーザにしておき、インストール後に戻すことにします。
 
- ウェブブラウザからアクセスします。
  
 ここでは、www.example.com というサーバー名でアクセスできるものとして設定していますので、 
 http://www.example.com でアクセスします。
 
 初期状態では、Wordpressの設定用ファイル ( wp-config.php ) がない場合は、作成しますよ・・もし、作成に失敗してもテキストエディタで書き込めば大丈夫ですよ・・・というメッセージが表示されます。
 さあ、始めましょう! をクリックして、次へ進みます。
 
 
- データベース情報を設定し、Wordpressで必要なテーブルを作成します。
  
 - データベース名 :
 先に作成したデータベース名を入力します。 
 ここでは、wddb とします。
 
- ユーザ名 : 
 先に作成したデータベースのユーザ名を入力します。 
 ここでは、hoge とします。
 
- パスワード : 
 先に作成したデータベースへアクセスできるユーザのパスワードを入力します。 ここでは、hogehoge とします。 
 
- データベースのホスト名 : 
 ここでは、同じホスト内なのでlocalhostとします。 
 
- テーブル接頭辞 : 
 同じデータベースに複数のWordpressをインストールする場合は、ユニークな文字列を設定します。 
 同じデータベースに1つしかWordpressをインストールしない場合は、そのままで可。
 ※ここで設定するテーブル接頭辞は、このWordpressの識別子のようなものです。
 ここでは、wp_ とします。
 
 送信 をクリックして、データベースにWordpressで使用するテーブルを作成します。 
 ここで、設定ファイル ( wp-config.php )が存在しない場合は、自動的に作成しようとします。そこで作成できなかった場合、以下のような画面が表示されます。
  
 この場合、手動で 設定ファイル ( wp-config.php ) を作成するか、Wordpress のインストール先に書き込み権を与えると先に進むことができます。
 Wordpress のインストール先に書き込み権を与える場合、簡単なのは、所有者をnginx へ変更してしまうことです。以下は、その例です。
 これで、/var/www/htmlの配下全ての所有者および所有グループを nginx に変更できます。$ chown -R nginx: /var/www/html  
 所有者を変更しても書き込みができない場合は、SELinuxが有効になっていないか確認すると良いでしょう。# 現在の SELinux の状態を確認する。 $ getenforce Enforcing
# ↑ Enforcing:有効、Permissive:無効
# 一時的に SELinux を無効にする。
$ setenforce 0 Enforcing
# ↑ Enforcing:有効、Permissive:無効
# 一時的に SELinux を無効にする。
$ setenforce 0 # 現在の SELinux の状態を再確認する。
$ getenforce # 現在の SELinux の状態を再確認する。
$ getenforce Permissive
# ↑ Enforcing:有効、Permissive:無効 Permissive
# ↑ Enforcing:有効、Permissive:無効
  
 データベースへの接続が可能な場合は、上記のように表示されます。 
 続けて、インストール実行 をクリックして、データベースに基本的なデータを設定します。
 
 
- データベース名 :
- WordPressで必要なテーブルの作成が完了したら、次にWordpressの情報を設定します。
  
 - サイトのタイトル : 
 WordPressで管理するサイト名を入力します。 
 (ここでは、あくまで例として「ワードプレスをインストールしてみた」としました。)
 
 
- ユーザ名 : 
 WordPressの管理ユーザ名 (デフォルト : admin ) 
 (セキュリティ上、admin以外を使うことをおすすめしますが、ここでは、簡単を重視するため、デフォルトのadminを使います。)
 
 
- パスワード : 
 WordPressの管理ユーザのパスワード 
 (セキュリティ上、強い パスワード(英数字をからめた8文字以上)のパスワードを設定しましょう。)
 
 
- メールアドレス : 
 WordPressの管理ユーザのメールアドレス 
 (このアドレスは、パスワードを忘れてしまった時などにも用いられますから、良く使うメールアドレスで必ず着信できるメールアドレスにしましょう。)
 
 
- このサイトがGoogleやTechnoratiなどの検索エンジンに表示されるのを許可する。 : 
 WordPressで記事を投稿したときに検索エンジンに通知するか否かを指定します。 
 (通常は、チェックします。テスト(試す)のみなら、ここのチェックは不要です。)
 
 
 
 WordPressをインストール をクリックして、Wordpressをインストールします。 
 
 
- サイトのタイトル : 
- WordPressが正常にインストールできたら、以下の画面が表示されます。
  
 これでインストールは完了したので、ログイン ボタンをクリックすると、下記のログイン画面が表示されます。 
 
  
 簡単な動作確認のために、ログインしてみるのも良いですし、 
 画面下のリンクが、ウェブサイトへのリンクとなっていますので、そこをクリックし、サイト表示させて動作を確認するのも良いと思います。
 ここでは、後者を使って動作を確認してみます。以下のようにウェブサイトのトップページが表示されればOKです。
  
 
 最後に、セキュリティ上、php実行者がファイルの書き換えなどできないようにしたい場合は、所有者を変更します。ここでは、hoge というユーザにしましたが、変更したいユーザを指定してください。$ cd /var/www/ [www]$ chown -R hoge: html [www]$ chown -R hoge: html  
 ここで変更してしまうと、Wordpressの自動更新やWordpressでのファイルアップロード機能などが使えなくなる場合がありますので、臨機応変、適用してください。
 
 
Ubuntu 14 からは、デフォルトパッケージに Nginx も MySQLの代わりのMariaDB も 提供されていますので、CentOS編 にならってUbuntu編を1つの記事にしてみました。
ここまでに UbuntuおよびDebian の記事を色々と書いてきましたので、それらを通読されている方には、なんでもない記事ですが、ただ、なかなか、そこまで読めないと思いますので、この記事で UbuntuでのWordpressサイト構築にお役に立てたらうれしく思います。
Ubuntu 14.04 LTS もリリースから約1年が経過しようとしていますので、かなり、安定した時期になったと思います。もちろん、各VPSでも対応が図られてきました。
有名どこの さくらのVPS
 や ConoHa VPS 、お名前.com VPS(KVM)
 や ConoHa VPS 、お名前.com VPS(KVM) は、もちろん対応済です。
 は、もちろん対応済です。どのOSを使おうかと思われている方に、Ubuntu も1つの選択肢になればうれしく思います。


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