Debian(Wheezly 7)で MySQLからMariaDB へ移行してみる
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MariaDB とは、
MySQLのオリジナルコードの作者でMySQL ABの創設者でもあるMichael “Monty” Wideniusにより、
MySQL 5.1系からフォークし、ライセンス GPLv2 によるオープンソースにてリリースを始めたものです。(http://ja.wikipedia.org/wiki/MariaDB 一部抜粋)
簡単な経緯は、そもそもMySQLAB(MySQLの管理会社)が OracleにSunを含めて買収さてたことに起因します。
Oracleは、Sunの買収によって得た OpenOfficeを一部をクローズ(プロプライエタリ)してみたり、
OpenSolarisは打ち切り、Oracle LinuxはRed Hat Enterprise Linux(RHEL)のパクリで、オープンソースコミュニティへの
貢献はしないもののおいしいところは利用するOracleのやり方は、大変、評判が悪いです。
とりあえず MySQL は、現状維持されているもののこれらのOracleのやり方に反発をみせ、MariaDBが誕生したことは、皆さんが知るところだと思います。
MySQL のフォークである MariaDB は、先日(2014.7)リリースのCentOS 7 (RHEL 7) にもMySQLと入れ替えられました。
また、Arch Linux、Fedora (Fedora 19以降)、openSUSE (openSUSE 12.3以降)、Slackwareでも MariaDB が採用されています。
さらには、Debian 8 でも採用予定となっていて、MySQLは、オープンソースコミュニティからは、近い将来、姿を消しそうです。
今回は、既にインストール済の MySQL を MariaDB へ移行してみたいと思います。
(バージョン 5.5 系においては、MySQL と 互換性が完全に保たれていますので、簡単に移行することができます。)
Debian(Wheezly)で MySQLからMariaDB へ移行してみる
先にも書いたように Debian(Wheezly [バージョン7]) は、デフォルトでMariaDB パッケージを提供していません(次期バージョンでは提供される予定)。
ここでは、Debian(Wheezly)に既にMySQLがインストールされている状態から、MariaDB へ移行してみます。
データベースの内容もそのまま移行できることを確認したいのでは、ここでは、Wordpressのページを表示することで確認してみます。
まず、Wordpressのページを確認しておく。
後で確認できるように、Wordpressのページを画像などで保存しておきます。
データベースのバックアップをとっておく。
もしものために、データベースのバックアップをとっておきます。
バイナリを丸ごとでも良いですが、ここでは、mysqldumpコマンドで全データベースをSQLダンプし、バックアップしておきます。
$ mysqldump - uroot - p -- all- databases > / temp/ all_backup. sql
...
MySQLをアンインストールする。
まずは、現在のMySQLのバージョンを確認しておきます。
Debian(Wheezly)なので、5.5系のMySQLとなっているはずです。
$ mysql -- version
mysql Ver 14.14 Distrib 5.5.38 , for debian-linux-gnu (i686) using readline 6.2
次に、MySQLをアンインストールします。
$ apt-get remove mysql- common
パッケージリストを読み込んでいます... 完了
...
続行しますか [Y/n]? Y
...
ここで、remove を使って、ソフトウェアのみを削除し、データベース及び設定ファイルなどは、そのまま残します。(purge ではないことに注意してください。)
また、mysql-common をアンインストールすることで、mysqlの関連パッケージをのこそぎアンインストールします。
MariaDBをインストールする。
続けて MariaDBをインストールします。
MariaDBのインストール手順は、http://downloads.mariadb.org/mariadb/repositories/ にて確認することができます。
まずは、MariaDBのサイトの先のページで手順を確認しておきましょう。
OSを選択します。 → ここでは、Wheezlyを選択します。
OSのバージョンを選択します。 → ここでは、Debian 7 “Wheezly” を選択します。
MariaDBのバージョンを選択します。 → ここでは、5.5 (MySQLのバージョンと同じ)を選択します。
ダウンロードサイトを選択します。 → ここは、自動的に日本のミラーサイトが選択されるのでそのままでOKです。もし、別のサイトが良い場合は選択します。
下段にインストール手順が出力されます。 → この記載に従って、以降、MariaDBをインストールします。
上記で確認できたはずです。その手順で(2014年7月現在)以下のようにMariaDBをインストールします。
MariaDBのリポジトリを登録します。
$ apt-get install python- software- properties
パッケージリストを読み込んでいます... 完了
...
$ apt-key adv -- recv- keys -- keyserver keyserver. ubuntu. com 0xcbcb082a1bb943db
Executing: ...
...
$ add-apt-repository 'deb http://ftp.yz.yamagata-u.ac.jp/pub/dbms/mariadb/repo/5.5/debian wheezy main'
aptのデータベースを更新します。
$ apt-get update
取得:1 http://ftp.yz.yamagata-u.ac.jp wheezy Release.gpg [198 B]
...
MariaDBをインストールします。
$ apt-get install mariadb- server
パッケージリストを読み込んでいます... 完了
...
続行しますか [Y/n]? Y
...
lqqqqqqqqqqqqqqqqqqu mariadb-server-5.5 を設定しています tqqqqqqqqqqqqqqqqqqk
x 強制ではありませんが、MariaDB を管理する "root" ユーザのパスワードを設定 x
x することを強くお勧めします。 x
x x
x この値を空のままにしておいた場合は、パスワードは変更されません。 x
x x
x MariaDB の "root" ユーザに対する新しいパスワード: x
x x
x ********* ________________________________________________________________ x
x x
x <了解> x
x x
mqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqj
...
上記のようにrootのパスワードを求められます。ここでは、パスワード は、元のMySQLのrootのパスワードと同じものを入力します。
php5-mysqlを再インストールします。
上記で MySQLをアンインストールした際に、php5-mysqlまでアンインストールされてしまいます。
ここで、再度、php5-mysqlをインストールします。
$ apt-get install php5- mysql
パッケージリストを読み込んでいます... 完了
...
MariaDBのバージョンを確認します。
MariaDBは、MySQLとは互換なので、同じようにmysqlコマンドでバージョンを確認できます。
$ mysql -- version
mysql Ver 15.1 Distrib 5.5.38-MariaDB , for debian-linux-gnu (i686) using readline 5.1
バージョンに MariaDB が付加されているのが確認できると思います。
最後に、Wordpressのページを確認しておく。
正しくWordpressのページが表示されることを確認します。
また、最初に確認したWordpressのページと同じことも確認します。
MySQLからMariaDB へ移行は、これだけです。
データベースの入れ替えなども一切必要ありません。
MariaDBがインストールできたら、直ちに、MySQLと同じ動作をしてくれるので、そのままWordpressなどは利用できるようになります。
移行も簡単です。
CentOS 7がMariaDBへ移行したことで、Debian,Ubuntu も、そろそろ移行を考えた方が良いかもしれませんね。
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