wine をインストールしてWindowsアプリを動作させてみる
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今回は、wine をインストールしてみます。
wineもメジャーバージョンが 1 となり、随分、良くなったことは確かです。
それなりにいろんなWindowsアプリが動作するようにもなりました。
ただ、まだまだ、完全にWindowsアプリが動作するような環境でもなさそうです。そのあたりは、十分に認識の上で利用されることをおすすめします。
今回は、このwine をインストールしてWindowsアプリを実際に動かしてみます。
wine とは、
Wine (ワイン)は、オープンソースの Windows API 実装を通じて、主として x86 アーキテクチャ上の Unix 系 OSにおいて Microsoft Windows 用アプリケーションをネイティブ動作させることを目標とするプログラム群である。
出典 : Wikipedia
名前の由来は、諸説あるみたいですが、
W ine
I s
N ot an
E mulator が由来らしいです。
いろんなサイトでは、wineについてWindowsのエミュレータとして紹介されていますが、仮想化のようなエミュレートでなくWIN32APIのUNIX系OSのためのラッパプログラム群のような感じで捕らえると近いと思います。
起動方法は、以下のように
wine へ実行ファイルをパラメータに指定して実行します。
$ wine notepad. exe
wine は、全てのWindowsアプリの動作を保障するものではありません。
ご利用のアプリケーションの種類にもよりますが、完全に動作するWindowsアプリが少ないと感じておられる方も多いかもしれません。十分認識の上、ご利用されることをおすすめします。
wineをインストールする
wineは、EPEL あるいは、Repoforge(RPMforge) のリポジトリを利用することで yum コマンドでインストールすることができます。
現在(2011.12)、CentOS 5 系では、
EPELでは、 wine-1.0.1-1
Repoforgeでは、 wine-1.2.3-1
が、それぞれインストール可能です。
ここでは、最新版をインストールしたので、Repoforge(RPMforge) を使ってインストールしてみます。
早速、wineをyumを使ってインストールしてみましょう。
ここでは、先にも記述したとおり、Repoforge(RPMforge) を使ってインストールします。
$ yum -- enablerepo= rpmforge install wine
...
Total download size: 58 M
Is this ok [y/N]: y
...
Complete!
Complete! でインストールは完了です。簡単ですね。
–enablerepo=rpmforge を指定することで、Repoforgeをリポジトリを無条件に有効にしています。
もしもEPELなど同じパッケージを管理しているリポジトリが登録してある場合、Repoforgeを正しく参照してくれるかどうかわからない場合があります。
その場合、–disablerepo=epel
を指定することで無条件にEPELを無効にすることで問題を回避することができます。
wineを使ってみる
早速、wineを使ってwindows用の実行ファイルを起動してみましょう。
notepadを使ってみる
wineで用意されているnotepad があります。これを起動してみましょう。
$ wine notepad
正しく起動しないような場合は、wineのパスをwhichなどで確認してみてください。
$ which wine
/usr/bin/wine
$ which notepad
/usr/bin/notepad
このように表示されれば、起動できるはずです。ここで表示されない場合は、パスが正しく設定されていない可能性があります。フルパスを指定して起動してみてください。
stirlingを使ってみる
次に、Windowsアプリのstirling を試してみます。
stirlingは、かなり以前に開発が止まったフリーのバイナリファイルエディタです。
古いながらもバイナリエディタとしては、かなり秀逸なので、未だに利用している方も多いソフトウェアの一つです。
これを早速インストールしてみましょう。
stirling のインストールは、ファイルをコピーするだけなので、適当なディレクトリを作成してそこにバイナリの実行ファイルStirling.exe をコピーします。
$ wget http:// jp. downpanda. com/ files/ Download- stirling- 1. 31. lzh
--2011-12-27 13:54:16-- http://jp.downpanda.com/files/Download-stirling-1.31.lzh
jp.downpanda.com をDNSに問いあわせています... 70.86.7.106
jp.downpanda.com|70.86.7.106|:80 に接続しています... 接続しました。
HTTP による接続要求を送信しました、応答を待っています... 200 OK
長さ: 411909 (402K)
`Download-stirling-1.31.lzh' に保存中
100%[================================================>] 411,909 113K/s 時間 3.8s
2011-12-27 13:54:21 (105 KB/s) - `Download-stirling-1.31.lzh' へ保存完了 [411909/411909]
$ lha Download- stirling- 1. 31. lzh
PERMSSN UID GID SIZE RATIO STAMP NAME
---------- ----------- ------- ------ ------------ --------------------
[MS-DOS] 8341 40.5% Jun 23 1999 stirling.txt
[MS-DOS] 65853 65.6% Jun 23 1999 stirling.hlp
[MS-DOS] 835584 43.5% Jun 23 1999 stirling.exe
[MS-DOS] 1951 38.2% Jun 22 1999 stirling.cnt
[MS-DOS] 1086 37.3% Aug 25 1998 struct.def
---------- ----------- ------- ------ ------------ --------------------
Total 5 files 912815 45.1% May 7 2010
$ lha e Download- stirling- 1. 31. lzh
stirling.txt - Melted : oo
stirling.hlp - Melted : ooooooooo
stirling.exe - Melted : ooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooo
stirling.cnt - Melted : o
struct.def - Melted : o
$ ls
stirling.cnt
stirling.exe
stirling.hlp
stirling.txt
struct.def
LHAのインストール、解凍は、
を参照してください。
続けてstirling をwineで実行してみます。
$ wine stirling. exe
stirlingは、問題なく動いたみたいです。
個人的な経験からすると、問題なく動作するって、案外少ないです。
ただ、やっぱりヘルプ画面などはめちゃめちゃです。
いろいろと手を加えてあげるとうまくいくらしいですが、ここでは、単純な設定のみでどこまでできるかを確認したいだけなので、色々と手を加えるのは止めておきます。
.msi の拡張子を持つインストールは、
msiexec を使って実行します。
$ msiexec sample- window- apl. msi
また、デフォルトの環境では、ユーザのホームディレクトリに
.wine ディレクトリが作成されます。
その配下に
.wine/drive_c というディレクトリがあります。そこが、wineで利用するCドライブに相当します。
また、レジストリ情報もこの
.wine ディレクトリに
.reg ファイル として作成されます。
wineは、WindowsアプリをUNIX系OS上で動作させるのには、非常に便利なものだと思います。
ただ、なんでも動作するわけではありません。
十分、注意する必要があるでしょう。
ディスク容量、CPUパワー、メモリなどのリソースがある程度ある場合は、VMWareなどの仮想化を利用した方が間違いが少ないでしょう。
wineも今では非常に簡単にインストールできますし、動作するアプリを増えていますから、ちょっと試す分には面白いです。
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