Windows で Linux ファイルシステム LVM + Ext4 のディスクをマウントするには?
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Windows で Linux ファイルシステム Ext4 のディスクをマウントするには?
Ext3Fsd が、おそらく、最も簡単なツールだと思います。
ただ、Ext3Fsd では、LVM + Ext4 のディスクをマウントできませんでした。(おまけ 参照)
Ext3Fsd 以外にも 色々とツール(Explore2fs、Ext2 IFS、DiskInternals Linux reader、Ext2Readなど)を探しましたが、結局、うまくマウントできませんでした。
そこで、色々と考えた末にたどり着いたのが、仮想化マシンでLinuxを起動させて そこにマウントすれば良いことに気づきました。
早速、VWWare に Debian をインストールして、そこに物理HDDを接続させてマウントさせてみると、なんと、簡単にマウントできてしまったので、
備忘録もかねて、記事にしてきます。
どうしても Linux のディスクをWindows で参照しなければならない場合は、
とりあえず、Windowsのマシンにディスクが挿せて、認識できるなら、ほぼマウントできると思いますので、何かの参考にならば幸いです。
Ext4 (4 th E x t ended file system) とは、
Linuxのファイルシステムで、ジャーナリングファイルシステムの一つです。
前バージョンのExt3から良い点を引き継ぎ、大容量化への対応、高速化への対応を図ったバージョンが Ext4 で、
デフォルトファイルシステムとしても多くのLinuxディストリビューションで採用されています。
また、Windowsでいうところの FAT32やNTFS のファイルシステムでは、断片化が進み速度が低下するという短所がありますが、
Ext3, Ext4では、断片化が少ないとされています。
そのため Windowsで行うデフラグ(断片化修復)などを行う必要性がほとんどないとされています。
Windows で Linux ファイルシステム LVM + Ext4 のディスクをマウントする
先にも書いたように VMWare(仮想マシン)にLinuxをインストールし、 そのVMWareのLinuxから ディスクをマウントさせてみます。
ここでは、マウントするディスクがもともとUbuntu ( Debian系 ) だったこともあり、軽量のDebianをインストールし、マウントしてみました。
以降は、VMWareに既に Debian がインストールされているものとして解説します。
VMWare(仮想マシン)にマウントするディスクを接続する
まず、Windows(物理マシン)にマウントするディスクが物理的に正しく接続されている必要があります。(ディスクが認識できている状態でないと正しく動作しません。)
Windows 8であれば、
[ コントロールパネル ] – [ システムセキュリティ ] – [ ハードディスク パーティション作成とフォーマット ] でディスクの認識ができているか確認することができます。
正しく認識できていれば、次に、VMWare(仮想マシン)にマウントするディスクを接続します。
VMWare(仮想マシン)が電源断状態であることを確認し、VMWarePlayerの設定画面を表示します。
設定画面を開くときに管理者権限が必要となりますので、以下のように確認画面が表示されると思います。
[ はい ]をクリックし、次へすすみます。
VMWarePlayerの設定画面から [ 追加(A)… ] をクリックします。
追加画面から[ ハードディスク ] を選択し、 [ 次へ ] クリックします。
次の画面からディスクの接続形式を選択し、 [ 次へ ] クリックします。
ここで選択するディスクの接続形式は、(あくまで仮想ディスクなので)物理的なディスクの接続形式に従う必要はありません 。
マウントするディスクを物理的に SATA で接続していたとしても、必ずしも SATA を選択する必要はありません。
むしろ、仮想マシンに既に接続してある仮想ディスクの接続形式と異なる形式を選択しない方が無難でしょう。
ここでは、単純にディスクをマウントしてファイル操作したいだけなので、
Debianをインストールした仮想ディスクの接続形式(ここではIDE )と同じものを選択するようにします。(一番、問題が少ないと思います。)
次の画面から [ 物理ディスクを使用 ] を選択し、 [ 次へ ] クリックします。
次の画面から デバイスでマウントするディスクを選択、使用方法で [ ディスク全体を使用 ] を選択し、 [ 次へ ] クリックします。
デバイス の選択では、”PhisicalDrive2 ” のように最後に数値がついていて、
先のWindowsのディスク確認で表示された “ディスク 2 ” の数値に相当しているようです。
ディスク全体でなく一部のパーティションを選択することもできます。
[ 個別のパーティションを使う ] を選択し、次へをクリックすると、以下のようにディスクのパーティションを確認することもできます。
次の画面から 仮想ディスクファイルの指定し、 [ 完了 ] クリックします。
ここで使用される 仮想ディスクファイル は、物理ディスク情報を保存するためのファイルで、もちろん 物理ディスクをコピーするわけではありません。
( 実際のファイルサイズは、約1K 程度です。 )
特にファイル名にこだわりが無ければ、デフォルトで表示されているファイル名でOKです。
VMWarePlayerの設定画面に戻ったら、ディスクが追加されていることを確認します。
ここまでできれでは、OKです。
VMWare(仮想マシン)でディスクをマウントする
ディスクの接続ができたら、設定画面を終了し、仮想マシン(ここでは WMWare ( Debian ) )を起動します。
起動、ログインし、プロンプト画面からマウントをしてみます。
まずは、ディスクが認識できているか確認します。
$ dmesg|grep sd
...
[ 2.024813] sd 0:0:0:0: [sda] 41943040 512-byte logical blocks: (21.4 GB/20.0 GiB)
...
[ 2.058381] sd 0:0:1:0: [sdb] 5860533168 512-byte logical blocks: (3.00 TB/2.72 TiB)
...
$ fdisk - l
Disk /dev/sda: 21.5 GB, 21474836480 bytes
255 heads, 63 sectors/track, 2610 cylinders, total 41943040 sectors
Units = sectors of 1 * 512 = 512 bytes
Sector size (logical/physical): 512 bytes / 512 bytes
I/O size (minimum/optimal): 512 bytes / 512 bytes
Disk identifier: 0x0009cd04
Device Boot Start End Blocks Id System
/dev/sda1 2048 3905535 1951744 82 Linux swap / Solaris
/dev/sda2 * 3905536 41940991 19017728 83 Linux
WARNING: GPT (GUID Partition Table) detected on '/dev/sdb'! The util fdisk does not support GPT. Use GNU Parted.
Disk /dev/sdb: 3000.6 GB, 3000592982016 bytes
255 heads, 63 sectors/track, 364801 cylinders, total 5860533168 sectors
Units = sectors of 1 * 512 = 512 bytes
Sector size (logical/physical): 512 bytes / 512 bytes
I/O size (minimum/optimal): 512 bytes / 512 bytes
Disk identifier: 0x00000000
Device Boot Start End Blocks Id System
/dev/sdb1 1 4294967295 2147483647+ ee GPT
ここでは、
/dev/sda が既存の20GBのディスク で
/dev/sdb が 新しい 3TBのディスク が正しく認識できているようです。
パーティションは、/dev/sdb1 のみで GPT となっているのが確認できると思います。
次に LVM + Ext4 のはずなので、LVM情報を確認しておきます。
$ pvscan
PV /dev/sdb1 VG my_volume_group lvm2 [2.73 TiB / 9.22 GiB free]
Total: 1 [2.73 TiB] / in use: 1 [2.73 TiB] / in no VG: 0 [0 ]
$ vgscan
Reading all physical volumes. This may take a while...
Found volume group "my_volume_group" using metadata type lvm2
$ lvscan
ACTIVE '/dev/my_volume_group/opt_lv' [2.72 TiB] inherit
$ ls - l / dev/ mapper/
合計 0
crw------T 1 root root 10, 236 12月 14 19:18 control
lrwxrwxrwx 1 root root 7 12月 14 19:18 my_volume_group-opt_lv -> ../dm-0
情報として大事なのは、lvscan で マウントしたい論理ボリュームが ACTIVE となっているかどうかです。
個人的に試した限りでは、全ての場合において ACTIVE となっていたので、特に問題ないと思いますが、
もし、ACTIVE でない場合は、vgchange コマンドでアクティブにします。
$ vgchange - a y my_volume_group
vgchange -- volume group "my_volume_group" successfully activated
次に 実際にマウントしてみます。
$ mkdir / var2
$ mount / dev/ my_volume_group/ opt_lv / var2
$ ls / var2
aaa.txt lost+found samba test.txt tmp data
...
上記のように ls コマンドなどで正しく見えればOKですね。
(おまけ)Ext3Fsdでマウントしてみる
先にも書きましたが Linuxのディスクを Windows 上でマウントするツールとしては、Ext3Fsd は有名どころだと思います。
(ダウンロード先は、http://sourceforge.net/projects/ext2fsd/files/ です。)
現在(2015.12)の最新ファイルは、Ext2Fsd-0.62.exe (2.8 MB) のようです。
そちらをダウンロードし、インストールすれば、普通に使えるようになります。
一応、今回の LVM + Ext4 のディスクをマウントした様子を以下に簡単に解説してみます。
Ext2 Volume Manager を起動します。
起動時に、管理者権限が必要となりますので、以下のように確認画面が表示されると思います。
[ はい ]をクリックし、次へすすみます。
起動すると以下のように、現在、認識しているディスクがすべて表示されます。
ここでは、LVM + Ext4 のディスクは、RAW で認識されています。
LVMを使っていない通常の Ext3 や Ext4 のファイルシステムのディスクであれば、以下のように表示されます。(LVMでなければ普通にExt3,Ext4は認識できました。)
ドライブ名設定(マウント)画面を表示します。
先のようにRAW と認識しているので、マウントできなさそうですが、とりあえず、マウントしてみます。
マウントするディスクを選択し、右クリックでメニューを表示し、[ Change Drive Letter ] をクリックします。
先のようにRAW と認識しているので、マウントできなさそうですが、とりあえず、マウントしてみます。
マウントするディスクを選択し、右クリックでメニューを表示し、[ Change Drive Letter ] をクリックします。
ドライブ名を指定します。
ここで、[ Add… ] をクリックし、ドライブ名を追加します。
Enter or Select a new drive letter で 割り当てる ドライブ名 を選択し、
Which way to mount では、上から2番目を選択し、OK ボタンをクリックします。
Which way to mount の各項目の意味は、以下のとおりです。
Mount via DefineDosDevice, …
Windows APIのDefineDosDeviceを使用してドライブを割り当てます。
システムの再起動でマウント情報を消去されます。
Automatic Mount via MountMgr, …
Windows の MountMgr + Ext2Mgrを使用してドライブを割り当てます。
Ext2Mgrが新しい検出すると、自動的にマウントし、ドライブ名を割り当てます。
USBなどのリムーバブルディスクであれば、ディスクが差し込まれれば自動的にドライブを割り当て、ディスクを抜いたらドライブは削除されます。
一時的にマウントしたい場合は、これを選択するのが無難だと思います。
Create a permanent MountPoint via Session Manager. …
レジストリの変更を行い、DosDeviceとしてドライブ名を保存します。
これは、システムの再起動をしても常にマウントされ、固定ディスクで、常にマウントしたい場合にこれを選択すべきでしょう。
最後に、Mount Point で先に追加したドライブ名を選択し、Done クリックし、マウント完了となります。
マウントしたドライブを確認します。
エクスプローラを開くとマイコンピュータ 上に先にマウントした ドライブ名(ここでは Hドライブ)が見えるはずです。
このドライブの中身を確認するために、ダブルクリックしてみてください。
上記のように認識できないドライブで、フォーマットするように促されます。
結局、できなかったのですが、一応、備忘録のために手順を載せておきました。
通常のExt4のドライブであれば、普通に読み書きできたので、便利ではあると思います。
いかがだったでしょうか?
VMWare で簡単にマウントできたので、記事にしてみました。
どうしてもWIndowsしかないような状況では、手助けになるかもしれません。
Ext3Fsd では、
通常の Ext3 や Ext4 であれば、これで普通にドライブの中のディレクトリやファイルを確認することができたのですが、
LVMだと見れないようです。
LVM対応という記述を見たのでできるのかなぁと思いましたが、うまくできませんでした。
何かやり方があるのかもしれませんが、そこまで調べるより、VMWareでなんとかなるかなぁという判断で、VMWareでうまくいったので、詳しく調べていません。
もし、何かご存知の方があれば、コメントいただければ幸いです。
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