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Postfix で dkim-milter(dkim-filter) を使ってDKIM に対応する(CentOS/ScientificLinux編)

2013年2月7日 2017年8月9日
postfix spf dkim

以前の記事
postfix で postfix-policyd-spf-python ( or postfix-policyd-spf-perl ) を使ってSPF認証する(CentOS/ScientificLinux編) では、SPFの送受信側の対処について記述しました。
Postfix で dk-milter(dk-filter) を使ってDomainKeys に対応する(CentOS/ScientificLinux編) では、DomainKeysの対処について記述しました。

今回は、DomainKeys そっくりの DKIM に対応してみたいと思います。

Debian/Ubuntu 編は、
Postfix で dkim-milter(dkim-filter) を使ってDKIM に対応する(Debian/Ubuntu編) を参照してください。
DomainKeysとは、
SPFと同様に送信ドメイン名が正しい送信元から発信されているかを確認(認証)するための技術です。 SPFが、IPアドレス(HOST名)から、その確認(認証)を行うのに対して DomainKeysは、電子署名から、その確認(認証)を行うものです。
DKIM(DomainKeys Identified Mail)とは、
DomainKeysとCisco Systemsが提案したIIM ( Identified Internet Mail )という規格をあわせたものになっていて、 DomainKeysにそっくりになっています。しかし、別物です。

よく混同されるのは、この生い立ちにもあります。

違いとして多く取り上げられているのが、
DomainKeysがサポートしていたのがドメイン単位での認証だったのに対して、 DKIMはIIMと同じく送信者アドレス単位での認証も可能としている点でしょう。

その他にもいろんな詳細な点で違いが見られます。

逆に、このような細かい点での違いはあるものの大きな仕組みでは、ほぼ同じと言ってよいと思います。ただ、何度も言いますがDomainKeys , DKIMは別のものです。

DomainKeys と同じように、やるべきことは、以下のとおりです。

  • メールの送信時
    • メールの送信時にメールヘッダ情報に電子署名を付加する
    • DNSサーバーに電子認証公開キーを設定する
  • メールの受信時
    • メールの受信時にメールヘッダ情報にDomainKeys , DKIM の電子署名があれば、DNSサーバーへ問い合わせて電子認証公開キーを取得し、認証作業を行う

これを実現するために、dkim-milter(dkim-filter) を使って Postfix で実現してみます。
現在では、今までDomainKeysに対応していたサーバーもDKIMへの対応へと流れています。大きな流れとしては、DomainKeysからDKIMへの流れは変わりそうもありません。
この流れからも DKIMは、DomainKeys 以上に対応すべきものであるでしょう。ここでは、DKIMについて、簡単に解説してみます。



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