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lsyncd と rsync を使ってリアルタイムなサーバー間ファイル同期を実現する

2012年12月1日 2017年8月9日
rsync

以前のrsync + ssh でファイルの同期をとるで rsync によるサーバー間でのファイルの同期について話をしました。
また、lsyncd 2.0.x (最新版) を Debian 6 にインストールするでは、lsyncdのインストールに関して触れました。

今回は、その lsyncd と rsync を使って リアルタイムなサーバー間ファイルおよびディレクトリの同期を実現してみたいと思います。
この同期をどのような仕組みで実現するかを以下に簡単に解説してみます。


lsyncd と rsync を使ってリアルタイムなサーバー間ファイル同期の流れ

  1. ユーザが サーバー#1 (ここではMaster) のファイルやディレクトリの作成、更新、削除などを行います。
  2. OSのInotify APIは、ファイル、ディレクトリが更新されたことをイベント発行します。
  3. そのイベント監視を行っている Lsyncd がイベントを受信し、rsync コマンド発行し、同期をしようとします。
  4. rsync では、同期をする対象がサーバー#2 (ここではSlave) なので、サーバー#2へ通信を行い、更新されたことを通知します。
  5. その更新通知を受信するのは、サーバー#2rsyncd (rsyncのデーモンプロセス) で、更新情報から自サーバー内のファイル、ディレクトリの更新を行います。
  6. サーバー#2でファイル、ディレクトリの更新が終わると、サーバー#1 サーバー#2 のいずれから同じファイル、ディレクトリを読み込んでも同じ内容になっています。

若干、サーバー間のやり取りは、省略している部分もありますが、おおむね、この流れになります。
ここでおわかりのとおり、
Lsyncdrsync(対抗側のデーモンプロセスを含め) の2つの設定ができれば、サーバー間のファイル同期ができることがご理解いただけたのではないでしょうか。

今回は、このサーバー間のファイル同期をLsyncdrsync(対抗側のデーモンプロセスを含め) で実現してみます。
なお、ここでは、コピー元をMaster、コピー先をSlave と表記します。



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