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FreeBSDでportupgrade を使わないでPHPバージョンアップしてみる

2010年7月17日 2014年1月15日
php upgrade

先にphpのインストールを行いましたが、phpは、セキュリティホールの見つかりやすいので、アップデートが必要な場合がよくあります。
今回は、phpのバージョンアップを行ってみましょう。

では、早速、バージョンアップをしてみましょう。

FreeBSDでportsを更新する で解説しているように、portupgrade を使えば、簡単にアップグレードできます。
以下の例で php52 をアップグレードしたいなら、以下のようにやればOKです。
$ portupgrade -R php52
また、packages を使ってアップグレードしたいなら、以下のようにします。
$ portupgrade -PP -R php52

phpのバージョンを確認する

まずは、現在のバージョンが何で、どのバージョンへアップデートしたいかを選択しなければなりません。

$ php -v
PHP 5.2.11 (cli) (built: Sep 16 2009 19:39:46)
Copyright (c) 1997-2009 The PHP Group
Zend Engine v2.2.0, Copyright (c) 1998-2009 Zend Technologies

現在(2012.2)では、5.2.17まで公開されていますから、5.2系の最新バージョンへ更新してみましょう。

  1. 最新のportsに更新する
    $ portsnap fetch update
    更新方法の詳細は、FreeBSDでportsを更新する を参照してください。

  2. 最新portsとのバージョンの比較する

    php52の依存関係を確認しておきます。
    依存関係は、pkg_info でも依存関係を出力できますが、pkg_tree が一番わかりやすいです。

    $  pkg_tree -v php52
    php52-5.2.11
    |\__ pkg-config-0.25_1
    |\__ libiconv-1.13.1_1
     \__ libxml2-2.7.8_1
          |\__ pkg-config-0.25_1
           \__ libiconv-1.13.1_1
    もしpkg_tree インストールされていないようなら、pkg_add -r pkg_tree でインストールすると良いでしょう。

    最新portsとの既にインストール済のphpのバージョンの比較を行います。
    これは、pkg_versionで簡単に出力してくれます。

    $  pkg_version -v
    ...
    php52-5.2.11                        <   needs updating (port has 5.2.17_7)
    ...
    ここで確認できたことは、portsには、最新バージョン 5.2.17_7 の環境がある・・ということです。

    また、先に出力した依存関係の全パッケージについても最新バージョンが存在するか確認します。
    $  pkg_version -v
    ...
    libiconv-1.13.1_1                   =   up-to-date with port
    libxml2-2.7.8_1                     =   up-to-date with port
    pkg-config-0.25_1                   =   up-to-date with port
    ...
    上記のようにup-to-date with port と出力されている場合は、更新パッケージがないので、アップデートの必要はありません。

    更新するパッケージをメモしておきましょう。

  3. 更新するパッケージを削除する。

    先に確認したphp52の依存関係の上位から順番に削除していきます。
    例えば、ここで更新すべきパッケージが依存する全てのパッケージだったとします。
    つまり、以下のパッケージになります。

    • php52
    • libiconv
    • libxml2
    • pkg-config

    この依存関係は、上記の出力から以下のようになります。

    php52 
    +- pkg-config            -----+
    +- libiconv              ---+ | = 同じ
    +- libxml2                  | |
          +-  pkg-config     -----+
          +-  libiconv       ---+   = 同じ

    全てのパッケージを削除するには、以下のように依存関係の上位から順に削除していきます。

    1. php52
    2. libxml2
    3. libiconv
    4. pkg-config
    複数のパッケージからの依存関係がある場合、うまく削除できないことがあります。 その場合でも、一つ一つ先の依存関係を確認しながら削除してきます。
    $ pkg_delete libiconv-1.13.1_1
    pkg_delete: package 'libiconv-1.13.1_1' is required by these other packages
    and may not be deinstalled:
    libxml2-2.7.8_1
    php52-5.2.17
    下位依存パッケージから上位依存パッケージを一気に削除する -r という便利なフラグがあります。
    $ pkg_delete -r libiconv-1.13.1_1
    とすると、一気に上位依存パッケージであるphp52までを削除してくれます。
    • libiconv-1.13.1_1
    • libxml2-2.7.8_1
    • php52-5.2.17
    ただし、削除したパッケージを表示してくれないのが困ったものです。
    削除する前に、以下のように確認しておくと間違いないでしょう。
    $ pkg_delete -nr libiconv-1.13.1_1 | grep pkg_delete
    pkg_delete: package 'libxml2-2.7.8_1' is required by these other packages
    and may not be deinstalled:
    php52-5.2.17
    pkg_delete: package 'libiconv-1.13.1_1' is required by these other packages
    and may not be deinstalled:
    libxml2-2.7.8_1
    php52-5.2.17
    pkg_delete: 2 package deletion(s) failed
    上記と同じことを pkg_remove を使うと、きれいに依存関係のあるパッケージを全て削除し、削除したパッケージを表示してくれます。
    $ pkg_remove libiconv
    remove: php52-5.2.17
    remove: libxml2-2.7.8_1
    remove: libiconv-1.13.1_1

  4. php52を再インストールする。

    先の手順で、パッケージを削除したら、次は、インストールするだけです。

    $ cd /usr/ports/lang/php52
    $ make install clean
    ...
    FreeBSD 8.xでは、最新のports構成では、
    • php4 には、4系
    • php5 には、5.3系
    • php52 には、5.2系
    がセットアップされています。
    ここでは、5.2系の最新をインストールしたいのでは、/usr/ports/lang/php52 を利用します。

    php52-extensions もインストールするなら、以下のようにします。
    $ cd /usr/ports/lang/php52-extensions
    $ make install clean
    ...

    すべての作業を終えたら、phpのバージョンを確認してみましょう。

    $ php -v
    PHP 5.2.17 with Suhosin-Patch 0.9.7 (cli) (built: Jan 14 2011 18:08:58)
    Copyright (c) 1997-2009 The PHP Group
    Zend Engine v2.2.0, Copyright (c) 1998-2010 Zend Technologies
    PHP Warning: Module ‘xmlwriter’ already loaded in Unknown on line 0 のようなメッセージが表示されるようなら、 /usr/local/etc/php/extensions.iniが、二重に設定されているかもしれません。
    $ vi /usr/local/etc/php/extensions.ini
    でダブっている情報を削除しましょう。

依存関係にあるパッケージを全て削除した方が良いかここから以降は、phpのインストールとかわりません。
ただ、make deinstallで以前のバージョンをアンインストールしてから、作業を行いましょう。
ここでは、portupgrade を使わない方法でのアップグレードについて解説してみました。
また、できるだけデフォルトでインストールされているツールのみで更新するようにしました。

結構、面倒ですね。
portupgradeだけでなく、便利なツールはいっぱいあります。
portupgradeの代わりに、pkg_replace を使うのも良いでしょう。さらに、ここでも紹介しているpkg_remove , pkg_treepkg_install , pkg_search なども便利です。

portupgradeにだけ頼っていると、何かうまくいかない場合の対応で躓くことも多いです。ここでの手順は、基本的な考え方なので、これを押さえておくと、別のツールを利用する上でも理解が深まると思います。

参考 : このサイト ( http://www.freebsd.org/cgi/cvsweb.cgi/ports/ )に最新のポート情報が表示されます。
ここで、パッケージ名なども確認できます。

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