レンタルサーバー・自宅サーバー設定・構築のヒント
レンタルサーバー・自宅サーバー設定・構築のヒント - レンタルサーバー・自宅サーバーの設定・構築情報を公開しています。

F8

FreeBSDでバイナリ package を作って配布する方法

2012年2月13日 2014年1月17日
how to freebsd

FreeBSDのソフトウェアのパッケージ管理システムは、ビルド済み( バイナリ )パッケージをインストールするpackageとソースをビルドするスタイルのportsがあります。

そもそも ports / package の関係が密接な関係にあります。

バイナリの package は、ports を利用して作成されます。
また、portsからインストールしもpackageからインストールしても、同じパッケージとして管理されます。

package を扱う場合、pkg_add , pkg_delete , pkg_info などを使ってソフトウェアの管理を行うことができます。
その中で、pkg_info は、インストールされているパッケージの一覧を表示することができます。
その出力結果には、portsからのインストールもpackageからインストールも含まれ、一覧で表示されます。

複数のサーバーを管理している場合、全サーバーを ports でコンパイルしてインストールするのは、ちょっと、時間的にも手間がかかります。 そんな時、1つのサーバーで ports によるインストールを行い、動作確認の後、別の同じFreeBSDのサーバーへ バイナリ package インストールできれば、効率的です。

今回は、その ports を利用して package を作成してみます。 更には、作成した package を別のサーバーへインストールしてみます。

ports を使ってインストールし、 別のサーバーで package でインストールするまで

早速、ports を使ってインストールし、別のサーバーで package でインストールするまでの一連の手順を簡単に解説してみます。
( ここでは、例として [ サーバーA ]に ports を使って vim-lite をインストールし、[ サーバーB ]に packages を使ってインストールしてみます。)

[ サーバーA ] : ports を使って vim-lite をインストールする

まずは、portsを使ってインストールします。

$ cd /usr/ports/editors/vim-lite/
[vim-lite]$ make install clean
...

これで特に問題なくインストールでき、かつ、動作に問題ないか確認します。

$ vim
vimの起動画面
実際にインストールせずに 次の package を作成することもできなくはないようですが、 本来のやり方でもなく、安全性に欠けるので、ここでは、インストールしてから package を作成することを強くおすすめします。

また、cshの場合は、rehashを忘れないように。

[ サーバーA ] : ports を使って vim-lite の packages を作成する

次に、portsを使ってvim-lite の packages を作成します。

  1. packages の出力先ディレクトリを作成する。
    $ mkdir /usr/ports/packages/
    この出力先ディレクトリは固定です。
    この出力先ディレクトリが存在しない場合は、カレントディレクトリに出力されます。
  2. packages の出力先ディレクトリを作成する。
    $ cd /usr/ports/editors/vim-lite/
    [vim-lite]$ make package-noinstall
    ===>   Generating temporary packing list
    ここでは、makeのパラメータにpackage-noinstall 使用していますが、マニュアルには、package を使うようにあります。
    package の動作は、インストール済なら、packages を作成するのみなので、動作は同じですが、もし、インストールされていない場合は、自動的にインストールされる点が違うところです。
    また、package-recursive というものもあります。これは、package と同じ動作をしますが、依存関係の全パッケージを作成する点が異なります。
    先に作成した出力先ディレクトリに以下のように出力されます。
    $ tree /usr/ports/packages/
    /usr/ports/packages/
    + All
    |  + vim-lite-7.3.121.tbz
    + Latest
    |  + vim-lite.tbz -< ../All/vim-lite-7.3.121.tbz
    + editors
       + vim-lite-7.3.121.tbz -< ../All/vim-lite-7.3.121.tbz
    		
    /usr/ports/packages/All に実態となるtbzファイルが作成され、
    /usr/ports/packages/Latest ,
    /usr/ports/packages/editors には、実態となるtbzファイルのリンクが作成されます。

[ サーバーB ] : packages を使って vim-lite をインストールする

最後に、先に作成したバイナリ のvim-lite の packages ファイルを元に、別のサーバー[ サーバーB ] にてインストールします。

他のサーバー ( ここでは [ サーバーA ] ) のpackagesファイルを [ サーバーB ] で直接インストールするには、 [ サーバーA ] にて、packagesファイルをhttpで公開することが簡単なやり方です。

ここでは、その手順を簡単に解説してみます。

  1. [ サーバーA ] : /usr/ports/packages/ を http で公開する。

    ウェブサーバーで /usr/ports/packages/ ディレクトリを /packages/ として公開します。

    以下は、apacheでの設定例です。

    [apacheの場合]

    <VirtualHost *:80>
        ServerAdmin webmaster@hoge.com
        ServerName www.hoge.com
        DocumentRoot "/usr/local/www/"
        Alias /packages/ "/usr/ports/packages/"
        <Directory "/usr/local/www">
            Options None
            AllowOverride None
            Order allow,deny
            Allow from all
        </Directory>
    </VirtualHost>
    
    ....
    
    <Directory "/usr/ports/packages">
        Options Indexes FollowSymLinks
        AllowOverride None
        Order allow,deny
        Allow from all
    </Directory>
    

    設定を終えたら、apacheの再起動でOKです。


  2. [ サーバーB ] にて、[ サーバーA ] で公開したディレクトリからインストールする。

    [ サーバーB ] にて、[ サーバーA ]から、直接インストールする方法には、大きく2つのやり方があります。


    直接ファイルを指定する方法

    この方法が、一番単純です。自分のローカルディレクトリのpackages ファイルからインストールするのと同じです。

    $ pkg_add http://www.hoge.com/packages/vim-lite.tbz
    ...


    packagesサイトを指定する方法

    この方法は、pkg_add -r vim-lite と指定することでインストールできます。つまり、通常のpackages のインストール方法と同じです。
    ただし、packagesサイトを事前に設定する必要があります。

    1. packagesサイトを設定する

      [cshの場合]

      $ setenv PACKAGESITE http://www.hoge.com/packages/Latest/

      [bashの場合]

      $ export PACKAGESITE=http://www.hoge.com/packages/Latest/
      上記の設定は、あくまで一時的な設定です。常時、先のpackagesサイトを設定しておきたい場合は、/etc/make.confに設定します。

      [/etc/make.conf]

      PACKAGESITE=http://www.hoge.com/packages/Latest/

    2. packagesをインストールする
      $ pkg_add -r vim-lite
      Fetching http://www.hoge.com/packages/Latest/vim-lite.tbz... Done.

    3. packagesサイトを設定解除する

      通常のpackagesサイトへ戻したい場合は、先の設定を解除しておきます。

      [cshの場合]

      $ unsetenv PACKAGESITE

      [bashの場合]

      $ unset PACKAGESITE

  3. [ サーバーB ] でvimがちゃんとインストールされたか確認する。

    最後に、[ サーバーB ] でvimの動作確認をして完了です。

    $ vim
    vimの起動画面
    cshの場合は、rehashを忘れないように。

FreeBSDの場合、もちろん、バイナリのパッケージをそのまま配布するのもOKですが、 このようにウェブサイトを経由させると更に効率的ですね。

FreeBSDのpackages は、Red Hat系でのrpmに相当しますが、基本は、portsであることを忘れてはいけません。
FreeBSDのportsは、Red Hat系のようにRed Hatという会社が管理しているわけではないので、常時、最新への更新が行われているわけではないことに注意する必要があるでしょう。
( 有名どころのソフトウェアの ports は、常に最新と言っても過言でないと思いますが、ちょっとマイナーなところは、どうしても古いまま ports が更新されていないことがあります。 )

最後は、BSD系でもLinux系で自力で make 作業となりますけどね。

この記事がFreeBSDでバイナリパッケージの配布にお悩みの方の何かお役に立てればうれしく思います。
ご利用のブラウザは、広告ブロック(AdBlockなど) が適用となっていませんか?
このサイトでは、コンテンツの一部が非表示、あるいは、コメント、お問い合わせの投稿ができない検索ができないことがあります。


関連記事 :

FreeBSDでportsを更新する

さて、今回は、apacheのインストールの前に、portsのアップデート手順です。 FreeBSDでは、何かをインストールする場合、ports ...

FreeBSDで日本語環境(UTF-8対応)を整える

FreeBSDでSSHを使えるようにする でSSHでログインまでできるようになりました。 さて、現状では、FreeBSDは、すべてが英語で ...

.htaccessで特定のホストからのアクセスを拒否する

今回は、apacheのアクセス規制です。 ここでの話は、FreeBSDもCentOSも関係なく、apacheの設定です。 一般的に、リダ ...

FreeBSDでapacheをインストール

さて、今回は、apacheのインストール手順です。 これができれば、Wordpress,Joomla!などphp + mysqlの組み合わせの ...

FreeBSDでportupgrade を使わないでPHPバージョンアップしてみる

先にphpのインストールを行いましたが、phpは、セキュリティホールの見つかりやすいので、アップデートが必要な場合がよくあります。 今回は、p ...



コメントを投稿 :

お名前 *

メールアドレス *
( メールアドレスが公開されることはありません。)

サイトアドレス

コメント *

* 印の項目は、入力が必要な項目です。




最近投稿の記事

[ 画像提供元 : Amazon ] 先日、1TBのディスクの入れ替え時にバックアップをとろうとディスクコピーを行いました。 その際 ...

Windows で Linux ファイルシステム Ext4 のディスクをマウントするには? Ext3Fsd が、おそらく、最も簡単なツール ...

今回は、Windows で Compass を使ってみました。 Compass とは、 Sass(サス、Syntactica ...

今回は、Anti Adblock を使ってみました。 Anti Adblock とは、 そもそも Adblock という ウェブ ...

デスクトップ環境でない サーバーで、Webページのキャプチャー画像をコマンドで撮る には、wkhtmltoimage, CutyCapt ...


さくらのVPS 全プラン リニューアルです。(石狩(北海道)も選択可)


root権限ありで ¥685 / 月 ~ と非常にリーズナブルな CPU 1(core)の 512 プランから、 最高 CPU 10(core), メモリ 32(GB), SSD容量 800(GB) までとプランが充実。
ディスクは、SSDとHDDの選択が可能になった他、データセンターは人気の東京、石狩(北海道)となりました。

また、どのプランでも好きなOSが選べます
( CentOS, Fedora, Scientific Linux, FreeBSD, Ubutu, Debian )

管理人もおすすめのVPSです。
試用期間がありますから、一度、お試しを!!

詳しくは、http://vps.sakura.ad.jp/さくらのVPSのサイトへ へどうぞ!!

カテゴリ


Serverman@VPS 完全1ヶ月無料 キャンペーン実施中です。


Serverman@VPS 完全1ヶ月無料 キャンペーン実施中です。
最近、スワップにも対応した Serverman@VPS は、かなりリーズナブルかもです。

  • メモリ1GB~2GBのEntryプラン :月額:490円
  • メモリ2MB~4GBのStandardプラン :月額:980円
  • メモリ4GB~8GBのProプラン :月額:1,980円

新規申し込みで1ヶ月間完全無料となるキャンペーンを実施中です。
Serverman@VPSの特徴は、安さとIPv6対応です。また、初期設定費0円もポイントです。

IPv6でちょっと遊んでみたい方には、おすすめかもしれませんね。最低利用期間もありませんから、気に入らないときは即解約もできます。

Serverman@VPSの詳細については、 http://dream.jp/vps/ Serverman@VPSのサイトへへどうぞ。



KVM採用 ConoHa VPSは、時間単位で借りれる便利なVPSです。


ConoHa VPS は、初期設定費0円最低利用期間無し時間単位で清算可能、 さらに、Web APIを使って自動化を図ることもできる便利なVPSです。

海外サーバー設置も可能で、ローカル接続にも対応と、かなり、機能豊富なサーバーです。

新規ユーザ登録で、クーポンもらえますから、まずは、お試しですね。

ConoHa VPSの詳細については、
http://www.conoha.jp/ へどうぞ。

KVM採用 お名前.com VPS(KVM) 2G プラン 初期設定費無料 キャンペーン 実施です。


メモリ2GBプラン CPU:3core、Disk:200GB
月額:1,153円から (初期設定:1,680円0円)

さくらのVPSがリニューアルされてもなんのその。
1GBメモリ / 2Core を ¥834 – の格安価格で提供中です!
間違いなくスペックからすると割安感ありです。
年間割引時の途中解約で返金がないのは、 ちょっと残念ですが、それでもこの割安感は魅力です。

まずは、お試しですね。

お名前.com VPS(KVM)の詳細については、
http://www.onamae-server.com/vps/ へどうぞ。(お試し期間が15日あります。)



  • ソーシャルブックマーク

  • はてなブックマークへ追加するはてな登録数
ページトップへ
Time : 0.2480 [s]