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mysqlのレプリケーションを使う(5) エラー1236の対処

2011年7月6日 2015年5月16日
mysql troubleshooting

以前に

で、mysqlのレプリケーション(replication) のエラー対処について記事にしました。
今回は、そのmysqlのレプリケーションでエラー1236でストップしたときの対処についてです。

今回は、マスター側サーバーで何かしらの問題が発生し、システムリブートなどが発生した場合によく起こるエラー1236の対処について考えてみたいと思います。

レプリケーション(replication)とは、
直訳のとおり複製を意味します。(レプリカ(replica)と語源は一緒なので、こちらがピンとくるかもしれません)

mysqlでレプリケーションと言うと、マスター、スレーブのそれぞれのmysqlサーバーを構築することに他なりません。
マスター1台に対して、スレーブ複数台というのが一般的なmysqlサーバーの構成になります。

一般的には、マスター mysql サーバー でデータベースの更新処理(書き込み)を受け持ち、スレーブ側で参照処理(読み込み)を受け持つことで負荷を分散させたり、バックアップデータベースを作成するなど行うことができます。
レプリケーション
上の図は、その典型的なレプリケーションの例を示したものです。
ユーザは、1台のサーバーにアクセスしているつもりですが、実際のデータベースへの書き込み処理は、バックにあるマスターサーバー側で処理され、データベースの読み込み処理は、フロントのスレーブサーバーで処理されます。
特に参照がメインのサーバーでは、かなりの負荷分散が期待されます。

エラー1236の意味

エラー1236が発生しているかどうかは、スレーブ側の状態確認で以下のように表示されます。

mysql> show slave status \G;
*************************** 1. row ***************************
               Slave_IO_State: 
                  Master_Host: xxx.xxx.xxx.xxx
                  Master_User: slave-user
                  Master_Port: 3306
                Connect_Retry: 60
              Master_Log_File: bin-log.000001
          Read_Master_Log_Pos: 394
               Relay_Log_File: mysqld-relay-bin.000002
                Relay_Log_Pos: 537
        Relay_Master_Log_File: bin-log.000001
             Slave_IO_Running: Yes
            Slave_SQL_Running: Yes
              Replicate_Do_DB:
          Replicate_Ignore_DB:
           Replicate_Do_Table:
       Replicate_Ignore_Table:
      Replicate_Wild_Do_Table:
  Replicate_Wild_Ignore_Table:
                   Last_Errno: 0
                   Last_Error:
                 Skip_Counter: 0
          Exec_Master_Log_Pos: 394
              Relay_Log_Space: 693
              Until_Condition: None
               Until_Log_File:
                Until_Log_Pos: 0
           Master_SSL_Allowed: No
           Master_SSL_CA_File:
           Master_SSL_CA_Path:
              Master_SSL_Cert:
            Master_SSL_Cipher:
               Master_SSL_Key:
        Seconds_Behind_Master: 0
Master_SSL_Verify_Server_Cert: No
                Last_IO_Errno: 1236
                Last_IO_Error: Got fatal error 1236 from master when reading data from binary log: 'Client requested master to start replication from impossible position'
               Last_SQL_Errno: 0
               Last_SQL_Error:
1 row in set (0.00 sec)

この Error 1236 は、英文からして、

バイナリログからデータを読み込む際にマスターデータベースから致命的なエラー1236を受信した:”クライアントデータベースは、不可能な位置からレプリケーションを開始するようにマスターデータベースへ要求した。”

という感じの直訳になりますかね!?

つまり、Error 1236は、
スレーブ側からマスターの情報読み出しを行ったが、マスター側にないようなデータベースの位置情報を元に読み込もうとした・・・ ということになります。

レプリケーションは、スレーブ側に
スレーブ側のデータベースが、マスターのデータベースのどの時点まで情報と一致させているか(データベースの位置情報)
を管理しています。

その情報に基づいて、スレーブ側は、追加の更新情報を要求します。そのときのキー情報が、データベースの位置情報情報になるわけですが、
マスター側は、
そんな位置情報のデータはないよ
とエラーを返信してきたということなんですね。

データ不一致に違いはないのですが、スレーブ側のみのデータ更新でのエラーは、Error 1062 が出力されるはずですから、原因は異なります。(参照「mysqlのレプリケーションを使う(3) エラー1062の対処」)
この Error 1236 が出るのは、

  • スレーブ側の立ち上げの際に、データベースの位置情報の設定に誤りがあった場合
  • マスター側で何らかの要因で、データベースのログ情報を破棄してしまった場合

が考えられます。

前者は、「mysqlのレプリケーションを使う」でレプリケーションの初期設定を正しく行えばOKですね。

後者は、マスター側で何の障害が発生したか確認し、その要因や状況によって、マスター側を再設定する必要があるでしょう。
マスター側の再設定を行った場合は、
mysqlのレプリケーションを使う」の手順でスレーブ側も再設定する必要があります。

しかし、ほとんどの場合は、単純にシステムのリブートなどデータベースに関連した障害でないことが多いでしょう。 その場合は、スレーブ側をマスター側に合わせるだけでOKです。
そのスレーブ側をマスター側に合わせるだけの手順は、以下のとおりです。

  1. マスターデータベースでデータベースの状態を確認しておきます。
    mysql> SHOW MASTER STATUS;
    +----------------+----------+--------------+------------------+
    | File           | Position | Binlog_Do_DB | Binlog_Ignore_DB |
    +----------------+----------+--------------+------------------+
    | bin-log.000001 |      901 |              |                  |
    +----------------+----------+--------------+------------------+
    1 row in set (0.00 sec)
  2. スレーブデータベースのマスター側の読み込み位置を変更します。
    mysql> stop slave;
    Query OK, 0 rows affected (0.00 sec)
    
    mysql> CHANGE MASTER TO MASTER_HOST='xxx.xxx.xxx.xxx', MASTER_LOG_FILE='bin-log.000001', MASTER_LOG_POS=901;
    Query OK, 0 rows affected (0.00 sec)
    
    mysql> start slave;
    Query OK, 0 rows affected (0.00 sec)
    
    mysql> show slave status \G;
    *************************** 1. row ***************************
                   Slave_IO_State: Waiting for master to send event
                      Master_Host: xxx.xxx.xxx.xxx
                      Master_User: slave-user
                      Master_Port: 3306
                    Connect_Retry: 60
                  Master_Log_File: bin-log.000001
              Read_Master_Log_Pos: 901
                   Relay_Log_File: mysqld-relay-bin.000002
                    Relay_Log_Pos: 249
            Relay_Master_Log_File: bin-log.000001
                 Slave_IO_Running: Yes
                Slave_SQL_Running: Yes
                  Replicate_Do_DB:
              Replicate_Ignore_DB:
               Replicate_Do_Table:
           Replicate_Ignore_Table:
          Replicate_Wild_Do_Table:
      Replicate_Wild_Ignore_Table:
                       Last_Errno: 0
                       Last_Error:
                     Skip_Counter: 0
              Exec_Master_Log_Pos: 901
                  Relay_Log_Space: 405
                  Until_Condition: None
                   Until_Log_File:
                    Until_Log_Pos: 0
               Master_SSL_Allowed: No
               Master_SSL_CA_File:
               Master_SSL_CA_Path:
                  Master_SSL_Cert:
                Master_SSL_Cipher:
                   Master_SSL_Key:
            Seconds_Behind_Master: 0
    Master_SSL_Verify_Server_Cert: No
                    Last_IO_Errno: 0
                    Last_IO_Error:
                   Last_SQL_Errno: 0
                   Last_SQL_Error:
    1 row in set (0.00 sec)
    
    ERROR:
    No query specified

これだけです。

やるのは、
CHANGE MASTERスレーブデータベースのマスター側の読み込み位置を変更することだけです。

簡単なんですけど、最初にエラーが発生した場合、どうやれば良いかわかりませんから、あたふたしちゃいますよね。
落ち着いて考えれば、なんてこと無いことも多いものです。

1062のエラー対処でも、スキップさせる方法を紹介していましたが、

エラーを無視するだけなら、

my.conf ( [mysqld]セクション )に

slave-skip-errors = 1236

を追記して、MySQLをリスタートすれば、すべての1236エラーは無視されます。

ただ、これは、原因がマスター側にある場合が多いので、スキップせずにちゃんと確認した方が良いです。当たり前ですけど。。。
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