ウェブサーバ(Debian/Ubuntu)の管理をしていて 恥ずかしながら nginx を最新へ自動アップグレードできていなかったので、 その対処について簡単に備忘録を含めてまとめておきます。
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2017年8月17日 初版
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ウェブサーバ(Debian/Ubuntu)の管理をしていて 恥ずかしながら nginx を最新へ自動アップグレードできていなかったので、 その対処について簡単に備忘録を含めてまとめておきます。
2017年8月17日 初版
これは、あくまで Debian/Ubuntu での話で、
なおかつ、nginx の公式サイトから、常に最新版の安定板へアップグレードを行っている方に限ります。
apt-get upgrade
で更新できなくなっていたわけですが、
結論から言うと、単純に apt key
(公開鍵) の更新ができていなかっただけです。はずかしながら・・・。
Debian/Ubuntu では、リポジトリを追加する際、そのリポジトリ(パッケージ)の信頼性を確保するため公開鍵を
該リポジトリから入手し、apt によって その公開鍵を登録する必要があります。
nginx の場合、最初にnginxの公式サイトから最新版をapt を使ってインストール あるいは アップデートする際、
以下の作業が必要となります。
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ここで大事なのは、nginx_signing.key
(公開鍵)には、有効期限があることです。
当たり前なんですが、Debian/Ubuntu の公式リポジトリの公開鍵は、基本的にメンテナンス期間を含めて十分な有効期限があるので
ほとんと気にすることがありません。
しかし、nginxの公開鍵の有効期限は、Debian/Ubuntu に合わせてくれるわけではないので、
タイミング的に こちらのメンテナンス期間など考慮するはずもなく、利用する側が気にする必要があるわけです。当たり前です。
さて、ではなぜ、気づかなかったのか?ですが、
以下のような簡単なスクリプトを cron で定期的に流して、自動更新しています。
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この実行結果は、cronで実行されるので メール で通知されるようにしています。
メールで通知されるのは、何がアップグレードされたかを知るために apt-get -y upgrade
の出力結果のみです。
これが、非常にまずかった。
少なくとも apt-get update
のエラー出力ぐらいは、メールへ吐き出させるべきでした。
もしそうしていれば、少なからず、以下のような警告メッセージが出力されていたはずなので、もっと、早くに気づいたはずでした。
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まずは、nginx 公開鍵を更新し、最新へアップグレードします。
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次に、cron で流していたスクリプトで
少なくとも apt-get update
のエラー出力を行うように修正しておきます。
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最後に、cron で以下の スクリプト を月1回流すようにしました。
以下は、非常に単純なスクリプトで、nginxから公開鍵をダウンロードし、以前に更新した公開鍵と内容が異なる場合は、
apt-key を使って公開鍵を更新するようにしています。
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