今回は、Postfixで外部からメールを送信できないときにチェックすることについて書いてみます。
外部といっても、一般的には、Windowsのメールクライアントなどを想定していて、
サーバー内で、mailコマンドでは、ちゃんとメール送信できるけど、PCのメールクライアント ソフトや別のサーバーなどからのメールは、送信(中継)できない場合に、
チェックしたい項目を以下に挙げてみます。
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2013.2.13 初版
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今回は、Postfixで外部からメールを送信できないときにチェックすることについて書いてみます。
外部といっても、一般的には、Windowsのメールクライアントなどを想定していて、
サーバー内で、mailコマンドでは、ちゃんとメール送信できるけど、PCのメールクライアント ソフトや別のサーバーなどからのメールは、送信(中継)できない場合に、
チェックしたい項目を以下に挙げてみます。
2013.2.13 初版
Postfix のデフォルトの設定では、外部からのアクセスを許可していません。
PCのメールクライアント ソフトや別のサーバーなどからのメールは、全て外部からのメール中継という扱いですから、デフォルト設定のままでは、アクセスを拒否されてしまいます。
外部PCやサーバーから telnet で接続してみましょう。
以下のようにポート 25 番を使って、IPアドレス指定でアクセスしてみましょう。
Unix系OS(Linux)の場合
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Windows系OSの場合
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上記のように接続失敗します。
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Postfix のデフォルトの設定では、外部からのメール中継を許可していません。
PCのメールクライアント ソフトや別のサーバーなどからのメールを 他のサーバーへのメール中継(送信)することを 許可していませんので、デフォルト設定のままでは、アクセスを拒否されてしまいます。
外部PCのメールクライアント ソフトからメールをYahooなどの外部メールアドレスへ送信してみましょう。
以下のようにエラーが発生し、メールを送信できない由のメッセージを表示します。
このメッセージは、メールクライアントソフトのThunderBirdによるメッセージです。
メールの送信中にエラーが発生しました。メッセージ受信者 @@@@@@@ を確認してください。
サーバーからの応答: xxxxxxxxxxxx Relay access denied
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10.0.0.128 :ここでは、メールクライアント ソフト を動作させているPCのIPアドレスとしています。
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Postfix での設定は正しいのであれば、あとは他の規制が要因の可能性が大きいです。
まず、確認したいのは、iptables (ファイアウォール) です。
iptables でメールで使用しているTCPポート 25 番 を規制していないか確認しましょう。
外部PCやサーバーから telnet で接続してみましょう。
以下のようにポート 25 番を使って、IPアドレス指定でアクセスしてみましょう。
Unix系OS(Linux)の場合
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Windows系OSの場合
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上記のようにタイムアウトで接続失敗します。
最も単純な解決方法は、iptablesを停止することです。
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先の停止では、実運用を行っているサーバーでは、あまりに無防備な感じがします。 その場合は、必要なポートだけを開くように設定します。
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各ディストリビューションでiptablesの設定を保存する方法が、若干異なるので注意が必要でしょう。
詳しくは、以下のファイアウォール(iptables)の設定箇所を参考にしてください。
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