レンタルサーバー・自宅サーバー設定・構築のヒント
レンタルサーバー・自宅サーバー設定・構築のヒント - レンタルサーバー・自宅サーバーの設定・構築情報を公開しています。

Debian(Ubuntu)で postfix を使ってみる

2012年5月24日 2015年5月15日
postfix debian ubuntu

Debian(Ubuntu)では、デフォルトのメールサーバー(メール転送エージェント(MTA))として Exim4 がインストールされています。 Exim4 は、非常に便利ながら、つい最近にもセキュリティホールが見つかるなど、若干、脆弱性が指摘されています。

そこで、今回は、Debian(Ubuntu)で あえてPostfix をインストールし、最小限の設定をして動かしてみます。

MTAのシェアは、相変わらず

1.Sendmail
2.Postfix
3.Exim4
4.qmail

の順番のようですが、CentOSが version 6 からPostfixをデフォルトのMTAとしたこともあって、 今後、Postfixへの移行が進んでいくのだろうと思います。

Debian(Ubuntu)で postfix を使ってみる

Debian(Ubuntu)で postfix をインストールし、簡単な設定を行った後、動作確認まで行ってみます。

postfix をインストールする。

postfix をインストールすると自動的にExim4は削除されますので注意が必要でしょう。

$ apt-get install -y postfix
 ...
# パッケージの設定開始の画面が表示されますので、ここで了解を選択、押下します。

パッケージの設定
 lqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqu Postfix Configuration tqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqk
 x                                                                           x
 x あなたの用途に合ったメールサーバ設定形式を選んでください。
 x
 x  設定なし:
 x   現在の設定をそのままにしたいときに選びます。
 x  インターネットサイト:
 x   メールは SMTP を使って直接送受信されます。
 x  スマートホスト付きインターネット:
 x   メールは SMTP を使って直接、あるいは fetchmail のようなユーティリティ
 x   を実行して受信されます。送出メールはスマートホストを使って送信されます
 x 。
 x  サテライトシステム:
 x   すべてのメールは配送用の「スマートホスト」と呼ばれる別のマシンに送られ
 x ます。
 x  ローカルのみ:
 x
 x                                   <了解> 
 x                                                                           x
 mqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqj

 ...
# 次にメールサーバーの形式を選択します。ここでは、一般的なインターネットサイトを選択し、了解を選択、押下します。

パッケージの設定
                 lqqqqqqqqqu Postfix Configuration tqqqqqqqqqk
                 x メール設定の一般形式:                     x
                 x                                           x
                 x     設定なし                              x
                 x     インターネットサイト                  x
                 x     スマートホスト付きインターネット      x
                 x     サテライトシステム                    x
                 x     ローカルのみ                          x
                 x                                           x
                 x                                           x
                 x          <了解>          <取消>           x
                 x                                           x
                 mqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqj

 ...
# 最後にシステムメール名(デフォルトのドメイン名のようなもの)を指定します。入力を終えたら、了解を選択、押下します。

パッケージの設定
 lqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqu Postfix Configuration tqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqk
 x "メール名" はドメイン名が指定されていないときに「すべての」メールアドレ   x
 x スを "修飾" するのに使われるドメイン名です。これは <root> への/からのメ   x
 x ールを含みます: root@example.org で受け付けるようになっていない限り、     x
 x root@example.org からのメールをあなたのマシンから送出しないようにしてく   x
 x ださい。                                                                  x
 x                                                                           x
 x この名前はほかのプログラムによっても使われます。これは、メールがそこから  x
 x 送出されることになる単一の完全修飾ドメイン名 (FQDN) にすべきです。        x
 x                                                                           x
 x そのため、たとえばローカルホストのメールアドレスが foo@example.jp なら、  x
 x example.org がここでの適切な値となります。                                x
 x                                                                           x
 x システムメール名:                                                         x
 x                                                                           x
 x exmaple.com______________________________________________________________ x
 x                                                                           x
 x                    <了解>                      <取消>                     x
 x                                                                           x
 mqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqj

...
Running newaliases
Stopping Postfix Mail Transport Agent: postfix.
Starting Postfix Mail Transport Agent: postfix.
...
$

ここまで、デフォルトの設定でメールサーバー(メール転送エージェント(MTA))としてpostfixが起動しています。


簡単な設定を行う

postfixは、大きく以下の2つのファイルにて設定することができます。

  • /etc/postfix/main.cf : サイトごとの設定
  • /etc/postfix/master.cf : デーモンプロセスの設定

ここでは、基本的な設定のみを行いますので、main.cf のみを扱います。

# See /usr/share/postfix/main.cf.dist for a commented, more complete version


# Debian specific:  Specifying a file name will cause the first
# line of that file to be used as the name.  The Debian default
# is /etc/mailname.
#myorigin = /etc/mailname

# 以下は、ヘッダ情報に出力されるメールサーバー名なので、できるだけシンプルに変更します。
# smtpd_banner = $myhostname ESMTP $mail_name (Debian/GNU)
smtpd_banner = $myhostname ESMTP $mail_name
# メーラーはpostfixという名前を非表示(unknown)にしておきます。
mail_name = unknown

biff = no

# appending .domain is the MUA's job.
append_dot_mydomain = no

# Uncomment the next line to generate "delayed mail" warnings
#delay_warning_time = 4h

readme_directory = no

# TLS parameters
smtpd_tls_cert_file=/etc/ssl/certs/ssl-cert-snakeoil.pem
smtpd_tls_key_file=/etc/ssl/private/ssl-cert-snakeoil.key
smtpd_use_tls=yes
smtpd_tls_session_cache_database = btree:${data_directory}/smtpd_scache
smtp_tls_session_cache_database = btree:${data_directory}/smtp_scache

# See /usr/share/doc/postfix/TLS_README.gz in the postfix-doc package for
# information on enabling SSL in the smtp client.

# ここは、メールサーバーのホスト名を指定します。
myhostname = mail.exmaple.com
alias_maps = hash:/etc/aliases
alias_database = hash:/etc/aliases
myorigin = /etc/mailname
# ここは、メールサーバー名の別名まで全てを指定します。
mydestination = mail.exmaple.com, localhost
relayhost = 
# ここは、自ネットワークのIPアドレスを指定します。
# ここで指定したIPアドレスからのリレーメールは、全て許可されます。
# mynetworks = 127.0.0.0/8 [::ffff:127.0.0.0]/104 [::1]/128
mynetworks = 127.0.0.0/8 [::ffff:127.0.0.0]/104 [::1]/128 11.22.33.44 55.66.77.88
mailbox_command = procmail -a "$EXTENSION"
mailbox_size_limit = 0
recipient_delimiter = +
inet_interfaces = all

# 仮想ドメインがある場合は、以下のような指定をします。
virtual_alias_domains = exmaple.com, sample.net
virtual_alias_maps = hash:/etc/postfix/virtual

# 迷惑メール対策として、最低でもHELOの応答がない場合は、破棄するようにします。
smtpd_helo_required = yes
smtpd_helo_restrictions =
        check_helo_access hash:/etc/postfix/helo,
        permit

変更箇所の文字色です。

ここでの設定は、基本的で必要最小限の設定になっています。これでセキュアなメールサーバーとはなっていないので注意してください。
また、ここで新たに追加されたファイルが2つあります。
  • /etc/postfix/virtual : 仮想ユーザの設定

    以下は、仮想ドメインのsample.netのhogeユーザを定義したものです。 ここでは、hoge@example.comへ転送しています。

    # sample.net
    hoge@sample.net         hoge@example.com

  • /etc/postfix/helo : helo の制御

    以下は、heloであたかもメールサーバーと同じであるかのようにメールサーバーと同じIPアドレスを名乗るスパムサーバーがあります。 その場合は、破棄するように指定したものです。最低限、これくらいはやっておくとスパムは半減します。

    # own reject
    11.22.33.44         REJECT

いずれも、編集をおえたら、hashデータへ変換します。
$ postmap /etc/postfix/virtual
$ postmap /etc/postfix/helo
上記のコマンドで、拡張子にdbを持つファイルがそれぞれ作成されます。

postfixのテストをしてみましょう

postfixの設定を終えたら、postfixの再起動を行い、簡単テストを行ってみましょう。

$ /etc/init.d/postfix restart
Stopping Postfix Mail Transport Agent: postfix.
Starting Postfix Mail Transport Agent: postfix.
$ 

ここで、ドメインのDNS設定でmxの先をメールサーバーのIPアドレスへ変更します。以下はその1例です。

a mail 11.22.33.44
mx mail 10

あとは、確認するだけです。 内部からメールを送信するには、mail コマンドが簡単です。
シェルから、以下のようにコマンドでテストメールを送信してみましょう。

$ mail test-taro@yahoo.co.jp 
Subject: test
test mail from postfix.
.
Cc:
$ 
もちろん、宛名は、適当に編集してください。
また、本文の最後は、ピリオド “.” のみの行Enter キー で終了となります。

さあ、yahooメールを確認してみてください。ちゃんとメールは届きましたか?

メール受信

続けて、yahooメールからメールサーバーへメールを送信してみてください。
メールが正しく届けばOKです。



なんだかんだ言っても Postfixは、Sendmailに比べれば、わかりやすいですね。ただ、色々細かい設定を始めると、手間を考えるとあまり変わらないくらいにはなりますけど・・・。(デフォルトの設定であまり変更しないで済むようになってはいますが)
しかし、最近のSendmailは、かなりセキュリティ面での向上は見られますが、いかんせん大量メールをさばくだけのパフォーマンスはありません。DoS攻撃の標的になるのもやっぱりSendmailなんですよね。
Postfixは、大量メールをさばけるということなので、その点からもセキュアなんだと思いますね。

そこから考えると、Sendmailユーザも、いずれは、Postfixへの移行を考えないといけないのでしょうね。
Sendmailユーザの方、一度postfixを使ってみられるのも有りだと思いますよ。
ご利用のブラウザは、広告ブロック(AdBlockなど) が適用となっていませんか?
このサイトでは、コンテンツの一部が非表示、あるいは、コメント、お問い合わせの投稿ができない検索ができないことがあります。


関連記事 :

CentOS(Scientific Linux)で postfix を使ってみる

Debian(Ubuntu)で postfix を使ってみる では、Debian/UbuntuへのPostfixの対応について書きました。 ...

Postfix で Submissionポート(サブミッション・ポート)& SMTP-AUTH(認証)& STARTTLS or SSL/TLS を使ってみる

前回までの関連記事 Debian(Ubuntu)で postfix を使ってみる postfixを使って単純に全メールを1つのメールサーバー ...

postfix で postfix-policyd-spf-python ( or postfix-policyd-spf-perl ) を使ってSPF認証する(Debian/Ubuntu編)

SendMailでの以前の記事、 評判のさくらのVPSでSMTP(Sendmail)を公開する時にやっておきたいこと sendm ...

Postfix + postgrey を使ったグレイリスティングでスパム対策をしてみる

今回は、Postfixで postgrey という グレイリスティングを行うためのポリシーサーバーを使って スパム対策を行ってみます。 ...

mailman + Postfix + Apache でメーリングリストを使ってみる(パッケージインストール編)

今回は、mailman + Postfix + Apache でメーリングリストを使ってみます。 mailmanとは、 GNU Ma ...



コメントを投稿 :

お名前 *

メールアドレス *
( メールアドレスが公開されることはありません。)

サイトアドレス

コメント *

* 印の項目は、入力が必要な項目です。




最近投稿の記事

[ 画像提供元 : Amazon ] 先日、1TBのディスクの入れ替え時にバックアップをとろうとディスクコピーを行いました。 その際 ...

Windows で Linux ファイルシステム Ext4 のディスクをマウントするには? Ext3Fsd が、おそらく、最も簡単なツール ...

今回は、Windows で Compass を使ってみました。 Compass とは、 Sass(サス、Syntactica ...

今回は、Anti Adblock を使ってみました。 Anti Adblock とは、 そもそも Adblock という ウェブ ...

デスクトップ環境でない サーバーで、Webページのキャプチャー画像をコマンドで撮る には、wkhtmltoimage, CutyCapt ...


さくらのVPS 全プラン リニューアルです。(石狩(北海道)も選択可)


root権限ありで ¥685 / 月 ~ と非常にリーズナブルな CPU 1(core)の 512 プランから、 最高 CPU 10(core), メモリ 32(GB), SSD容量 800(GB) までとプランが充実。
ディスクは、SSDとHDDの選択が可能になった他、データセンターは人気の東京、石狩(北海道)となりました。

また、どのプランでも好きなOSが選べます
( CentOS, Fedora, Scientific Linux, FreeBSD, Ubutu, Debian )

管理人もおすすめのVPSです。
試用期間がありますから、一度、お試しを!!

詳しくは、http://vps.sakura.ad.jp/さくらのVPSのサイトへ へどうぞ!!

カテゴリ


Serverman@VPS 完全1ヶ月無料 キャンペーン実施中です。


Serverman@VPS 完全1ヶ月無料 キャンペーン実施中です。
最近、スワップにも対応した Serverman@VPS は、かなりリーズナブルかもです。

  • メモリ1GB~2GBのEntryプラン :月額:490円
  • メモリ2MB~4GBのStandardプラン :月額:980円
  • メモリ4GB~8GBのProプラン :月額:1,980円

新規申し込みで1ヶ月間完全無料となるキャンペーンを実施中です。
Serverman@VPSの特徴は、安さとIPv6対応です。また、初期設定費0円もポイントです。

IPv6でちょっと遊んでみたい方には、おすすめかもしれませんね。最低利用期間もありませんから、気に入らないときは即解約もできます。

Serverman@VPSの詳細については、 http://dream.jp/vps/ Serverman@VPSのサイトへへどうぞ。



KVM採用 ConoHa VPSは、時間単位で借りれる便利なVPSです。


ConoHa VPS は、初期設定費0円最低利用期間無し時間単位で清算可能、 さらに、Web APIを使って自動化を図ることもできる便利なVPSです。

海外サーバー設置も可能で、ローカル接続にも対応と、かなり、機能豊富なサーバーです。

新規ユーザ登録で、クーポンもらえますから、まずは、お試しですね。

ConoHa VPSの詳細については、
http://www.conoha.jp/ へどうぞ。

KVM採用 お名前.com VPS(KVM) 2G プラン 初期設定費無料 キャンペーン 実施です。


メモリ2GBプラン CPU:3core、Disk:200GB
月額:1,153円から (初期設定:1,680円0円)

さくらのVPSがリニューアルされてもなんのその。
1GBメモリ / 2Core を ¥834 – の格安価格で提供中です!
間違いなくスペックからすると割安感ありです。
年間割引時の途中解約で返金がないのは、 ちょっと残念ですが、それでもこの割安感は魅力です。

まずは、お試しですね。

お名前.com VPS(KVM)の詳細については、
http://www.onamae-server.com/vps/ へどうぞ。(お試し期間が15日あります。)



  • ソーシャルブックマーク

  • はてなブックマークへ追加するはてな登録数
ページトップへ
Time : 0.2960 [s]