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mysqlのレプリケーションを使う

2010年12月28日 2015年5月17日
mysql replication

今回は、mysqlのレプリケーション(replication)です。

レプリケーション(replication)とは、
直訳のとおり複製を意味します。(レプリカ(replica)と語源は一緒なので、こちらがピンとくるかもしれません)

mysqlでレプリケーションと言うと、マスター、スレーブのそれぞれのmysqlサーバーを構築することに他なりません。
マスター1台に対して、スレーブ複数台というのが一般的なmysqlサーバーの構成になります。

一般的には、マスター mysql サーバー でデータベースの更新処理(書き込み)を受け持ち、スレーブ側で参照処理(読み込み)を受け持つことで負荷を分散させたり、バックアップデータベースを作成するなど行うことができます。
レプリケーション
上の図は、その典型的なレプリケーションの例を示したものです。
ユーザは、1台のサーバーにアクセスしているつもりですが、実際のデータベースへの書き込み処理は、バックにあるマスターサーバー側で処理され、データベースの読み込み処理は、フロントのスレーブサーバーで処理されます。
特に参照がメインのサーバーでは、かなりの負荷分散が期待されます。

mysqlのレプリケーションは、よく負荷分散もしくはバックアップに用いられます。

今回は、その簡単な設定方法について解説してみたいと思います。

mysqlのバージョンを合わせる

マスター、スレーブにかかわらず全てのレプリケーション設定を行うmysqlのバージョンをすべて同じにします。

mysqlのバージョンを合わせるためには、基本的に最新バージョンに合わせると良いでしょう。
やり方は、
CentOS ScientificLinux なら、yumでアップデートして最新にします。( 参照 : yumでmysql5.1系を最新版へアップデートする)
Debian Ubuntu なら、apt (apt-get ot aptitude)でアップデートして最新にします。

マスターmysqlのレプリケーション設定を行う

マスター側のmysqlのレプリケーション設定を以下の手順で行います。

  1. mysqlの設定ファイル(my.cnf)を編集します。

    設定ファイルのデフォルトディレクトリはOSによって異なります。
    CentOS ScientificLinux : /etc/my.cnf
    Debian Ubuntu : /etc/mysql/my.cnf

    この設定ファイルを以下のように編集します。

    ...
    [mysqld]
    ...
    ## Replication
    server-id                       = 101
    log-bin                        = /var/lib/mysqllogs/bin-log
    ...

    server-id : サーバー種別番号
    ※1,2 という番号については、mysqlのデフォルト値として用いられる場合があるので、できれば避けた方が良いでしょう。

    log-bin : バイナリログファイルサフィックス名
    ※この設定例では、/var/lib/mysqllogs/というディレクトリ配下に、bin-log.xxxの名前でバイナリログファイルが作成されていきます。


  2. mysqlの書き込みを一時停止してバックアップを作成する。

    まずmysqlの更新を一時停止する。

    $ mysql -uroot -p -Dmysql
    password : 
    
    mysql> FLUSH TABLES WITH READ LOCK;
    Query OK, 0 rows affected (0.01 sec)

    別のシェルからtarでmysqlのバックアップファイルを作成する。

    $ cd /var/lib
    $ tar cvfz /tmp/mysql-bin.tar.gz mysql
    ...

    tarで丸めてしまうのは、mysqlのデータディレクトリになります。
    ここでは、そのディレクトリが、/var/lib/mysql としています。

    mysqlのデータディレクトリは、mysqlの設定ファイル(/etc/my.cnf)を確認するとわかります。
    datadir                         = /var/lib/mysql
    この例では、ディレクトリは、/var/lib/mysql です。

  3. mysqlのバックアップした状態を確認する。

    ここでバックアップした状態が、mysqlのどのような状態だったか確認しておきます。
    後に、ここで表示された情報を元にスレーブ側の設定が必要となりますので、表示された情報は、すべて書きとめておきましょう。

    先にmysqlの更新を一時停止したシェルを使います。

    mysql> SHOW MASTER STATUS;
    +---------------+----------+--------------+------------------+
    | File          | Position | Binlog_Do_DB | Binlog_Ignore_DB |
    +---------------+----------+--------------+------------------+
    | mysql-bin.003 | 73       | test         | manual,mysql     |
    +---------------+----------+--------------+------------------+
    ここで、以下のように表示されることがあります。
    mysql> SHOW MASTER STATUS;
    Empty set (0.02 sec)
    これは、何も情報がないと言っているだけでエラーではありません。
    ※まだ、バイナリログを使用していない場合は、このように表示されます。

    Emptyだったことを書きとめておきましょう。

  4. mysqlの更新を再開させる。

    先にmysqlの更新を一時停止したシェルを使い、更新を再開させます。

    mysql> UNLOCK TABLES;
    Query OK, 0 rows affected (0.00 sec)

  5. 外部サーバーからのmysqlへのアクセスするためのユーザを作成する。

    先にmysqlの更新を一時停止したシェルを使い、ユーザを作成します。

    mysql> GRANT REPLICATION SLAVE ON *.* TO 'slave-user'@'%' IDENTIFIED BY 'slave-password';

    ここでは、

    ユーザ名:slave-user
    パスワード:slave-password

    としています。

    必要に応じて変更しましょう。

    ユーザ名の後に‘@’%’を付加することで、どのサーバーからもアクセスを可能としています。
    もし、ドメイン名などで限定したい場合は、‘@’%.example.com’などとし、example.comのサブドメインはすべて可能なように設定することもできます。

  6. 外部サーバーからのmysqlへのアクセスするためのポートをオープンする。

    外部サーバーからmysqlをアクセスできるようにTCPポートをオープンします。

    $ /sbin/iptables -A INPUT -s 222.222.222.222 -p tcp --dport 3306 -j ACCEPT

    IPアドレス”222.222.222.222″から、ポート番号 3306 (mysqlのデフォルトポート番号) へのアクセスを許可するようにしています。

    環境に合わせて書き換えましょう。


  7. mysqlサーバーを再起動して、マスターサーバーとする。

    先にmysqlの更新などを行ったシェルでmysqlを閉じます。

    mysql> exit
    $

    mysqlを再起動します。

    $ /etc/init.d/mysqld restart
    mysqld を停止中:                                           [  OK  ]
    mysqld を起動中:                                           [  OK  ]

    これで、マスター側の設定は完了です。


スレーブmysqlのレプリケーション設定を行う

スレーブ側のmysqlのレプリケーション設定を以下の手順で行います。

  1. mysqlの設定ファイル(my.cnf)を編集します。

    設定ファイルのデフォルトディレクトリはOSによって異なります。
    CentOS ScientificLinux : /etc/my.cnf
    Debian Ubuntu : /etc/mysql/my.cnf

    この設定ファイルを以下のように編集します。

    ...
    [mysqld]
    ...
    ## Replication
    server-id                       = 102

    server-id : サーバー種別番号
    ※1,2 という番号については、mysqlのデフォルト値として用いられる場合があるので、できれば避けた方が良いでしょう。
    また、マスター側のserver-idとダブらないように気をつけましょう。


  2. mysqlを停止してリストアする。

    まずmysqlを停止する。

    $ /etc/init.d/mysqld stop
    mysqld を停止中:                                           [  OK  ]
    $ 

    tarでマスタ側で作成したmysqlのバックアップファイルからリストアする。

    $ cd /var/lib
    $ tar xvfz /tmp/mysql-bin.tar.gz mysql
    ..

    tarで解凍・展開するのは、mysqlのデータディレクトリになります。
    ここでは、そのディレクトリが、/var/lib/mysql としています。

    mysqlのデータディレクトリは、mysqlの設定ファイル(/etc/my.cnf)を確認するとわかります。
    datadir                         = /var/lib/mysql
    この例では、ディレクトリは、/var/lib/mysql です。

    mysqlを起動する。

    $ /etc/init.d/mysqld start
    mysqld を起動中:                                           [  OK  ]

  3. mysqlのスレーブ設定を行う。
    $ mysql -uroot -p -Dmysql
    password : 
    
    mysql> CHANGE MASTER TO 
            MASTER_HOST='10.0.0.1',            # マスターのホスト名/IPアドレス
            MASTER_USER='slave-user',          # マスター接続に使用するユーザー名
            MASTER_PASSWORD='slave-password',  # パスワード
            MASTER_LOG_FILE='mysql-bin.003',   # マスター側設定の3項で確認したFile
            MASTER_LOG_POS=73;                 # マスター側設定の3項で確認したPosition
    
    Query OK, 0 rows affected (0.01 sec)
    マスター側設定の3項で確認した情報がEmptyだった場合、

    MASTER_LOG_FILE : ”
    MASTER_LOG_POS : 4

    とします。
    mysql> CHANGE MASTER TO MASTER_HOST='10.0.0.1', MASTER_USER='slave-user', MASTER_PASSWORD='slave-password', MASTER_LOG_FILE='', MASTER_LOG_POS=4;

  4. mysqlのスレーブを起動する。
    mysql> START SLAVE;

    これで、スレーブとして起動完了のはずです。

    mysqlにエラーが発生していないか確認しておきましょう。
    mysqlのエラーログの出力先は、以下のように設定したファイルにログが出力されます。
    [mysqld_safe]
    ...
    # 最近は、log-error -> log_error と記述するようです。
    log-error = /var/log/mysqld.log
    ...
    また、syslogへ出力する場合は、以下のように設定します。
    [mysqld_safe]
    ...
    syslog
    ...
    $ cat /var/log/mysqld.log
    ...
    101226 17:22:16 [Note] Slave SQL thread initialized, starting replication in log 'FIRST' at position 0, relay log './mysqld-relay-bin.000001' position: 4
    101226 17:22:16 [Note] Slave I/O thread: connected to master 'slave-user@10.0.0.11:3306',replication started in log 'FIRST' at position 4
    ...
    のように出力されていればOKです。
    ...
    101226 17:19:45 [ERROR] Error reading packet from server: Binary log is not open ( server_errno=1236)
    101226 17:19:45 [ERROR] Slave I/O: Got fatal error 1236 from master when reading data from binary log: 'Binary log is not open', Error_code: 1236
    ...
    のようにERRORが出力されていれば、そのエラーを取り除きましょう。
    ※上記のエラーは、マスター側にデータがない・・・というエラーで、正しくマスターが動作していないことが考えられます。

ざっとこんな感じです。

意外と簡単だったと思いませんか?

最初にやったときは、ちょっと、おっかなびっくりな感じでやりましたが、1度やれば、それほど難しくはありません。
一度お試しあれ。
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