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lsof や find コマンドで fuse.gvfsd-fuse の警告が出る問題について調べてみた

2015年6月19日 2015年6月19日
FUSE WARNING

lsof や find コマンドで、以下のような警告メッセージが表示されたことがないでしょうか?

$ sudo lsof /var
[sudo] password for hoge:
lsof: WARNING: can''t stat() fuse.gvfsd-fuse file system /run/user/1000/gvfs
      Output information may be incomplete.

この警告メッセージは、出力されているとおり 以下のような意味になります。

gvfsd-fuse ファイルシステムの /run/user/1000/gvfs を stat 関数を使ってファイル(ディレクトリ)の状態を取得しようとしたけど、出力結果が不十分なようです。

つまり、/run/user/1000/gvfs の状態が読み込めなかったと言っています。

ちょっと気になったので、対処法を調べてみました。

FUSEとは、
Filesystem in UserSpacE の略で、その名のとおりユーザ空間のファイルシステムという意味です。
一般にファイルシステムは、OSの管轄でシステム固有となり、 ユーザが別のファイルシステムを使いたいと思ってもOSの設定あるいはインストール時のファイルシステムに依存するため利用するこができませんでした。 これをユーザ毎に自由に利用できるようにしたのがFUSEです。 ユーザ毎に閉じたディスク空間という感じでしょうか。 ただ、ファイルシステムを個別にあえてOSと異なるシステムにすることはほとんどなく、 一般的には、ユーザ毎にアプリケーションをインストールしたりするための個別空間として利用されることが多いようです。
GVFSとは、
GnomeVFS(GNOME Virtual File System) の代替であり、FUSEを用いたGNOMEデスクトップの仮想ファイルシステムです。
GVFSを用いることによって SFTP, FTP, WebDAV, SMB 経由のリモートホストのデータに簡単にアクセスすることができるようになります。 この時 マウントされるディレクトリが、以下のいずれかになります。
  • $HOME/.gvfs/
  • /run/user/$USERNAME/gvfs
  • $XDG_RUNTIME_DIR/gvfs

fuse.gvfsd-fuse の警告の対処

まずは、先のfuse.gvfsd-fuse の警告がなぜ出力されるか、それから、その対処について調べてみました。

原因

原因は、先に警告メッセージのとおり FUSU を用いた GVFS がマウントするディレクトリ ( ここの例では、/run/user/1000/gvfs ) が 管理者権限のあるユーザからのアクセスも拒否するように設定してあるからです。

現在のマウント状態を確認してみます。

$ sudo cat /etc/mtab
...
gvfsd-fuse /run/user/1000/gvfs fuse.gvfsd-fuse rw,nosuid,nodev,user=hoge 0 0
...

ここで出力されているオプション(rw,nosuid,nodev,user=hoge) は、それぞれ以下のような意味になります。

  • rw : ファイルシステムを読み書き可能でマウント
  • nosuid : suid や sgid ビットの操作を禁止
  • nodev : ファイルシステム上の特別なデバイスを解釈しない
  • user=hoge : hoge ユーザーにてファイルシステムがマウントされ、該ユーザにのみアンマウントを許可される

また、このディレクトリのパーミッションを確認してみます。

# 管理者ではアクセスエラーとなる。
$ sudo ls -l /run/user/1000/gvfs
ls: cannot access /run/user/1000/gvfs: Permission denied

# hoge では、正しく出力される。
$ ls -dl /run/user/1000/gvfs
dr-x------ 2 hoge hoge 0  6月 19 02:20 /run/user/1000/gvfs

つまり、hoge さん以外にアクセスできないようになっています。

また、このディレクトリがマウントされるタイミングは、GNOMEログインした時になります。 ログイン時に、該ユーザにて gvfsd-fuse が起動され、gvfsd-fuseにてマウントされているようです。

$ ps axu|grep gvfsd-fuse
hoge      2296  0.0  0.0  44376  6972 ?        Sl   02:20   0:00 /usr/lib/gvfs/gvfsd-fuse /run/user/1000/gvfs -f -o big_writes

対処1

最も簡単な対処は、無視することです。

GVFSの役割、用途からすれば、この警告は、無視しても大丈夫でしょう。

例えば、lsof コマンドであれば、-e オプションを付けても良いかもしれません。

$ sudo lsof -e /run/user/1000/gvfs /var
[sudo] password for hoge:

このように出力されなくなります。


対処2

どうしてもこの警告が気になる方は、
管理者からのアクセスを許可するように設定を変更すれば良いことは なんとなくわかるかと思います。

その変更には、FUSEの設定、および、マウント時のオプション指定を行う必要があります。
以降に簡単に解説してみます。

  1. /etc/fuse.conf にて、他ユーザからのアクセスを許可するように設定する
    $ sudoedit /etc/fuse.conf
    ...
    # 最終行に以下を追記する
    user_allow_other
  2. fuse グループへ追加する

    この設定は、Debian, Ubuntu 系のディストリビューションのみのようです。
    CentOSには、このfuseグループがありません。)

    # fuse グループへ自分を追加する
    $ sudo addgroup hoge fuse
    Adding user `hoge' to group `fuse' ...
    Adding user hoge to group fuse
    Done.
    
    # グループを切り替える
    $ newgrp fuse
  3. 現在 マウントされているディレクトリをアンマウントする
    # マウントされているディレクトリをアンマウントする
    $ fusermount -zu $XDG_RUNTIME_DIR/gvfs
    オプション : -zu は、lazyアンマウントする指定になります。
    lazyは、直訳すれば “のんびりした” ぐらいの意味でしょうか、 つまり、ざっくりいうと、即アンマウントせずに、いまからアンマウントしますよと通知し、該ディレクトリがBUSY(使用中)でなくなったらアンマウントするというものです。

    パラメータ : $XDG_RUNTIME_DIR/gvfs は、ここの例でいうと /run/user/1000/gvfs と指定したのと同じになります。
    先の GVFS の解説の中の以下のいずれかになります。
    • $HOME/.gvfs/
    • /run/user/$USERNAME/gvfs
    • $XDG_RUNTIME_DIR/gvfs
  4. gvfsd-fuse を再起動する

    まず、現在動作中のgvfsd-fuse プロセスを停止します。

    # 先のアンマウントが実行されていれば、既にプロセスは停止しているかもしれません。
    $ killall gvfsd-fuse
    
    # 既にプロセスは停止している場合は、以下のようなメッセージが出力されるでしょう。
    gvfsd-fuse: no process found

    次に、gvfsd-fuse を起動します。

    Debian, Ubuntu
    $ /usr/lib/gvfs/gvfsd-fuse -o big_writes -o allow_root $XDG_RUNTIME_DIR/gvfs
    CentOS, ScientificLinux
    $ /usr/libexec/gvfsd-fuse -o big_writes -o allow_root $XDG_RUNTIME_DIR/gvfs
    オプション : -o allow_root を付加することで、マウントしてディレクトリに管理者がアクセスできるようになります。

対処2(おまけ)

上記の対処2にて、管理者からのlsofやfindコマンドにて警告がでることはなくなったかと思います。 ただ、このままでは、システムのリブートで上記の設定が、全て解除されてしまいます。

そこで、永続的にこの設定を有効にするには、各ユーザがGNOMEログインする際に、以下のようなスクリプトを実行するようにすれば、良いことになります。

Debian, Ubuntu
#!/bin/bash
fusermount -zu $XDG_RUNTIME_DIR/gvfs
killall gvfsd-fuse
/usr/lib/gvfs/gvfsd-fuse -o allow_root $XDG_RUNTIME_DIR/gvfs

CentOS, ScientificLinux
#!/bin/bash
fusermount -zu $XDG_RUNTIME_DIR/gvfs
killall gvfsd-fuse
/usr/libexec/gvfsd-fuse -o allow_root $XDG_RUNTIME_DIR/gvfs

上記のファイルを、たとえば、/user/local/bin/remount_fuse.sh として保存したとします。
このファイルに実行権限を与え、後は、各ユーザのログイン時に自動実行するように登録すればOKです。

$ sudo chmod +x /user/local/bin/remount_fuse.sh

結果からすると、この警告は、あまり問題視する必要もないのかなぁと思います。
ただ、なんでもそうですが、問題ないと判断するには、それなりに理解した上で、判断することが大事かなかぁと思います。
そういう意味で、この記事が、皆さんの理解が少しでも深まれば幸いです。

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